[104] Raspberry Pi を LTE 接続する - soracom/jp-training GitHub Wiki

[104] Raspberry Pi を LTE 接続する

ここでは、Raspberry Pi を SORACOM Air SIM と USB モデムを使用して、LTE 接続します。

前提条件

以下を完了し、SORACOM アカウントの作成と、Raspberry Pi への SSH 接続が出来ていること

必要なもの

Raspberry Pi 以外に必要となるものは以下となります

  • SORACOM Air SIM
  • LTE USB モデム MKI MN12A

SIM のサイズを変換する

Air SIMを取り外します。Air SIMの端子を触らないように気をつけます。

SIM変換アダプタは、真ん中の nano サイズ → 標準サイズ変換を使います。

SIM カードを切り欠きにあわせてアダプタにはめると、このような形となります。

SIM を モデムに入れる

以下の要領で、SIM カードをモデムに入れます。

PC でモデムの設定を行う

モデム設定画面1 PC にモデムを接続し、 http://192.168.1.1 のアドレスにアクセスし、ユーザ名・パスワード admin/admin でログインします。

モデム設定画面2 クイックセットアップを選択します。

モデム設定画面3 ユーザ設定はそのままでよいでしょう。

モデム設定画面4 インターネット接続設定画面では、APN自動設定のチェックを外し、"APN 設定"の文字をクリックします。

モデム設定画面5 LTE APN に、soracom.io と指定します。

モデム設定画面5 APN自動設定のチェックが外れている事を確認して、次へをクリックします。

モデム設定画面6 最後は、完了を押すだけで、設定完了です。

モデム設定画面7 このように表示されていれば、接続が出来ています。

Raspberry Pi に接続する

Raspberry Pi に LTE モデムを接続します。

Raspberry Pi に SSH でログインして、以下のコマンドを実行し、LTE 接続が出来ているかを確認します。

Google Public DNS (8.8.8.8) への到達性を ping コマンドで調べます。
また、ifconfig.io というサイトにアクセスして、インターネットへ接続する際の IP アドレスを調べます。

コマンド

ping 8.8.8.8
(Ctrl+C で止める)
curl ifconfig.io
host $(curl -s ifconfig.io)

実行結果

pi@raspberrypi:~ $ ping 8.8.8.8
PING 8.8.8.8 (8.8.8.8) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 8.8.8.8: icmp_seq=1 ttl=55 time=343 ms
64 bytes from 8.8.8.8: icmp_seq=2 ttl=55 time=342 ms
64 bytes from 8.8.8.8: icmp_seq=3 ttl=55 time=361 ms
64 bytes from 8.8.8.8: icmp_seq=4 ttl=55 time=340 ms
^C
--- 8.8.8.8 ping statistics ---
4 packets transmitted, 4 received, 0% packet loss, time 3002ms
rtt min/avg/max/mdev = 340.908/347.329/361.814/8.434 ms
pi@raspberrypi:~ $ curl ifconfig.io
xxx.xxx.xxx.xxx
pi@raspberrypi:~ $ host $(curl -s ifconfig.io)
xxx.xxx.xxx.xxx.in-addr.arpa domain name pointer ec2-xxx-xxx-xxx-xxx.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com.

SORACOM プラットフォームは AWS(Amazon Web Services)クラウド 上で稼働しているため、外部サイトから見ると AWS からのアクセスに見えることが確認出来ました。

まとめ

これで Raspberry Pi が SORACOM Air SIM を使ってクラウドに接続され、インターネットへ接続出来たことを確認できました。

以上で、本章は完了となります。