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ここではAI FPGA モジュール上でサンプルアプリケーションをビルドして実行する方法を紹介します。
環境設定
ご提供するAI FPGA モジュールには、SDK がプレインストール済みですので、 サンプルアプリケーションを実行するための環境はすでにAI FPGA モジュール上に入っています。 ZIA C2 はSD カードに、ZIA C3 はeMMC にそれぞれSDK がプレインストール済です。
ネットワーク変換ツールをあなたのPC で利用したいなら環境設定 をご覧ください。
AI FPGA モジュールにつなぐ
ターミナルを開きAI FPGA モジュールに接続してください。接続の方法についてはAI FPGA モジュールをPC に接続する をご覧ください。
AI FPGA モジュールが起動した後で、デフォルトのユーザ名とパスワードであるubuntu
:ubuntu
でシステムにログインしてください。
SDKとドライバー及びファームウェアの更新
最初にボードのSDKとドライバー、ファームウェアを最新バージョンに更新することをお勧めします。手順はSDKの更新とDMPの新パッケージのインストールをご覧ください。出荷時のバージョンも使えますが、最新のバージョンでは最適化とバグ修正が適用されてますので常に最新のバージョンがお勧めです。
SDK ディレクトリ
弊社が配布しているSD カードイメージには、/home/ubuntu/dv-sdk
というSDK のディレクトリが存在します。
SDK のディレクトリ構造はこのページ で述べられています。
以下の手順ではユーザがホームディレクトリにいることを仮定してます。
ビルド
事前にインストールされたSDK のディレクトリではすべてのデモアプリケーションがビルド済みになっています。以下のステップは実行しなくでもいいです。
SDK のルートディレクトリでmake
と入力することで、ドライバ・ユーティリティライブラリ・デモアプリケーションがビルドされます。
$ cd dv-sdk
$ make
それらを別々にビルドするには、対応するサブディレクトリ内でmake
を実行してください。
例えばサンプルアプリケーションをビルドするには次のコマンドを実行してください。
$ cd dv-sdk/application
$ make
AI FPGA モジュール上でアプリケーションを実行する
以前のステップでdv-sdk/application/bin/
以下に全サンプルアプリケーションのバイナリがビルドされます。
対応する重みファイルは同じディレクトリに置かれている必要があります。
もし重みファイルがなければ、ネットワーク変換ツールを使って重みファイルを生成してください。
ただしAI FPGA モジュール上の計算資源は限られているので、PCやサーバー上での変換を推奨します。
例えば、CaffeMobileNet
向けの重みファイルを生成するには下記のコマンドを実行してください。
$ cd dv-sdk/tool
$ python3 convertor.py ../application/model/caffe_mobilenet.ini
その後、SDK が正しくセットアップされているかを確認するために、AI FPGA モジュールをHDMI ポート、あるいはディスプレイポート経由でモニターに接続してからサンプルアプリケーションを実行できます。
例えば、Caffe MobileNet サンプルアプリケーションを実行するには、下記のコマンドを実行してください。
$ cd dv-sdk/application/bin
$ sudo ./CaffeMobileNet