Panel - ryotako/igor-CommandPanel GitHub Wiki

パネルの作成

CommandPanel.ipfをIgor Proに読み込むと,デフォルトではメニューバーにCommandPanelという項目が追加されます. このメニューからNew Command Panelを選択すると以下の画像のようなウィンドウが生成されます.

Igor Proの標準のコマンドウィンドウと異なり,コマンドパネルは複数作成することが可能です.

パネルの要素

パネルは文字列を入力するコマンドライン(IgorのSetVariableコントロール)と,コマンドの実行結果と履歴を表示するバッファ(IgorのListboxコントロール)の2つの要素からなります.

コマンドライン

コマンドラインに文字を入力してEnterを押すことにより,入力された文字列をIgorのコマンドとして実行することができます. 多くのIgor Proのコマンドがそのまま実行可能ですが,コマンドパネルでは入力文字列を独自に解釈してコマンドの展開を行います. 詳細はこのWikiの展開の項目を参照してください.

print操作関数など,結果を出力するコマンドを実行した場合,その出力がバッファに書き出されます. コマンドウィンドウへの出力がない場合には,コマンド実行後のバッファにはこれまでのコマンド実行履歴が表示されます.

また,コマンドラインに何も入力していない状態でEnterを押しても,バッファにはコマンド実行履歴が表示されます.

バッファのスクロール

コマンドラインに何も入力していない状態でShift+Enterを押すと,バッファの選択されている行をコマンドラインに送ることができます, また,そのままShift+Enterを押すとバッファをスクロールすることができます. (バッファのスクロールが起動する正確な条件は,バッファの選択行とコマンドライン上の文字列が同一であることです.)

バッファの絞込(検索)

バッファに半角空白 から始まる文字列を入力すると,バッファの内容をその文字列を含むものに絞り込みます.

たとえば,コマンド履歴を表示した状態で Makeと入力してShift-Enterを押すと,過去に実行したMakeという語を含む履歴の一覧が得られます. Make sampleAのように空白文字 を区切りとして複数の単語を並べるとAND検索になります.

(複数の単語で検索可能,と書きましたが正確には空白文字を区切り文字とした複数の正規表現による検索です.正規表現が扱えるユーザはより高度な検索を行うことができます.)

コマンド補完

コマンドラインに何らかの文字列を入力した状態でShift+Enterを押すと,その文字列に応じた補完がなされます.詳細はWikiの補完の項目を参照してください.