スターターガイド (日本語) - stakira/OpenUtau GitHub Wiki
OpenUtauの概要、従来のUTAUとの違いなどはチュートリアル (日本語)をご覧ください。
DiffSingerを使う場合は、こちらから最新のベータ版をダウンロードしてください。
- Windows8.1以降で使用できます(DiffSinger対応にはWindows10が必要)。
- インストーラー版の場合、ダウンロードした.exeファイルをダブルクリックした後、指示に従ってインストールしてください。
- zip版の場合、.zipファイルを解凍した後に、
OpenUtau.exe
をダブルクリックしてアプリケーションを起動します。
また、OUを起動するたびに最新のアップデートがあるか確認されます。
- macOS 10.14 Mojave以降で使用できます(DiffSinger対応にはmacOS 11 Big Surが必要)。
- ダウンロードした.dmgファイルをダブルクリックで開きます。アプリアイコンをフォルダーアイコンにドラッグ&ドロップしてください。
- 「~は壊れているため開けません。」というエラーがでた場合は、FAQ(日本語)を参照してください。
- AURから openutau-installer をインストールします。(例:yayを使用する場合
yay -S openutau-installer
)
- Guruオーバーレイを有効にするために
app-eselect/eselect-repository
をインストールします。 -
eselect repository enable guru
とemaint sync -r guru
を実行してオーバーレイを有効にして同期します(dev-vcs/git
のインストールが必要になる場合があります)。
- 自分でtar.gzファイルを解凍し、ターミナルから
OpenUtau
を起動します。 - もしくは有志が作成しているインストーラースクリプト を確認してください。
OpenUtauはデフォルトではPCの使用言語で、翻訳できない場合には英語で表示されます。手動で言語を変更するには、Tools > Preferencesを開きます。
OpenUtauにはwavtool機能とresampler機能が含まれたWorldlineが内蔵されています。
外部のresamplerをインストールするには、OpenUtauをインストールしたフォルダーにある”Resamplers”フォルダーに .exe や .dll ファイルを入れます。
Tip
Linuxの場合、Resamplers
フォルダーは~/.local/share/OpenUtau/Resamplers
にあります。
もしUTAUを使っている場合、すでにあるresamplerをフォルダー内にコピー&ペーストしてインストールできます。
ResamplerとWavtool(日本語)のリストで互換性があるか確認してください。
トラックを追加したあと、トラックヘッダーの右下にある歯車マークを押してresamplerとwavtoolを選択することができます。その場合、現在選択されているresamplerと互換性のあるwavtoolだけが表示されることに注意してください。例えばWorldlineを選択している場合、選択できるwavtoolは"simple"または"convergence"のみです。
UTAU音源やENUNUモデルなどのボイスバンクはOpenUtauではシンガーと呼ばれます。
シンガーはツール > シンガーをインストールからインストールできます。
システム言語が日本語でない場合、日本語OSで作られたzipファイルを解凍すると、多くの場合ファイル名が文字化けします。シンガーをインストール機能を使えば正確なファイル名で解凍することができます。ファイル名が正しく解凍できるのであれば、手動で解凍することもできます。
シンガーをインストールする時、ファイルをエンコードするオプションウィンドウがポップアップします。エンコードが思ったようにいかなかった時、このオプションを使用することができます(例えば、日本語音源を中国のユーザーが作った場合など)。どのようにエンコードされるかをリストで確認できます。
**シンガーの場所(追加)**からシンガーのあるフォルダーパスを追加で設定することもできます(UTAUのvoiceフォルダーなど)。
ツール > シンガー メニューからインストールしたシンガーを確認できます。
OpenUtauを起動すると、新しい空のプロジェクトが開かれます。
ファイル > 新規作成から新しいプロジェクトを作成することができます。
テンポと拍子を変えるには、左上の角にあるテンポと拍子が表示されている部分をクリックしてください。
拍子には、分子に任意の正の整数を、分母に2のべき乗の数字を設定できます。 テンポには、小数を含む任意の数字を設定できます。
拍子ラベルを右クリックをすることで、テンポと拍子を途中で変更することもできます。
表情では、UTAUのフラグのように、ノートごとにパラメーターを変更できます。表情の種類はプロジェクトごとに保存されます。設定を変えるには ツール > 表情 を開きます。
名前 | 略称 | 説明 | 範囲 | デフォルト |
---|---|---|---|---|
Velocity | VEL | 子音速度(子音部分の伸縮) | 0 - 200 | 100 |
Volume | VOL | ノートの音量 | 0 - 200 | 100 |
Attack | ATK | エンベロープ開始部分の音量 | 0 - 200 | 100 |
Decay | DEC | エンベロープ終了部分の音量 | 0 - 100 | 0 |
Voice color | CLR | 音源のアペンド/カラー | 範囲はありません。オプションから設定。 | 空白 |
