left script - yarakos95/LaTeX-for-math GitHub Wiki
いくつかの方法がある.まとめておこう.
\vphantom
を用いる.これは,幅がなく引数となる数式の高さをもつ空白を作る.
以下のように使うと良いだろう.
{\vphantom{\int}}^\infty \int
ただし,この場合には\vphantom
の空白にしたがって添え字が生成されるため,空白側の左揃えのような形になることに注意が必要である.
\begin{equation*}
{\vphantom{\frac{a}{b}}}^1_{0000} \frac{a}{b}
\end{equation*}
これを解決するためには,空白を挿入する必要がある.(右揃えには出来ないようだ.)
新たなコマンド\presubsup
として定義しておくならば,以下のようにしておけばいいだろうか.
\newcommand{\presubsup}[3]{
\vphantom{#3}^{#1}_{#2}#3
}
mathtools では\prescript
を与えている.
\prescript{<左上>}{<左下>}{<数式>}
として組むことが出来る. この場合には,数式の左側であることを考慮して作成されているので,左側の添え字は右揃えのような形をとる.
実用的な部分では,転置行列を左上に"t" で表現する場合に必要になるのだろうと思われる. 以下のように作成すると良いだろう.
\newcommand{\transposevphantom}[1]{{\vphantom{#1}}^t\! #1} % vphantom を利用
\newcommand{\transposeprescript}[1]{\prescript{t}{}{#1}} % prescript を利用
他にも,パッケージを利用することで左側に添え字を与えることが出来るようになる.
- leftindex.sty | CTAN : 左側にインデックスを付けるためのパッケージ
- tensor.sty | CTAN : テンソル表記を平易にするパッケージ
- mhchem.sty | CTAN : 化学記号を出力するパッケージ
mhchem に関しては数式で利用すべきではないが,ネタとして入れておきました.