ADPCMデータファイルについて - onitama/mucom88 GitHub Wiki
MUCOM88 Windowsでは、ADPCM音源用のサンプリングデータを、標準で「mucompcm.bin」というファイルに集約して管理しています。 「mucompcm.bin」には、標準的なADPCMのサンプルが含まれています。
No. サウンド
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@0 kick(バスドラム)
@1 snare(スネアドラム)
@2 kick+snare(バス+スネアドラム)
@3 crashcymbal(クラッシュシンバル)
@4 kick+cymbal(バスドラム+シンバル)
@5 ac.tam(アコースティック・タム)
@6 e.tam(エレクトリック・タム)
@7 snare2(スネアドラム2)
@8 o.hit(オーケストラヒット)
@9 909kick(909バスドラム)
@10 909snare(909スネアドラム)
@11 808openhihat(808オープンハイハット)
@12 timbal(ティンバレス)
@13 hand clap(ハンドクラップ)
@14 timpani(ティンパニー)
ユーザーが独自のADPCM(サンプリング)データを変換してADPCMデータファイルとして使用することが可能です。 あらかじめ、テキストファイルにまとめる対象となるファイル名を記述したものを保存しておきます。たとえば、「pcmlist.txt」というファイルに
voice1.wav
voice2.wav
voice3.wav
という3行を記述して、mucom88winのメニュー(F1)からツール(Tool)->「PCMデータファイルを作成します」下にある「ファイルリストを指定」ボタンから、「pcmlist.txt」を指定することで、自動的にADPCMデータファイルが作成されます。 作成されるファイル名は、デフォルトで「mypcm.bin」となっていますが、ダイアログで変更することが可能です。
ファイルリストを記述したテキストファイルと同じフォルダに、実際のADPCMファイルが保存されている必要があります。 ここで使用するWAVファイルは、16bitモノラルのPCMデータである必要があります。サンプリング周波数は、ADPCM変換時に16KHzに補正されます。(WAV形式以外の拡張子を持つファイルがリストにある場合は、ADPCM形式のバイナリファイルとして認識されますので、PC-8801で作成されたADPCMのバイナリファイルを指定することも可能です。)
ユーザーがMUCOM88(MUSIC LALF)で独自に使用していたADPCM(サンプリング)データを丸ごと変換して使用することも可能です。 まず、PC-8801上で使用していたディスク上のファイルをすべてWindows上に持ってくる必要があります。n88 DISK BASIC形式のディスク(D88形式)からファイルを取り出すためのツールとして、AKATTA氏が作成したd88edjを使用して検証しています。
d88edjは、以下のサイトにて配布されています。
d88edj -D88 Editor for Java-
http://www.cug.net/~akatta/
MUCOM88では、ADPCMのデータとして「DATA」というバイナリファイル、「VOICE._1」「VOICE._2」などのデータファイルを使用しています。 これらを1つのフォルダにすべて展開して、mucom88winのメニュー(F1)からツール(Tool)->「PCMデータファイルを作成します」下にある「DATAファイルフォルダを指定」ボタンを押してフォルダを指定することで、PCMデータファイルが作成されます。
標準的に使用されるPCMデータファイルは、mucom88winのメニュー(F1)からオプション(Option)->「標準ADPCMファイル」で指定されている項目を修正することで変更が可能です。
また、MMLの中に、タグとして「#pcm」で始まる行を追加することで、明示的にADPCMデータファイルを指定することができます。
#pcm mucompcm.bin
上の例では、MMLが「mucompcm.bin」のADPCMデータファイルを使用することを示しています。これにより、演奏時に自動的に該当するPCMデータファイルが読み込まれます。また、バイナリデータファイル(.mub)を出力した際に、ADPCMデータも内包した形で出力されます。
ユーザーが独自に作成したADPCMデータファイルは、MMLデータファイルと同じフォルダに配置するようにしてください。