ファームウェアをカスタムする方法 - renesas/rx72n-envision-kit GitHub Wiki

準備する物

  • 必須
    • RX72N Envision Kit × 1台
    • USBケーブル(USB Micro-B --- USB Type A) × 2 本
    • Windows PC × 1 台
      • Windows PC にインストールするツール

前提条件

RX72N Envision Kitのメモリマップおよびファームウェアの動作の理解する

  • 設計メモの以下を参考にRX72N Envision Kitのメモリマップおよびファームウェアの動作の理解する
    • コードフラッシュ: RX72N Envision Kit 初期ファームウェアでのメモリマップ定義
    • 初期ファームウェアとアップデート後ファームウェアの動作の違い

ファームウェア結合とアップデータ生成

  • デバッグ方法 はデバッグ時に有効であるが、量産時には有効ではない
  • なぜならば、以下2点の課題が存在するからである
    1. 量産時、ダウンロードに時間および手間がかかる
    2. 量産後運用時、アップデータ配信時のデータ量が増える(通信料金が増える)
  • それぞれ以下のような機能を持つツールを作ることで対策とする
    1. Bootloaderとuser application(execute area用)と、user application(temporary area用)を結合し量産時用の1枚のMOTファイルを生成する
    2. 任意のuser applicationをバイナリ化し量産運用時のRSUファイル(独自)を生成する
      • MOTファイルは16進数表現のテキスト、RSUファイルはバイナリであり、RX72Nのバンク1面分2MB分のデータを包含するファイルサイズとしては、MOTファイルは4MB、RSUファイルは2MBとなる
        • 特にインターネット経由の自動ファームウェア配信を想定する場合、AWS(Amazon Web Services)等のデータ配信用サーバの利用料金が従量課金制であるため、配信されるデータは少しでも圧縮しておく必要がある

ファームウェアをカスタムする

  • ソースコードを変更し、コンパイル・ビルドを実施すればよい
    • 例えば aws_demos に含まれるバージョンデータを変更して試すとよい

ファームウェア結合方法

共通

  • 以下パスのWindowsアプリを起動する
    • ${base_folder}/rx72n-envision-kit/vendors/renesas/tools/mot_file_converter/Renesas Secure Flash Programmer/bin/Debug/
      • Renesas Secure Flash Programmer.exe
        • dllがないと起動しないので、リポジトリ全体のコピーをローカルに保存しておくこと

ケースの切り替え

  • Initiali Firmタブ の Select Output Formatの設定で切り替え可能
    • ケース1 = デバッグ時: Bank0(execute area) の RSUファイル
    • ケース2 = 量産時1: ブートローダ + Bank0(execute area) の MOTファイル
    • ケース3 = 量産時2: ブートローダ + Bank0(execute area) + Bank1(temporary area) の MOTファイル (初期ファームウェアと同じ構成)
  • 以下はケース3の例

書き込み