インチング - magicant/bve-autopilot GitHub Wiki
インチング
インチングは、列車が目標停止位置から少しずれて停止したときに自動で位置を修正する機能です。v1.10 以降で使用できます。
インチングは実験的に搭載した機能です。将来の機能改良で仕様が変わる可能性があります。
操作方法
キー操作の設定で inch
に割り当てたキー (デフォルトではテンキーでない方の 0
) を押すとインチングが開始します。列車が自動的に加速し、目標停止位置付近で停止します。列車が停止するとインチングは自動的に終了します。
インチングは以下の条件が全て揃っているときに開始できます。条件が揃っていないときはキーを押しても無視されます。
- TASC が有効
- ATO が無効
- 車両が停止している
- ドアが閉まっている
- レバーサーが前進 (F)
- 力行レバーが切 (P0)
- ブレーキレバーが切 (緩め、B0)
- 目標停止位置までの残り距離が
- 許容誤差設定地上子で設定した許容誤差以上
- 5 メートル以下
パネル出力
- インチングが動作中かどうかは運転台パネルの
inching
に設定した値に出力されます。
注意事項
- 実物の列車でのインチングの動作に関する資料が十分にないため、上記の動作仕様は実物とはいろいろ異なっている可能性があります。
- bve-autopilot のインチング機能は前進のみ対応しています。後退する機能はないのでオーバーラン時は TASC を解除し手動で後退してください。
- インチング機能は許容誤差以上に離れている位置から許容誤差以内まで近付ける機能として実装しています。
- 許容誤差設定地上子で設定した許容誤差が正確でない場合、意図した動きにならない可能性があります。
- 許容誤差以内に停止できれば OK という前提で動作するため、正確な目標停止位置より手前に停止する場合があります。
- 許容誤差以内に停止している状態でさらにインチングを行うことはできません。
- ATO が有効な時はインチング機能は使用できませんが、停車中に発進ボタンを押すと実質的にインチングと同じ動作になります。