FAQ(日本語) - stakira/OpenUtau GitHub Wiki

トラブルシューティング

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音源がOpenUtauのSingersフォルダーにあるのに表示されません!

音源のフォルダー内にcharacter.txtファイルがあるか確認してください。 ファイル内にはname=[音源の名前]と記載してください。

再生しても音が出ません

  1. 「ツール」>「設定...」から環境設定を開き、 「再生デバイス」のドロップダウンリストの下にある「再生テスト」ボタンを押してください。
    音が聞こえる場合、オーディオデバイスは正常に動作しています。
    聞こえない場合は、「再生デバイス」のドロップダウンリストから別のデバイスを選択し、もう一度「再生テスト」を押してください。
  2. エディターウィンドウの左側にある、トラックのシンガーを選択しているか確認してください。
    トラックのシンガーを選択していないと音が出ません。
  3. resamplerがOpenUtauと互換性があるか確認してください。
    トラックのレンダラーが「Classic」に設定されている場合、トラック設定(灰色の歯車アイコン)から選択されているresamplerを確認します。
    「Resampler」のドロップダウンリストで、互換性のあるresamplerを選択し、 「Wavtool」のドロップダウンリストで、互換性のある wavtoolを選択してください。
    resamplerの「worldline」、wavtoolの「convergence」と「simple」はOpenUtauに組み込まれていて、すべてのプラットフォームで動作します。
  4. トラックパートをダブルクリックして、ピアノロールウィンドウを開きます。 半透明なノートは存在せず、 ノートの下に、音素、ピッチ、表情が表示されるはずです。
    ノートがこのように表示されない場合、選択したシンガーまたはPhonemizerではノートの歌詞が反映されません。
    互換性のあるシンガーやPhonemizerを選択してください。
  5. トラックがミュートされていないか確認してください。
    トラック上で「M」ボタンがハイライト表示されている場合、トラックはミュートされています。 「M」ボタンを押すとトラックのミュートが解除されます。

日本語の単独音が使えません!

  1. oto.iniファイルに、全ての音声ファイルに対してエイリアスが設定されているか確認してください。
  2. 歌詞が全てoto.iniファイルのエイリアスと一致するか確認してください。必要に応じて、内蔵のひらがな・ローマ字変換機能を使って歌詞を修正してください。
  3. phonemizerが「Default」に設定されているか確認してください。
  4. OpenUtauは音源にエイリアスが存在する場合、エイリアスのみを使用します。 エイリアスが見つからない場合はファイル名を読み込みますが、デフォルトではoto.ini内のエイリアスのみを使用します。

トラブルシューティングの通りにやってみても、まだ音が出なかったり音がおかしかったりします

このような場合、シンガーのエラーレポートをチェックして音源の設定やフォーマットに問題がないか確かめるとよいでしょう。確認の仕方メインウィンドウのナビゲーションバーで「ツール」を選択し、ドロップダウンメニューから「シンガー...」を選択します。 2. 正常に音が出ないシンガーが選択されていることを確認して、歯車アイコンから「シンガーのError Reportを出力」を選択します。

Image: Visual example of cog location

完了後(少し時間がかかるかもしれません)、ファイルエクスプローラーウィンドウでシンガーフォルダーが開き、その中にerrors.txtファイルが生成されます。このファイルを他の人と共有したり自力で分析したりして、問題の原因がシンガーにあるかどうかを判別できます。

よくある致命的なエラーには以下がありますが、これらが原因とは限りません。

  • WAVファイルの出力設定が正しくない
  • oto.iniが存在しないファイルを参照している
  • oto.iniの設定が正しくない

重複に関する警告や、音源のサンプル音声や外部ソフトで使用する前提の音声についてのoto.iniの警告は無視してかまいません。

外部のresamplerを選択するには? [Moresampler, macres, TIPS, etc.]がレンダラーにありません。

Resamplerはトラックの「トラック設定」から選択します。 WORLDLINE-Rは特殊なレンダラーで、外部のresamplerを使用することができません。
トラックで「Classic」レンダラーを選択し、灰色の歯車アイコンをクリックしてresamplerとwavtoolを選択してください。

moresamplerでレンダリングすると「サポートされていないオーディオファイルフォーマットです」と表示されます

Resamplersフォルダー内のmoreconfig.txtファイルを編集して、resampler-compatibilityをオンにしてください。

ピッチがおかしいです!

プロジェクトがUSTファイルまたはMIDIファイルからインポートされた場合、ファイルのテンポが正しく設定されていない可能性があります。 よくある例として、誤って50000などの高いBPMに設定されてしまうことがあります。
メインエディターウィンドウで、プロジェクトのBPMを正しく設定してください。

設定...を開こうとするとクラッシュします!