Resampler engine | ENG | その場でエンジンを変更する | 範囲はありません。オプションから設定。 | , worldline64.exe |
Gender | GEN | gフラグ(フォルマントシフト) | -100 - 100 | 0 |
Breath | BRE | Bフラグ(ブレシネス) | 0 - 100 | 0 |
Lowpass | LPF | Hフラグ(ローパスフィルター) | 0 - 100 | 0 |
Modulation | MOD | 原音のピッチのぶれをどれぐらい反映するか | 0 - 100 | 0 |
Altarnate | ALT | 重複音素の選択(あ2など) | 0 - 16 | 0 |
Tone shift | SHFT | 音域の選択 訳注:変更すると他音階の音素に切り替わります
|
-36 - 36 | 0 |
左下にある+または-ボタンを押すことで表情を追加したり削除したりできます。削除できない表情もあります。追加できる表情には、数値タイプとカスタムの2種類があります。
数値タイプでは、名前、略称、エンジンに渡すフラグ、最小値、最大値、デフォルトの値を入力する必要があります。フラグ欄には、数字を含まない単独のフラグを入力する必要があります。プロジェクト全体にフラグをかけたい場合(例:Mt+20)、デフォルト欄にその数字を入力してください。
カスタムは数値を必要としないフラグ、例えばループ型エンジンのループ/伸縮(,e,Me
)の切り替えなどに使用できます。
カスタムしたフラグセットを使うには「,Mt-20Mo20,Mt20Mb50
」と入力します。
名前、略称、エンジンにフラグとして値を渡すかどうかのチェックボックス、カスタム値(選択肢)を入力してください。
プロジェクトファイルは、ファイル > 開く、もしくはCtrl + O
から開くことができます。
ここでは.ustx
, .ust
, .vsqx
ファイルを開くことができます。
OpenUtauのプロジェクトは.ustx
ファイルで保存されます。
上書き保存をするにはファイル > 保存、またはCtrl + S
を、別名で保存するにはファイル > 別名で保存 を押します。
プロジェクトを保存した後であれば、各パートごとに分かれた.ust
ファイルをファイル > プロジェクトファイルをエクスポート > USTをエクスポートから出力することもできます。ファイルは元の .ustx
ファイルの隣の Export フォルダーに保存されます。
プロジェクトを保存した後であれば、ファイル > 音声をエクスポート > wavファイルを出力から、トラックごとに分かれた.wav
ファイルを出力することができます。ファイルは元の .ustx
ファイルの隣の Export フォルダーに保存されます。
左のパネルにある**+**ボタンを押すと、新しいトラックを作ることができます。
インポートしたトラックは一番下に追加されます。
.ustx
, .ust
, .vsqx
ファイルは、ファイル > トラックをインポートからインポートできます。
.wav
, .mp3
, .ogg
, .flac
ファイルは、ファイル > 音声をインポートからインポートできます。
MIDIファイルは、ファイル > MIDIをインポートからインポートできます。
トラックヘッダーのメニューから、シンガーを選択してください。
音源に合ったphonemizerを選択することで、ノートの歌詞を連続音やCVVCなどに自動変換できます。
詳細はPhonemizersページをご確認ください。
- [JA VCV & CVVC] Japanese presamp Phonemizer
連続音・CVVC・単独音を同時に使用できます。音源にpresamp.ini
があれば読み込んで使用します。- [JA VCV] Japanese VCV Phonemizer
連続音化のみを行うphonemizer- [JA CVVC] Japanese CVVC Phonemizer
CVVC化のみを行うphonemizer
[か]
のように囲われた歌詞は連続音化/CVVC化されません
より詳しい説明は、Phonemizers(日本語)
トラックヘッダーの右側にあるM
を押してトラックをミュートし、S
を押してソロにすることができます。
その下にある歯車を押すとトラック設定が開き、wavtoolとresamplerを選択することができます。
また、ボリュームスライダーをクリック/ドラッグすることでトラックの音量を操作できます。右クリックで+00.0にリセットすることができます。
トラックエリアをクリックすると、新しいパートを作ることができます。ドラッグで移動、右端をドラッグすると長さを変えることができ、右クリックメニューからパートを消すことができます。
右クリックでパートの名前を変えることもできます。
パートをダブルクリックするとノートの編集画面を開くことができます。
拍子ラベルのバーをクリックすると、再生のカーソルを動かすことができます。また、スペースキーで再生と一時停止を切り替えることができます。
縦にスクロールするには、普通にスクロールして下さい。
横にスクロールするには、シフトを押しながらスクロールするか、上にある横スクロールバーをドラッグするか横スクロールバーの上にカーソルを置いてスクロールしてください。
横向きに拡大するには、拍子ラベルのバーの上にカーソルを置いてスクロールしてください。
縦向きに拡大するには、スクロールバーの上にあるズームアイコンの上にカーソルを置いてスクロールしてください。
自動で音声をノートに変換できます。
使用前に、こちら からモデルをダウンロードして"ツール → 依存関係ファイルをインストール(.oudep)"からインストールしてください。
