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CRMのサポート・テクノロジ

概要

Dynamics CRM のサポート・テクノロジについて説明します。

補足(依存の全体像): Dynamics CRM は
Microsoft のサーバ製品を寄せ集めて成り立つアプリケーションである。

依存先 役割 必須か
SQL Server データ格納 必須
SSRS レポート 必須
IIS Web アプリのホスト 必須
Active Directory 認証・認可 必須
AD FS 社外からの認証(IFD) IFD 構成時
SharePoint ドキュメント管理 任意
Exchange メール・予定表の同期 任意

つまり、CRM の構築は実質的にこれら全ての構築を伴う
CRMのサーバ要件のハードウェア前提が
「これらを同居させていないこと」となっているのはこのためで、
見積もり時にはこの依存の広さを見落とさないことが要点になる。

SQL Server

SQL Server 2008 以降を使用してデータを格納。

  • Dynamics CRM のインストール前に
    サポートされている SQL Server(+ SSRS)をインストールしておく。

  • Dynamics CRM のセットアップでは
    SQL Server(+ SSRS)はインストールされない。

SSRS

インストールの際に Dynamics CRM のレポートが SSRS に公開される。

フィルターされたビュー

  • フィルターされたビュー

  • セキュリティ・チェックが含まれ、
    ユーザがアクセスできるレコードのみが返される。

  • クエリを単純化するために正規化が解除されている。

  • SDK やデータ・プロバイダを使用しデータを取得しレポートを生成できる。

  • レポートを生成するために、データベースのテーブルに
    クエリを実行することはサポートされていない。

  • 詳細は CRMのカスタマイズ を参照。

補足(この制約が重要な理由): 「テーブルに直接クエリを実行することは
サポートされない」という一文は、単なる推奨ではなく設計上の要請である。

  • セキュリティ — フィルター ビューは実行ユーザの権限に応じて
    見える行を絞り込む。テーブルを直接見ると権限を迂回してしまう
  • スキーマの安定性 — 内部テーブルの構造は更新で変わり得るが、
    ビューは互換性が維持される。

業務システムのレポートを作る際に
「速いから」とテーブルを直接見に行くと、
アクセス権のない情報が出力されるという事故につながる。
CRMレポート拡張機能のインストールも参照。

構成

  • 別のマシンにインストールできる。
  • クラスタ構成のマシンにインストールできる。
  • SSRS も別のマシンにインストールできる。

IIS

IIS 7.0 以降を使用して Web アプリケーションをホスト。

  • Dynamics CRM のセットアップでは IIS がインストールされる。
  • Dynamics CRM のセットアップ前に IIS をインストールしておくことも可。

Active Directory

ドメイン サービス (AD DS)

オンプレ

  • Active Directory と連携してアプリケーションの
    • ユーザとグループの情報を格納し、
    • セキュリティと認証を実現する。
    • インストールによって既定のユーザとグループが作成される。

オンライン

移行メモ: Azure AD は Microsoft Entra ID に改称されている
(→ Microsoft Entra ID(Azure Active Directory))。

フェデレーション サービス (AD FS)

  • フェデレーション サービス (AD FS)

  • オンプレの Dynamics CRM にインターネットからアクセスする、
    Internet Facing Deployment (IFD) 構成の場合に必要になる。

  • バージョンは、2.0、2.1、2.2 をサポートする。

移行メモ(正誤): 元ページの「Dynamics CRM にアクセスにインターネットから
アクセスする」は助詞の重複と判断し、「インターネットからアクセスする」に整理した。

SharePoint

1 つ以上のサイト・コレクションが構成され Dynamics CRM で使用できること。

共同作業ツール

共同作業ツールを提供

  • ドキュメント・コンテンツ管理
  • ビジネス・Web サイト管理
  • 検索

ドキュメント管理機能

  • 次のエディションではドキュメント管理機能が必要

    • Microsoft SharePoint 2010 (SP1)
    • Microsoft SharePoint 2013
  • Dynamics CRM Web アプリケーションの設定領域から有効にする。

  • SharePoint のリスト・ビューを使用してドキュメントを表示するには、
    Dynamics CRM にリスト・コンポーネントをインストールする必要がある。

移行メモ: 元ページの「DCRM」という略記は、
読みやすさのため「Dynamics CRM」に統一した(以下同様)。

Exchange

Dynamics CRM と

  • 電子メール
  • タスク
  • カレンダー

の項目を同期できる。

同期のための機能

移行メモ: 元ページのリンク先「CRMのサーバ機能とクライアント要件」は
3 サイトのダンプいずれにも実体が無い
内容から、その後分割されたCRMのサーバ機能
「メールの同期」を指すと判断し、そちらへ張り替えた。

Exchange Online

Office 365 の中にある Exchange Online など、
POP3、SMTP をサポートする電子メール・システムを使用できる。

補足(現在は Basic 認証が使えない): Microsoft Exchange Online で述べたとおり、
SMTP AUTH の Basic 認証は廃止されている。
本節の「POP3、SMTP をサポートする電子メール・システム」という
素朴な接続方法は、現在の Exchange Online に対しては成立しない。
現行の Dynamics 365 では、サーバー側同期 + OAuthによる接続になる
(→ CRM サーバー側同期)。

参考


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