泉南市議会定例会での添田詩織議員の一般質問に対し、謝罪及び、反省を求める決議について - okmksato/matome GitHub Wiki

泉南市議会定例会での添田詩織議員の一般質問に対し、謝罪及び、反省を求める決議について
http://gikai.city.sennan.osaka.jp/26752

地方議員の懲罰に関しては

地方自治法、第百三十四条、第百三十五条に定められています
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000067#Mp-Pa_2-Ch_6-Se_10

第十節 懲罰
 
第百三十四条 普通地方公共団体の議会は、この法律並びに会議規則及び委員会に関する条例に違反した議員に対し、議決により懲罰を科することができる。
② 懲罰に関し必要な事項は、会議規則中にこれを定めなければならない。
 
第百三十五条 懲罰は、左の通りとする。
一 公開の議場における戒告
二 公開の議場における陳謝
三 一定期間の出席停止
四 除名
② 懲罰の動議を議題とするに当つては、議員の定数の八分の一以上の者の発議によらなければならない。
③ 第一項第四号の除名については、当該普通地方公共団体の議会の議員の三分の二以上の者が出席し、その四分の三以上の者の同意がなければならない。

添田市議が『実質的懲罰』であると主張していますが、裏を返せば少なくとも形式的には『懲罰』ではないと言う事です

懲罰は議会の議決によって行われますが、添田市議に対して出されたのは決議です

議決

地方自治法に定められた事項について行われる議会の意思決定です

広島市議会 意見書・決議とは
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/gikai/10868.html

意見書

地方公共団体の公益に関することに関して、議会の意思を意見としてまとめた文書のことです。
地方自治法第99条には、「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出することができる」と規定されており、具体的には、議員が発案して本会議にはかり、議長名で関係機関に提出します。

決議

議会が行う事実上の意思形成行為で、政治的効果をねらい、あるいは議会の意思を対外的に表明するために行われる議会の議決のことです。
決議の内容は、当該地方公共団体の公益に関する限り広範な問題も可能で、例としては、平和に関する意思を表明するもののほか、法的効果を伴うものがあります。
具体的には、意見書と同じように議員が発案して本会議にはかりますが、賛成多数で可決されてもどこかに提出するということはありません。また、意見書とちがって法的な根拠はありません。

時々ニュース等で耳にする辞職勧告決議も法的強制力のない『決議』です

地方議会における議員辞職勧告決議
https://ja.wikipedia.org/wiki/辞職勧告決議#市区町村議会における議員辞職勧告決議

法的根拠のない『決議』ですので、添田市議は法的には何も強制されません
また、『謝罪及び、反省を求める決議』と懲罰にあたらないよう配慮された表現になっています

形式的には『懲罰』でない事は明らかですので
添田市議側が『実質懲罰』である事を立証できるかどうかにかかっていると思います

今の所『実質懲罰』であるとの主張のみで、論拠については明らかにされていません
これから裁判で争われるでしょうから、それを見守りたいと思います

ただ、決議を理由に議会への出席や発言を制限されたりしていませんので
『実質懲罰』であると立証するのはかなり難しいと思います