メインエディターウィンドウで、プロジェクトのBPMを正しく設定してください。
OpenUtauがインストールされているフォルダーでprefs.jsonファイルを探します。
ファイルをテキストエディターで開き、"language": "axaml"の行を削除して上書き保存してください。

これはOpenUtauをバージョン0.1.90からアップデートしたときに起こる既知のバグです。 詳しくはRelease Notesをご覧ください。

OpenUtauを起動したりピアノロールを開いたりすると、ウィンドウが真っ白になります。

ウィンドウサイズを変更すると正常に表示されます。

Windowsで「Unable to load DLL 'worldline' or one of its dependencies」または「DLL was not found」と表示されます。

最新のVisual C++ 再頒布可能パッケージをインストールしてください。

(安定版のみ)プロジェクトの途中でworldlineに切り替えようとすると、worldline.dllのエラー「There is no application set to open the document [...]」が発生します

現在の安定版では、wavtoolに「convergence」または「simple」が選択されているときのみworldlineが使用できます。 プロジェクトの途中でresamplerを切り替える場合も同様です。 wavtoolを「convergence」または「simple」に変更すれば、エラーは発生しないはずです。

macOSでOpenUtauを起動すると、「このアプリは破損しています」と表示されます。

Appleに信頼できるソフトウェアとして扱ってもらうには、開発者が「署名」する必要があります。 それにはお金がかかりますし、このプロジェクトにその必要性はありません。 その結果、AppleとmacOSはOpenUtauを「安全ではない」ものとして扱っています。
macOS上でOpenUtauを実行するには、アプリがMacで実行できるように「信頼」する必要があります。
ターミナルを開き、xattr -rc /Applications/OpenUtau.appを実行した後、 OpenUtauを開き直してください。

まだ問題が解決しません

DiscordGitHub Issueへフィードバックを送ってください。 フィードバックを送る際は、バグを再現する方法を説明して、.ustxプロジェクトファイル、OpenUtauのログファイル、OpenUtauのウィンドウのスクリーンショットを添付してください。

WindowsではWin+Shift+S、 MacOSではShift+Command+3スクリーンショットが撮れます。

「ヘルプ」 > 「ログの場所を開く」から、OpenUtauのログファイルを探してください。 image

設計と歴史

連続音/CVVC/VCCV/etc. はどうやって動作しますか?

  • 連続音やCVVCは、自然な音の切り替わりを利用して、書き出し時に音を滑らかに繋ぎます。 基本的な打ち込み方は、oto.iniファイルにあるエイリアスをノートに直接入力します。 実質、音源から手動でサンプルを選び、手作業で繋ぎ合わせるようなものです。
    この方法で調声したい場合は、OpenUtauの「Default」Phonemizerを使用してください。
  • OpenUtauには、連続音やCVVCのエイリアスを自動処理する様々な言語用の専用Phonemizerがあります。 PhonemizerはpresampやAutoCVVCのような従来のUTAUプラグインを再現していますが、それらとは異なる利点があります。
    1. Phonemizerは歌詞の編集中でもリアルタイムで動作します。
    2. Phonemizerが処理した結果は、音符の下のエンベロープエディターに視覚的に表示されます。
    3. エンベロープエディターでは、音のタイミングを簡単に調整できます。
  • 全ての音源がOpenUtauで正常に動作するとは限りません。 また、全ての言語の全ての形式の音源をサポートしているわけではありません。
  • OpenUtauは、まだサポートしてない音源用のPhonemizer制作をプラグイン開発者コミュニティに頼っています。
    新しいPhonemizerの製作にご協力していただける方は、OpenUtau plugin API documentationをご覧ください。

シンガーのインストール / UTAUと音源を共有する

OpenUtauはあらゆる言語のシステムで動作することを目指しています。 従来、これは非常に困難でした。 日本語のテキストは、日本語以外のシステムでは文字化けして読み込めないことがあります。
私たちが直面している主な問題は2つあります。

  1. zipファイルのファイル名のエンコード。
  2. ファイル(oto.iniなど)内のテキストのエンコード。

日本語の音源は一般的にファイル名とテキストにshift_jisエンコーディングを使用していますが、中国語や韓国語のようにshift_jisではエンコードできない言語もあります。

OpenUtauの音源インストーラーはこの問題を解決するのに役立ちます。インストール中にファイル名とテキストファイルをプレビューして、正しいエンコーディングが選択されているか確認できます。

コンピューターのシステムロケールが日本語に設定されている場合は、インストーラーを使用する必要はありません。 zipファイルを展開し、OpenUtauとUTAUでファイルを共有できます。 テキストエンコーディングは、シンガーダイアログで変更する必要があるかもしれません。

お使いのコンピューターのシステムロケールが日本語に設定されていない場合は、インストーラーを使用してファイル名とテキストファイルが正しくデコードされているか確認してください。

OpenUtauは別途にwavtoolやresamplerを用意する必要がありますか?

OpenUtauには標準でresamplerと2つのwavtoolが付属しています。 付属のresamplerとwavtoolはどのプラットフォームでも動作するはずです。
さらに、WORLDLINE-Rレンダラーは独自のresamplerおよびwavtoolとして機能し、従来のresamplerでは使えない独自の特殊な機能が使用できます。
OpenUtauは従来のUTAUで使われているresamplerやwavtoolとの互換性を保つ予定です。 ただし、互換性の保証はできません。

今後の予定

デフォルト音源/マスコットはありますか? 私が提供しましょうか?

OpenUtauはデフォルト音源やマスコットを募集していませんし、私たちのプロジェクトのために音源やマスコットを作る予定もありません。
OpenUtauにインスパイアされた音源やマスコットを作るのは自由ですが、デフォルト音源やマスコットの提供はお断りします。

NNSVS / ENUNU 関連のFAQ

OpenUtauでのNNSVS/ENUNUの利用については、Status of ENUNU NNSVS Supportをご覧ください。