Delete AWS resources - shujishigenobu/omics-collab-cm-nibb GitHub Wiki

トレーニング終了後に実施する作業手順

トレーニング終了後、今回作成した AWS 上のリソースをすべて削除します。リソースが残ったままだと不必要な課金が発生する可能性があります。

解析環境作成手順によって削除の仕方が異なります。ご自身が最初にSet up AWSで選択した作成方法の削除手順に従ってください。

  1. AWS の環境構築からはじめるを選択した方向けの削除方法
  2. AWS の環境作成はスキップしてアプリケーションのセットアップからはじめるを選択した方向けの削除方法

補足 解析結果を残しておきたい場合

EC2 インスタンスのディスク(EBS)を削除すると EC2 インスタンスに保存されていたデータも削除されます。 トレーニングで実施した解析結果を保存するときの方法を紹介します。

  1. ローカル PC へ退避
  2. AMI を作成し AWS 上にバックアップデータを保持
  3. S3 へデータを退避

2、3の方法は AWS 特有の操作が必要になるため参考情報を紹介します。

1. ローカル PC へ退避

ローカル PC へ必要なデータを退避させたあとに AWS 上のリソースを削除を行ってください。

トレーニングの中でゲノムブラウザのマッピング結果の可視化時にローカル PC へ必要なデータを転送を行いました。同じ要領で EC2 インスタンスに保存されているデータをローカル PC へコピーします。

転送コマンド例

scp -i ~/.ssh/handson.pem ubuntu@[instance-public-dns-name]:/home/ubuntu/project-1/

2. AMI を作成し AWS 上にバックアップデータを保持

EC2 インスタンスのバックアップを作成しておくと、EC2 インスタンス削除してもバックアップから EC2 インスタンスを復元できます。ただし、バックアップデータ量に応じた利用費が発生します。

ディスク(EBS)のバックアップのことを Amazon EBS スナップショットと呼びます。EBS スナップショットに加えて、アプリケーションやライブラリのインストール、起動時に実行する設定などの情報が含めた EC2 インスタンスのバックアップのことを AMI(Amazon Machine Image)と呼びます。本演習で使用した EC2 インスタンスの AMI を作成すると OS(Ubuntu)上でセットアップした Bioconda 環境も含めたバックアップデータとなります。

AMI の作成の方法は以下のリンクを参考にしてください。

Amazon EC2 インスタンスからの AMI の作成 - AWS Toolkit for Visual Studio

AMI の保存料について

AMI の保存料は EBS スナップショットの使用量に対しての従量課金です。 ただし、EBS の空のブロック(未使用のストレージ部分)は EBS スナップショットとしては保存されないため、EBS スナップショットは、EBS よりも小さくなることが一般的です。ですが、実際にどれほど小さくなるか事前に見積ることができません。

保存単価は $0.05/GB です。(2023/6/6 現在の東京リージョンの価格)※ 利用単価は変更になる可能性がありますので最新の情報をご確認ください。

ハイパフォーマンスブロックストレージの料金 – Amazon EBS の料金 – Amazon Web Services

3. S3 へデータを退避

AWS S3(Amazon Simple Storage Service)は大量のデータストレージのバックアップ、アーカイブ、データ共有のために使用される低価格なオブジェクトストレージサービスです。

本演習で構築した EC2 インスタンスからAWS CLIを利用して S3 へデータをコピーできます。AWS アカウント上ので作業が多く不慣れですと難しいため必要作業の概要のみ紹介します。

  1. Amazon S3 サービスでデータ退避用の S3 バケットの作成
  2. EC2 インスタンスへ S3 へのアクセス許可(IAM ロール)
  3. AWS CLI によるコマンド操作

S3 の保存料について

保存単価は $0.025/GB です。(2023/6/6 現在の東京リージョンの価格)※ 利用単価は変更になる可能性がありますので最新の情報をご確認ください。

上記単価は頻繁にデータアクセスが発生することを想定した標準クラスというストレージに保存した場合の単価です。年に 1-2 回のアクセスしか想定しないアーカイブ用のストレージクラス(S3 Glacier Deep Archive )もあり、$0.002/GB で利用できます。非常に安価な価格で保存できるため、大量のデータの保存先、オンプレミスのストレージのバックアップ先などとしても活用できます。

料金 - Amazon S3 |AWS

1. AWS の環境構築からはじめるを選択した方向けの削除方法

インスタンスの削除

EC2 インスタンスを削除する前に、EBS Volume IDをメモしておきます。 handson-ec2 インスタンスを選択し、ストレージタブのブロックデバイスセクションでボリューム IDをメモしておきます。

handson-ec2 インスタンスを選択し、インスタンスの状態インスタンスを終了を選択します。

確認を求められたら、終了を選択します。インスタンスにアタッチされたルート EBS ボリュームも削除されます。

EBSの削除

インスタンスにアタッチされているルート EBS ボリュームは、EC2 インスタンスが終了すると削除されます。念のため、EBS ボリュームが削除されているか確認します。 EC2 の管理画面へ移動して、左側の項目からボリュームをクリックします。前のステップでメモしたボリュームIDを使用して、EBSボリュームがあるかどうかを確認します。EBSボリュームがある場合は、削除します。

セキュリティグループの削除

EC2の管理画面へ移動して、左側の項目からセキュリティグループをクリックします。handson-ec2-sgセキュリティグループを選択し、アクション,セキュリティグループを削除を選択します。

確認を求められたら、削除を選択します。

以上で演習で使用した AWS リソースの削除作業は完了です。

2. AWS の環境作成はスキップしてアプリケーションのセットアップからはじめるを選択した方向けの削除方法

構築した AWS 環境を削除

上部の検索ボックスに cloudformation と入力し、表示された CloudFormation をクリックして、CloudFormation の管理画面へ移動します。

AWS Management Console - Google Chrome 2023-05-08

「handson-aws」の左を選択し、「削除」を押下します。

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確認画面が表示されるため、「削除」を押下して削除完了です。

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注意

下記ケースの場合、CloudFormationの削除が失敗または完了しない可能性があります。

  • CloudFormation で作成された VPC 内に手動で EC2 やその他サービスを起動している場合
  • CloudFormation で作成された EC2 に手動で設定を追加または変更を加えた場合

手動で作成したものを削除してから、 CloudFormation の削除を試みてください。