Sigfoxハンズオン (SORACOM Funnel AWS IoTの利用) - soracom/handson GitHub Wiki

SigfoxデバイスがSORACOM Air for Sigfoxに接続できるようになると、データ転送サービス「SORACOM Beam」やクラウド・アダプタ「SORACOM Funnel」が利用できるようになります。

本テキストは SORACOM Funnel を用いて AWS IoT へデータ送信を行うまでの手順を解説しています。

概要

※本ハンズオンは SORACOM Air for Sigfoxご理解・利用ができる方で 10分~20分程度を見込みます

Sigfoxデバイスを利用した基礎編はSigfoxハンズオン(ドライコンタクトコンバーター編) などをご参照ください

全体構成

本テキストは下記構成をゴールとしています

準備するもの

前提: SORACOM Air for Sigfoxを用いてSigfoxデバイスのデータがSORACOM Harvest等で可視化できている事

AWS側

  1. AWS IAM アカウントの下記情報や設定
    • アクセスキーID および シークレットアクセスキー
    • Allow iot:Publish 権限を保有している事
  2. AWS IoT カスタムエンドポイント (AWS IoT管理画面の「設定」から参照できます)
  3. AWS IoT トピック名 (本ハンズオンでは sigfox_dcc/#{deviceId} とします)

SORACOM側

  1. SORACOM Funnelを有効化する Sigfoxグループ (本ハンズオンでは sigfox_demo0 とします)

受講における注意点

  • 本ハンズオンで利用するサービスには有料のものを含んでおります (e.g. SORACOM Funnel, AWS IoTはじめ各種サービスの費用)
    受講に伴い発生した費用は原則として受講者にご負担いただいております。係る費用について各ベンダーの料金ページを確認・ご理解いただいたうえでの受講をお願いしております
  • 本ドキュメントで発生した不具合等につきましては弊社は一切責任を負いません

金額の目安

  • SORACOM Funnel: 140リクエスト → 約0.3円

※上記金額は目安です。正確には利用料金をご覧ください

ハンズオン

1. SORACOM Funnelの設定

注意: Sigfoxグループの作成、バイナリパーサ設定等は割愛しています

SORACOM Webコンソールから Sigfoxグループ sigfox_demo0 の設定画面を開き、SORACOM Funnelの設定を開き、SORACOM Funnel を ON にしたうえで、下記のように設定します

  • 転送先サービス: AWS IoT
  • 転送先 URL: https://[AWS IoT カスタムエンドポイント]/sigfox_dcc/#{deviceId}
    • 注意: 上記URLにおいて #{deviceId} は、そのままの文字列で入力してください
  • 送信データ形式: JSON

ここまで入力が完了したら認証情報の右側にある+をクリックしてください

下記ウィンドウが開きますので、設定します

  • 認証情報ID: awsiot-cred0
  • 概要: Credential for AWS IoT
  • AWS Access Key ID: アクセスキーID
  • AWS Secret Access Key: シークレットアクセスキー

以上を入力したら 登録 をクリックしてください。認証情報に先ほどの awsiot-cred0 が表示されているのを確認して 保存 をクリックしてください

以上で SORACOM Funnel の設定は終了です

動作確認方法

AWS側での確認方法

AWS IoTの設定で「CloudWatch ログ」を有効にすると、CloudWatchの「ログ」に AWSIotLogs というロググループが作成されるので、この内容を確認してください

開発中はログレベルをデバッグにすることをお勧めします

トラブルシュート

よくあるトラブルを記載しておきます

  • SORACOM側
    • デバイスをグループに関連付けていない(もしくは、間違ったグループに関連付けている)
    • SORACOM Funnel がONになっていない
    • 転送先 URLで https:// を入れ忘れている
    • AWS IoT送信先トピック名が間違っている(もしくは、末尾に / 等を入れてしまっている)
  • AWS側
    • IAMアカウントに iot:Publish 権限が無い

あとかたづけ

SORACOM Funnel は通信量に応じて課金されるタイプのサービスであり、設定が残っていても費用が掛かることはありませんが、OFFや削除方法をご紹介します

SORACOM Funnelの設定

Sigfoxグループを開き SORACOM Funnel の設定から OFF に切り替え 保存 します

以上で仮にSigfoxデバイスの通信が発生してもSORACOM Funnelは稼働しません(課金されません)

オプション; Sigfoxグループを削除する

Sigfoxグループの存在自体に費用が掛かることはありませんが、削除方法をご紹介します

Sigfoxグループを開き 高度な設定 から このグループを削除 タブを開き、このグループを削除 をクリックします

オプション; 認証情報の削除

認証情報の存在自体に費用が掛かることはありませんが、削除方法をご紹介します

Menu > セキュリティ を開き 認証情報ストア タブをクリックします

認証情報の一覧の中から削除したいもの探し 削除 をクリックします

FAQ

SORACOM Funnel と SORACOM Harvest 、同時に ON になってる場合は、どういう挙動になるの?

1つのグループに複数の設定が含まれている場合、サービス名の頭文字のABC順が最も若いもの だけ が有効となります。一度に複数のサービスにデータ送信することはできません

例えば、1つのグループでBeam, Funnel, Harvestが全て有効になっている場合、Beamにデータが送信されます

EOT