SDKの更新とDMPの新パッケージのインストール - DigitalMediaProfessionals/dv-sdk GitHub Wiki
AI FPGA モジュールがインターネットに接続している場合はSDK の更新とDMP の新パッケージのインストールを簡単にできます。
SDK はGitHub 上ですべてオープンソースで公開されています。 SDK のソースを更新したい場合は以下のコマンドを実行してください。 なおリポジトリを変更した際にはあらかじめバックアップを取ってください。
$ cd dv-sdk
$ git submodule foreach --recursive git reset --hard HEAD
$ git checkout master --recurse-submodules
$ git pull --recurse-submodules
サブリポジトリ内でdv-sdk リポジトリが指定するよりも新しいバージョンを利用したい場合には、次のコマンドでサブリポジトリを更新してください。なおリポジトリを変更した際にはあらかじめバックアップを取ってください。
$ cd dv-sdk
$ git submodule foreach --recursive git reset --hard HEAD
$ git submodule foreach --recursive git checkout master
$ git submodule foreach --recursive git pull
なお元のバージョンに戻したいときは以下のコマンドを実行してください。
$ cd dv-sdk
$ git submodule update --recursive
DMP はAPT リポジトリを設置しています。 ドライバ、ファームウェア、あるいは他のカーネルソースなどの新パッケージはUbuntu のapt コマンドからインストールできます。 ただしAPT をDMP のリポジトリを使うように設定する必要があります。
下記の手順でAPT にDMP のリポジトリを設定します。
-
ログイン情報のAPT コンフィグファイルを作ります。
$ sudo touch /etc/apt/auth.conf $ sudo chmod 0600 /etc/apt/auth.conf $ echo 'machine zia-download.dmprof.com login <user> password <password>' | sudo tee -a /etc/apt/auth.conf
上記のコマンドには
zia-downalod.dmprof.com
用のユーザー名とパスワードをいれてください。 -
DMP のリポジトリをソースリストに追加。
$ echo 'deb https://zia-download.dmprof.com/apt/ubu1804/ /' | sudo tee -a /etc/apt/sources.list.d/dmp.list
-
APT パッケージリストを更新。
$ sudo apt update
-
DMP が提供するパッケージの更新・インストール。 にはインストールしたいパッケージ名を入れてください。
$ sudo apt install <package> # インストール・更新 $ sudo apt upgrade # 全パッケージの更新
-
パッケージがインストールされたかを確認。各パッケージと対応するバージョンが表示されていれば成功です。
$ dpkg -l | grep zia
各パッケージのチェンジログについてはチェンジログをご参照ください。
- 注:zia-firmware-* は同時にご利用いただけません。インストールの際には、すでにインストール済みのzia-firmware-c* がアンインストールされます。ただしダミーパッケージについてはこの限りではありません。
- 注:zia-firmware-* をapt でインストールすることで、必要なパッケージがすべてインストールされます。
パッケージ | 説明 |
---|---|
zia-driver-c2 | ドライバパッケージ |
zia-firmware-c2-sd-90mhz | ファームウェア |
zia-kernel-source-c2 | カーネルソースのパッケージ |
パッケージ | 説明 |
---|---|
zia-driver-c3 | ドライバパッケージ |
zia-driver-c3-userspace | Docker 用のドライバパッケージ。上記ドライバパッケージのユーザー空間ライブラリーだけを入っています。 |
zia-firmware-c3-emmc | eMMC から起動時のファームウェア |
zia-firmware-c3-sd | SD カードから起動時のファームウェア |
linux-image-zia-c3 | Linux イメージとデバイスツリー |
zia-kernel-source-c3 | カーネルソースのパッケージ |
zia-firmware-c3-emmc-100mhz | eMMC から起動時のファームウェアで、zia-firmware-c3-emmc の前身です。周波数を変更できません。バージョン7.1.20190410 以降はダミーパッケージとなり、このパッケージを更新することで同じバージョンのzia-firmware-c3-emmc が自動的にインストールされます。 |
