Xcode プロジェクト新規作成

筆者環境

一応書いておく。

• macOS Big Sur 11.2.3
• Xcode 12.5
• Swift 5.4
• CocoaPods 1.10.1

自分がどのバージョンを使っているかわからんって人は以下をお試しください。
Xcode，Swift，CocoaPods

本稿のゴール

空っぽのアプリが起動するまで。

操作手順

0. Xcode のインストール

App Store または Apple Developer からインストールしてください。
容量でかいのでストレージの空き容量に注意されたし。

Apple Developer
Downloads - Apple Developer

1. プロジェクトの新規作成

Xcode を起動し，Create a new Xcode project を選択する。

アプリのテンプレートを選択する画面が立ち上がるので，今回は iOS -> Application -> App を選択する。

次の画面ではアプリの基本設定を行う。

Product Name

アプリの名称。
後述の Bundle Identifier に用いられるので，アルファベットを用いるのがよい（と思う）。
ユーザに対して表示するアプリ名はあとから変更できる。

Team

開発者アカウント（Apple ID）を選択。

Organization Identifier

業界の慣習として，所有ドメインを逆順にして設定することが多い。
例えば novel-stud.io というドメインを所有している場合，Organization Identifier は io.novel-stud とする。
ドメインを所有していない場合，他と被らなさそうなキラキラネームを採用すること。

Bundle Identifier

そのアプリがそのアプリであることを示す，世界にひとつしかないユニークなIDのこと。
自動的に Organization Identifier + Product Name となる。

Interface

アプリの UI を設計するフレームワークを選択する。

• SwiftUI ... 2019年頃に登場したナウでヤングなフレームワーク。まだまだ有用な情報が少ない。
• Storyboard ... レガシーなフレームワーク。情報が出揃っているので調べれば答えが出てくる。

なお，iOS 14 からサポートされた「ウィジェット」を実現するには SwiftUI を選択する必要がある。

＊本 Wiki では基本的に Storyboard での設計を扱います。

Life Cycle

Storyboard の場合は UIKit App Delegate になる。

Language

開発言語を選択する。

• Swift
• Objective-C

＊本 Wiki では Swift での設計を扱います。

Use Core Data

アプリ内にデータベースを構築したい場合などはチェックを入れる。
＊本 Wiki では Core Data については扱いません。おそらく。

Include Tests

プロジェクトに UI Test と Unit Test を含める場合はチェックを入れる。
テストを書かずに開発するなんてのは三流デベロッパのやることなので，今はよくわからなくてもチェックは入れておきましょう。

すべての基本設定を終えたら，次の画面では保存するディレクトリを選択する。

プロジェクトを Git 管理する場合，Create Git repository on my Mac にチェックを入れると git init が自動的に実行される。
もちろんあとから手動で git init してもOK。

2. 実行

Xcode が立ち上がったら，実行するデバイス（実機またはシミュレータ）を選択し，実行してみる。
実行するには，メニューバーにある Product -> Run を選択するか，ショートカットキー command + R を使う。

何も表示されていない空っぽのアプリケーションが立ち上がってくればOK。

3. 基本設定

基本設定編へ続く。
Xcode プロジェクト基本設定