音声を右クリックして「Transcribe audio to create a note part」をクリックします。変換には1分ほどかかります。
モデルはソロボーカルで訓練されているため、そのような音声だと上手くいきやすいです。楽器が入っていたりリバーブが深かったりすると上手くいかない可能性があります。
ヒントの表示/非表示を切り替えるには、?マークのボタンを押すかキーボードのT
を押してください。
スクロール・ズーム・再生の操作はトラック画面と同一です。
ノートの作成ツールは二つあります。
ペンツール
クリックでノートを作成、右クリックでノートのオプションメニューが開きます。右クリックメニューでは一括編集ツールや歌詞の一括入力などが使用できます。
+ペンツール
クリックでノートを作成、右クリックでノートを削除します。作曲やUST作成をスピーディーに行えるモードです。
ダブルクリックで歌詞を編集でき、Tabキーで次のノートに移動します。
ドラッグでノートを上下左右に動かすことができます。右端をドラッグすると長さを変えることができます。
Altキーを押しながら二つのノートの間をドラッグすることで、ノートの境界線を動かすことができます。
Ctrlキーを押しながらクリック/ドラッグすることで複数のノートを選択することができます。
ノートを選択した状態で上下キーを押すと半音単位で音階を動かすことができ、上下キーと同時にCtrlキーも押すとオクターブ単位で音階を動かすことができます。
デフォルトでは、ノートの位置と長さは16分音符単位でスナップされるようになっています。スナップのオンオフを切り替えるには、上にあるスナップアイコンを押すか、P
キーを押してください。
スラー音符(複数の音符にまたがって歌う音節)を入力するには、最初のノートに単語を入力し、次のノートに+
を入力します。
英語など1単語にシラブルが複数含まれる言語の場合、新しいシラブルを割り当てるには +
を使用し、現在のシラブルを伸ばすには +~
を使用します。
一括編集ツールと従来のプラグインはピアノロール画面の上部にあるメニューから選択できます。
これらは選択したノートにまとめて(何も選択されていないときはパート全体に)適用されます。
従来のプラグインでは、本家UTAU用のプラグインを限定的なサポートで使うことができます。プラグインを追加するには、.exe
ファイルなどが入ったフォルダーをOpenUtauのPluginsフォルダーにコピーしてください。
全てのプラグインが完璧に動作するわけではありません。また、今までプラグインで行っていた歌詞の連続音化・CVVC化はトラックのPhonemizerで行います。
表情名の左にある下矢印を押して、編集したい表情を選択します。
歯車アイコンを押すと、プロジェクト全体の表情設定画面が開きます。
クリックで数値を設定し、右クリックでリセットします。
UTAUの子音速度にあたります。これはノート/音素の左端からoto.iniの固定範囲で設定した部分までの長さを伸縮します。
ノート/音素の全体の音量を上げたり下げたりします。
ノート/音素の開始部分の音量を上げたり下げたりします。
ノート/音素の終了部分の音量を下げます。
選択したエンジンがその音素の合成に使用されます。" "が選択された場合、トラックで設定したものを使用します。
収録時のピッチのぶれをどれだけフラットにするかの値です。0で完全にフラットになります。
eフラグなどの数値のないフラグを使用するには、表情の設定からフラグを追加してください。 タイプを「カスタム」、カスタム値を「,e」にすると表情で「フラグなし/eフラグを使う」を選択できるようになります。
UTAUのフラグに準じます。
ピッチベンドの表示と非表示を切り替えるには、I
キーを押すか、左上のピッチアイコンを押してください。非表示になったピッチベンドは消えるわけではなく、ノートに適用されたままになります。
クリックでピッチベンドに新たな点を作り、ドラッグで移動させることができます。
右クリックでピッチベンドのカーブの形を選択することができます。
点の上で右クリックして表示されるメニューから、点を消すことができます。
ビブラートの表示と非表示を切り替えるには、U
キーを押すか、左上のビブラートアイコンを押してください。非表示になったビブラートは消えるわけではなく、ノートに適用されたままになります。
ノートの下にあるビブラートアイコンをクリックすることで、ビブラートのオンオフを切り替えることができます。
ビブラートの開始位置、フェードインの長さ、深さ、フェードアウトの長さ、周期、位相を変更することができます。
エンベロープの表示と非表示を切り替えるには、O
キーを押すか、左上のエンベロープアイコンを押してください。非表示になった音素とエンベロープの設定は消えるわけではなく、ノートに適用されたままになります。
ピンクの線をドラッグすることで、ノートの範囲内で音素のタイミングを変更することができます。右クリックでリセットできます。
右クリックを押しながらドラッグをすることで、複数の音素のタイミングをまとめてリセットすることができます。
左下の点をドラッグすることで、エンベロープの開始位置を変更することができます。右クリックでリセットできます。
左上の点をドラッグすることで、オーバーラップを変更することができます。右クリックでリセットできます。
OpenUtauには安定版とベータ版の2バージョンあります。新しい機能を試したり、安定版でバグがあったとき、ベータ版を使いたいことがあるかもしれません。
ベータ版に切り替えるには、「ツール > 設定」に移動し、「ベータ版」をオンにしてアップデートを確認してください。
上記の方法が上手くいかない場合は、こちらから最新のベータ版を手動でダウンロードすることもできます。