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冗長化アーキテクチャ

概要

冗長化(クラスタリング)に関する情報をまとめている。

補足(2 種類のクラスタ): 本ページの構成が示すとおり、
Windows のクラスタは目的の異なる 2 系統に分かれる。
ここを取り違えると設計を誤る。

負荷分散クラスタ フェイル オーバー クラスタ
実装 NLB MSCS/WSFC
対象 ステートレスなシステム ステートフルなシステム
全ノード 全部が処理する(Active-Active) 1 つだけが処理する(Active-Passive)
目的 スケールアウト+可用性 可用性(データの一貫性を守る)
共有ストレージ 不要 必要(または AlwaysOn)
典型例 IIS、Web サーバー SQL Server、ファイル サーバー

「データを持つか持たないか」で決まる、と覚えるのが早い。
両者は同一ノードに同居できないNLB?MSCS/WSFC?を参照)。

サーバー

負荷分散クラスタ

ステートレスなシステムをクラスタリング

フェイル・オーバ・クラスタ

ステートフルなシステムをクラスタリング

クラスタの選択

ハードウェア

複数の物理 NIC を束ね、帯域の集約と障害時の切り替えを行う。

MPIO

マルチパス I/O。ストレージへの経路を冗長化する。

RDBMS

補足(現在は AlwaysOn 可用性グループが主流): 上記 2 つは
AlwaysOn 可用性グループ (AG) として統合されている
SQL Serverの補足を参照)。

方式 共有ストレージ 読み取り可能なセカンダリ
FCI(従来のクラスタリング) 必要 不可(インスタンス単位)
AlwaysOn 可用性グループ 不要(各ノードがローカル ディスク) 可能(レポート用途に活用できる)

共有ストレージが不要になった点が実務上大きく、
クラウド(Azure)でも構成しやすい。

分散システム

補足(AD は「クラスタ」ではない): Active Directory
冗長化は、NLB でも WSFC でもなく
マルチマスタ レプリケーションという別方式である。

  • すべてのドメイン コントローラー (DC) が書き込み可能
  • 変更は互いに複製し合う(結果整合性)。
  • DC を 2 台以上置けばそれで冗長化されている

ただし FSMO(操作マスター)役割だけは単一 DC が保持するため、
その DC が停止した場合の影響範囲は別途確認が要る。

補足(クラウド時代の位置づけ): 本ページの内容は
オンプレミス前提である。クラウドでは、
同じ目的が異なる部品で実現される。

目的 オンプレ Azure
L4 負荷分散 NLB Azure Load Balancer
L7 負荷分散 ARR / 専用機器 Application Gateway / Front Door
フェイル オーバー MSCS/WSFC 可用性セット / 可用性ゾーン
DB の可用性 AlwaysOn Azure SQL Database(既定で冗長化済み

クラウドでは「冗長化を自分で組む」のではなく
冗長化されたサービスを選ぶ」形になるため、
設計の焦点は SLA と障害ドメイン / 可用性ゾーンの配置に移る。


Tags: 移行, Windows, 冗長化, アーキテクチャ

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