日本語版: DomeViewer - zicher3d-org/domemaster-stereo-shader GitHub Wiki

DomeViewerツールは、ドーム映像や全天球映像のための画像+動画ビューアです。

目次

Softimage版のDomeViewerについて

DomeViewerツールは、Softimageのシーン内に画像+動画ビューアを作成します。プロパティエディタウィンドウの[Clips]を使って、ドームビューアーメッシュ上に表示するメディアファイルを変更することができます。DomeViewerツールを使うと、高解像度のドームマスター形式の画像や動画を簡単にプレビューすることができます。

Maya版のDomeViewerについて

DomeViewerツールは、Mayaのシーン内に画像+動画ビューアを作成します。

このビューアーはMayaのファイルテクスチャやムービーノードで扱えるすべての画像や動画ファイルの形式を扱うことができます。ドームマスター画像や連番画像を、Mayaビューポートの高速なRAMプレイバック機能を使って表示します。[Dome Tilt]アトリビュートを使って傾斜ドームのシミュレーションを行うこともできます。

対応しているパノラマ形式は以下のとおりです:

  • 180 Degree Fulldome
  • 180 Degree Fulldome on 4:3 Ratio Background
  • 180 Degree Fulldome on 16:9 Ratio Background
  • 360 Degree Angular Fisheye
  • Mirror Ball
  • Equirectangular / LatLong / Spherical
  • Cube Map 3x2
  • Cylindrical
  • Vertical Cross Cube
  • Horizontal Cross Cube
  • Vertical Tee Cube
  • Horizontal Tee Cube
  • Vertical Strip Cube
  • Horizontal Strip Cube
  • Mental Ray Horizontal Strip Cube1
  • Quadsphere (Starglobe)

対応しているファイル形式は以下のとおりです:

  • png
  • tif
  • tga
  • jpg
  • bmp
  • psd
  • exr
  • Mac OS X環境ではmov
  • Mac OS X環境ではqt
  • Windows環境ではavi

Dome Viewerユーザーインターフェース

下図がDomeViewerのユーザーインターフェースです。ウィンドウはドッキング可能なので、別ウィンドウにしておくことも、Mayaのインターフェースの左側や右側にドッキングしておくこともできます。

DomeViewerウィンドウ

[Panorama Options]

Panorama Controls

*[Panorama Format]*プルダウンメニューから、読み込んだ映像のパノラマ形式を選択します。

右側には小さなサムネイルで、選択されたパノラマ形式のサンプル画像が表示されています。

[Media Loading Options]

Media Loading

*[Media Type]*プルダウンメニューから、読み込む映像の種類を選択します。選択肢はStill Image、Image SequenceおよびMovie Fileのいずれかです。

*[Media Type]*で"Movie File"を選択すると、movieノードがDome Viewerシェーディングネットワークに追加されます。Windows環境ではAVIファイルに、Mac OS X環境ではQuicktimeの.movと.qtファイルに対応しています。

DomeViewerで高解像度の動画再生を行ないたい場合は、動画ファイルよりも連番画像ファイルの使用をお勧めします。

*[Image Name]*の右のフォルダアイコンをクリックすると、ファイルダイアログから映像ファイルを選択できます。

[Viewer Options]

Viewer Options

*[Dome Tilt Angle]では、ビューアーのドームモデルを傾けて傾斜ドームをシミュレートします。例えば"45"*に設定すると、ドームが前方に45度傾きます。

*[Field of View]*では、広視野カメラの視野角を度単位で設定します。

*[Image Exposure]*ではビューアー内での映像の輝度を調整します。浮動小数点形式の画像では、通常の0-1 / 0-255の値範囲を超えた設定も可能です。

*[Color Tint]*スォッチから、映像の色補正やゲイン補正を行うことができます。これにより映像に朝焼けの暖かい色を加えたり、映像に色を加えたりすることができます。「アウトライナ」からdomeViewerを選択し、「アトリビュートエディタ」の[追加のアトリビュート]欄であとから[Image Exposure]や[Color Tint]を調整することもできます。

[Time Controls]

Time Controls

[Time Controls]欄は、*[Media Type]プルダウンメニューで"Image Sequence"または"Movie File"*を選択している時に設定します。

