日本語版: Maya mOculus Compatibility - zicher3d-org/domemaster-stereo-shader GitHub Wiki

Dominik Capodieciの開発したmOculus for Maya pluginは、Oculus Riftを使ってMayaのシーンをリアルタイムに立体視して見るために広く使われているツールです。

このWikiページでは、Domemaster3DシェーダーとmOculusを一緒に使う方法について説明します。mOculus pluginを一緒に使う際のポイントは、「Oculus Rift Viewport」ウィンドウを使用する際にデフォルトの立体視リグを"StereoCamera"に切り替えることです。

mOculus for Maya

普通にDomemaster3Dシェーダーをインストールすると、立体視リグはuserSetup.pyスクリプトによってLatLongStereoCameraまたはDomemasterStereoCameraのどちらかに設定されます。これらDomemaster3Dの独自の立体視リグは、シーンにパノラマの360度カメラが追加されると常に使用され、シーンに新しい立体視カメラが追加されると自動的にmental ray / Vray / Arnold用のパノラマレンズシェーダーを設定します。

デフォルトの立体視リグの確認

Mayaでどの立体視リグが有効になっているかを確認するには、[レンダリング]メニューセットに切り替え、メニューから[Domemaster3D] > [Dome Cameras] > [Choose a Default Stereo Rig]を選択します。メニューの名前の横に丸い選択マークがついているものが現在有効な立体視リグです。

Default Stereo Rig

mOculusを使用する際には、このデフォルトの立体視リグをStereoCameraに切り替える必要があります。

このためには、メニューから[Domemaster3D] > [Dome Cameras] > [Choose a Default Stereo Rig] > [StereoCamera]を選択します。残念ながら、この方法では[Choose a Default Stereo Rig]メニューの設定は保持されず、Mayaを再起動するたびに設定し直す必要があります。

mOculusシェルフツールの編集

mOculusのために立体視リグを毎回選択しなくてもすむように、mOculusシェルフツールを編集する方法があります。2行ほどのPythonコードによって、自動的に立体視リグが選択されるようになります。

Edit the Shelf tool

mOculusのシェルフタブを選択します。mOculusシェルフツールの"目"のアイコンを右クリックし、ポップアップメニューから[編集]を選択して「シェルフ エディタ」ウィンドウを開きます。

Shelf Editor

「シェルフ エディタ」ウィンドウで、mOculusツールは通常、下記のようなPythonコードから始まっています:

import mOculusRecordTool
reload(mOculusRecordTool)
mOculusRecordTool.UI()

このmOculusコードの冒頭に立体視リグを変更するPythonコマンドを追記します。下記のようにコードを「シェルフ エディタ」内で編集し、ウィンドウを閉じて変更を保存します:

import maya.cmds as cmds
cmds.evalDeferred("cmds.stereoRigManager(defaultRig='StereoCamera')")

import mOculusRecordTool
reload(mOculusRecordTool)
mOculusRecordTool.UI()

これでmOculus pluginがDomemaster3Dシェーダーと一緒に使用できるようになりました。

デフォルトの立体視リグを切り替えないとmOculusで何が起こるか?

[Start mOculus]ボタンは、「Oculus Rift Viewport」ウィンドウを開き、リアルタイムヘッドトラッキングを有効にします:

Start mOculus

もしmOculusツールを使用する前にデフォルトの立体視リグを切り替えていないと、「スクリプト エディタ」ウィンドウに下記のようなエラーメッセージが表示されます:

mOculus Startup Error

# Error: setAttr: The attribute 'DomeStereoCameraHCenterCamShape.zeroParallax' is locked or connected and cannot be modified.
# Traceback (most recent call last):
#   File "C:\Users\Andrew\Documents\maya\2015-x64\scripts\mOculusRecordTool.py", line 48, in runOculus
# self.scenePrep.createOccCamera()
#   File "C:\Users\Andrew\Documents\maya\2015-x64\scripts\mOculusRecordTool.py", line 90, in createOccCamera
# cmds.setAttr(self.ChosenCameraShape+key, value)
# RuntimeError: setAttr: The attribute 'DomeStereoCameraHCenterCamShape.zeroParallax' is locked or connected and cannot be modified. # 

デフォルトの立体視リグをStereoCameraに切り替えておけば、このエラーメッセージは表示されず、Domemaster3Dシェーダーと一緒に利用できるようになります。


(翻訳: 株式会社オリハルコンテクノロジーズ 高幣俊之)
⚠️ **GitHub.com Fallback** ⚠️