日本語版: Arnold MtoA DomemasterStereo - zicher3d-org/domemaster-stereo-shader GitHub Wiki
ArnoldDomemaster3DシェルフツールにはDomemasterStereoツールが追加されています。
DomemasterStereoツールを実行すると、独自のArnoldDomemasterStereoカメラリグがシーンに追加され、左目と右目のカメラを自動的に作成します。左目のカメラのDomemasterStereoアトリビュートは左目と右目の両方の立体視設定として使用されます。つまり、**[Zero Parallax Sphere]と[Camera Separation]**の設定は一箇所で設定するだけでかまいません。
DomemasterStereoのアトリビュートを変更するには、シーンでカメラを選択します。「アトリビュートエディタ」を開き、カメラのシェイプノードに切り替えます。レンズシェーダーは[Arnold]欄に表示されます。
現在のArnold Domemaster3D (2015-05-23版)は、開発途中のバージョンです。
現在のところ、立体映像制作用の補正マップをArnoldのMtoAやSItoAレンダーノード内でスクリーン座標系のテクスチャマップとして使用することができません。これを解決するためには将来的に、Domemaster3Dシェーダー内の機能としてこのスクリーン座標系への変換を実装する必要があります。
DomemasterStereoシェーダーは立体ドーム映像をレンダリングできますが、天頂付近に小さな"ひねられたような領域"が残ります。これはスクリーン座標系での向き修正マップが使えないためです。
[Camera]: レンダリングに使用するカメラをCenter/Left/Rightのいずれかで選択します。Centerは90%の計算を省略することで、非常に最適化された全天球レンダリングを行います。
[Field of View]: ドームマスターレンダリングの視野角を設定します。180度で半球のドームマスター映像、360で全球のドームマスター映像になります。
[Zero Parallax Sphere] (焦点面): 左目と右目の視線が交差する点までの距離を設定します。
[Camera Separation]: 初期状態の左目と右目のカメラ間の距離を設定します。
[Dome Forward Tilt]: ドームの傾斜角を設定します。この値は[Dome Tilt Compensation]が有効の時に使用されます。
[Dome Tilt Compensation]: レンダリング時に**[Dome Forward Tilt]**で指定されたドームの傾斜角を考慮した計算を行います。これによって、傾いたドームでもドーム映像のカメラや観客の正面が水平線になります。
[Vertical Mode]: 頭の向き補正と傾き補正を垂直ドーム用に設定します。これは[Dome Tilt Compensation]を90に設定した場合よりもシンプルで最適化されていますが、天頂と足元のひねり補正の方法が異なります。こちらの方が早く簡単に使用することができます。
[Separation Map]: **[Camera Separation]**を0-1倍に修正します。設定にはスクリーン座標系のグレースケールのテクスチャ画像を使用します。これによって立体視差の強度を領域ごとに修正します。
[Head Turn Map]: 頭の向き補正を0-1倍に修正します。設定にはスクリーン座標系のグレースケールのテクスチャ画像を使用します。これによって天頂でも前向きの立体視になるよう修正します。
Head Tilt Map: 頭の傾き補正を0-1(0.5が中心)の範囲で修正します。設定にはスクリーン座標系のグレースケールのテクスチャ画像を使用します。0で90度左に、1で90度右の傾きになります。
[Flip X]: 水平方向に反転します。
[Flip Y]: 垂直方向に反転します。
[Exposure]: 最終的なレンダリング画像全体の露出を調整します。
LatLongStereoおよびDomemasterStereoシェーダーで適用される立体視の効果を、修正マップによって調整することができます。
Domemaster Stereo
シェーダーの**[Separation Multiplier]、[Turn Multiplier]および[Head Tilt]**アトリビュートは修正マップを利用します。このテクスチャ画像はスクリーン座標系で作成されている必要があります。