*[Time]プルダウンメニューでは、動画や連番画像を再生するフレームレートを設定します。デフォルトの値は30fpsです。内部的には[Time]*の設定はMayaプリセットのworkingUnitTimeDefaultworkingUnitTimeを変更しています。

*[Start Frame][End Frame]*では、再生する範囲を設定します。

*[Interactive Preview Cache]*二チェックを入れると、連番画像や動画のRAMキャッシュを有効にします。いったん映像が読み込まれて全範囲が再生されると、RAMキャッシュによって以後は非常に高速に再生ができるようになります。

[Extra Controls]

Extra Controls

[180 Degree Fulldome]形式の映像を表示する際、*[Bradbury Alignment Grid]*にチェックを入れると、より詳細な映像のレイアウトのための高解像度のグリッドパターンを表示します。

このBradbury Alignment Gridの表示・非表示や不透明度は、「アウトライナ」でdomeViewerGridを選択して「アトリビュートエディタ」の[追加のアトリビュート]欄で調整することができます。

[Link Panorama to Camera]はビューアーのまわりを動き回る際に便利です。これによってパノラマ背景にポイントコンストレインを設定し、ビューアーのカメラが回転しても背景画像がその動きに追従するようになります。

[Show Focal Length in HUD]にチェックを入れると、現在の焦点距離の情報表示がビューポートの右下に表示されます。これはビューポート内でズーム操作で視野角を変えたり、パノラマカメラの焦点距離のアトリビュートを変更しならがビューアーを使用したりする際に便利です。

*[Flip the Panoramic Image]*にチェックを入れると、環境反射マップを見るようにパノラマ画像を水平方向に反転します。これはdomeViewerシェイプのスケーリング(scaleX * -1)で実現されています。

ボタン

ボタン

*[Create Viewer]*ボタンをクリックすると、現在の設定でドーム映像ビューアーをシーンに追加します。注意: このボタンを押す前に現在のシーンを保存しておいてください。Mayaは未保存のシーン編集を保存するかどうか確認せずDomeViewerを読み込みます。

*[Load Image in Render View]ボタンは[Image Name]*入力欄に設定されている現在の画像を「レンダービュー」ウィンドウに表示します。この際、画像は自動的に「レンダービュー」ウィンドウのサイズにリサイズされます。「レンダービュー」ウィンドウのツールバーにある[1:1]ボタンをクリックすることで、下の解像度で表示することもできます。

[View Navigation Controls]

Viewer Nav Controls

DomeViewerをMayaのシーンに追加したら、Mayaの標準の視点操作用キーとマウス操作で簡単にビューポートを操作することができます。ノートPCやタブレット、トラックパッドなどで操作している場合は、「Dome Viewer」ウィンドウの[View Navigation Controls]欄にあるツールを使うと便利です。

*[Roll]*ツールでは首を左右に傾けた動きを再現できます。

*[Zoom]*ツールではDomeViewerで焦点距離を変えたシミュレーションを行うことができます。これは現在アクティブなカメラシェイプノードの焦点距離設定を変更しています。

[追加のアトリビュート]の編集

DomeViewerを作成した後でも、「アトリビュートエディタ」ウィンドウから表示モードや露出、色合いや透明度などの設定を調整することができます。

追加のアトリビュート

「アウトライナ」でDomeViewerノードかDomeViewerGridノードを選択します。「アトリビュートエディタ」ウィンドウを開き、"DomeViewer"または"DomeViewerGrid"タブを開きます。下の方にスクロールして[追加のアトリビュート]欄から設定を変更します。

*[Double Sided Shading]*では、ドームの表と裏の両面に画像やグリッドを表示するかどうかを設定します。これはドームを離れた郷里から見て、手前のスクリーンに中の映像が隠されてしまうのを避けることができます。

Culling無効化

Culling有効化

Dome Viewerサンプルビデオ

下記はDomeViewerの機能紹介ビデオです。

http://www.youtube.com/watch?v=hfIIDKswLm4&hd=1

謝辞

ドームグリッド画像を提供してくれたAaron Bradburyに感謝します。 http://www.luniere.com/2013/03/07/hi-res-fulldome-alignment-grid/


(翻訳: 株式会社オリハルコンテクノロジーズ 高幣俊之)
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