zia-firmware-c3-sd-100mhz | SD カードから起動時のファームウェアで、zia-firmware-c3-sd の前身です。周波数を変更できない。 バージョン7.1.20190410 以降はダミーパッケージとなり、このパッケージを更新することで同じバージョンのzia-firmware-c3-sd が自動的にインストールされます。 |
zia-libtensorflow | TensorFlow のC ライブラリー |
zia-python3-tensorflow | TensorFlow のPython パッケージ |
各パッケージ間のバージョンは次の表のように対応しています。 同じ行に書かれたバージョンを使うことで、DV SDK が動作します。 極力最新版のパッケージをご利用ください。 空セルは対応するバージョンがないことを示します。 なお、行は上ほど最新のリリースになるよう並べられています。 二つの表の間でバージョンを揃える必要はありません。
zia-driver-c3 | zia-firmware-c3-emmc | zia-firmware-c3-sd | linux-image-zia-c3 | zia-kernel-source-c3 |
---|---|---|---|---|
7.21.20201106 | 7.21.20191213 | 7.21.20191213 | 4.14.0.20191021 | 4.14.0.20191213 |
7.21.20200826 | 7.21.20191213 | 7.21.20191213 | 4.14.0.20191021 | 4.14.0.20191213 |
7.21.20191223 | 7.21.20191213 | 7.21.20191213 | 4.14.0.20191021 | 4.14.0.20191213 |
7.21.20191021 | 7.21.20191213 | 7.21.20191213 | 4.14.0.20191021 | 4.14.0.20191213 |
7.21.20191021 | 7.21.20190729 | 7.21.20190729 | 4.14.0.20191021 | 4.14.0.20190308 |
7.21.20190904 | 7.21.20190729 | 7.21.20190729 | 4.14.0.20190328 | 4.14.0.20190308 |
7.21.20190729 | 7.21.20190729 | 7.21.20190729 | 4.14.0.20190328 | 4.14.0.20190308 |
7.2.20190621 | 7.2.20190621 | 7.2.20190621 | 4.14.0.20190328 | 4.14.0.20190308 |
7.1.20190410 | 7.1.20190410 | 7.1.20190410 | 4.14.0.20190328 | 4.14.0.20190308 |
zia-driver-c3 | zia-firmware-c3-emmc-100mhz | zia-firmware-c3-sd-100mhz |
---|---|---|
7.0.20190328 | 7.0.20190328 | 7.0.20190328 |
7.0.20190215 | 7.0.20190215 | 7.0.20190215 |
7.0.20190111 | 7.0.20190111 | 7.0.20190111 |
工場出荷 | 工場出荷 |
linux-image-zia-c3 | zia-kernel-source-c3 |
---|---|
4.14.0.20191021 | 4.14.0.20190308 |
4.14.0.20190328 | 4.14.0.20190308 |
4.14.0.20190308 | 4.14.0.20190308 |
工場出荷 | 4.14.0.20181010 |
ここではファームウェアを手動で更新する方法を説明します。 必要のない限りはこの方法を使わずにAPT をお使いください。
-
ファームウェアファイルをご用意ください。ZIA C3 では
BOOT.BIN
とuboot.env
、ZIA C2 ではsoc_system.rbf
です。 -
ファームウェアファイルが置かれる領域を
/media/card/
にマウントしてください。デフォルト設定ではブート時に自動的にマウントされるので、この操作は不要です。$ sudo mount <partition> /media/card/
<partition>
はブートの設定により以下より選択してください。
- ZIA C3 eMMC ブート:
/dev/mmcblk0p1
- ZIA C3 SD ブート:
/dev/mmcblk1p1
- ZIA C2:
/dev/mmcblk0p1
-
ファームウェアファイルを
/media/card/
にコピーしてください。念のため、元のファイルのバックアップを取ってください。 -
sudo sync
を実行してください。