VScode コンパイル手順について - sanbongazin/- GitHub Wiki

VS CodeでC#コードのデバッグを行う際にC#用の拡張機能以外に必要となる要素としては、launch.jsonファイルとtasks.jsonファイルがあるが、これらはVS CodeでのC#プロジェクトの読み込み時に「必要なファイルがないので作成しようか?」と問い合わせられるので[Yes]をクリックすればよい。 launch.jsonファイルとtasks.jsonファイル

 まずは.NET Coreのコマンドラインツールでコンソールアプリを作成し、そのプロジェクトをデバッグするという体で、launch.jsonファイルとtasks.jsonファイルを作成してみよう。コンソールアプリを作成するには以下のコマンドラインを実行すればよい。

 これは「テンプレート名」に指定したテンプレートを使用してプロジェクトを作成し、「出力ディレクトリ」に指定したディレクトリ(省略時はカレントディレクトリもしくは「プロジェクト名」に指定した名前のサブディレクトリ)に、「プロジェクト名」に指定した名前でプロジェクトファイル(.csprojファイル)とProgram.csファイルを生成するものだ。なお、「dotnet new」コマンドの詳細な構文は「dotnew-new」ページを参照されたい。 dotnet new [templete_name] --name [project_name] --outputdirectory

 ここでは「テンプレート名」に「console」を、「プロジェクト名」に「ConsoleApp」を、「出力ディレクトリ」は省略して次のコマンドラインを実行したものとする。

dotnet new console --name [ConsoleApp] --output [directry] テンプレート "Console Application" が正常に作成されました。

作成後のアクションを処理しています... 'dotnet restore' を ConsoleApp\ConsoleApp.csproj で実行しています..

正常に復元されました。 ここでプロジェクトを新規に作成するのに使用したコマンドラインとその実行結果

 これにより、プロジェクトが作成され、必要なパッケージの復元が自動的に行われる(「'dotnet restore' を ConsoleApp\ConsoleApp.csproj で実行しています」に注目。.NET Core 2.0以降では「dotnet restore」が暗黙のコマンドとなり、「dotnet new」「dotnet run」などのコマンドから暗黙的に呼び出されるようになっている)。

 作成したプロジェクトのディレクトリに移動して、「code .」コマンドなどを利用してVS Codeを起動すると、以下のようにlaunch.jsonファイルとtasks.jsonファイルを生成するかの問い合わせメッセージが表示される(表示されるまでに少々の時間がかかる場合もある)。

 [Yes]ボタンをクリックすると、プロジェクトディレクトリに.vscodeディレクトリが作成され、そこにlaunch.jsonファイルとtasks.jsonファイルが作られる。

 デバッグをするだけであれば、この状態で[デバッグ]ビューで[デバッグの開始]ボタンをクリックするか、おなじみの[F5]キーを押すだけでよい。これにより、プロジェクトのビルドが行われ、その後、デバッグ実行が開始される。デバッグ時のツールバーの使い方やブレークポイントの設定方法などについては本特集の第1回を参照されたい。

 ここでは作成直後のコンソールアプリのまま、ブレークポイントも設定しないで、デバッグ実行を行っているので、[デバッグ コンソール]パネルに「Hello World!」と表示され、デバッグ実行もすぐに終了してしまっている。が、C#用の拡張機能があれば、ほぼ何も考えることなく、プロジェクトの新規作成からデバッグ実行まで行えることが分かったはずだ。