システム Ver.2 - mechatrax/3gpi GitHub Wiki

3GPi Ver.2 に対応した OS 環境の詳細情報です。

1. 概要

OS には Raspbian を採用しています。
以下のカスタマイズを行っています。

  • 独自パッケージの導入
    3GPi の動作に必要なツールや設定ファイルは debian パッケージの形で提供されます。
    システムにはあらかじめパッケージがインストールされています。

  • NetworkManager の採用
    ネットワークインターフェースの管理に NetworkManager を使用しています。
    接続先登録済みの SIM を利用すれば、インターネットへの接続設定は不要です。
    3G 回線が切断された場合でも自動で再接続を試みます。

  • ウォッチドッグによる監視
    SoC のウォッチドッグ機能を使用しています。
    systemd によりウォッチドッグ動作を行います。
    OS の応答がない場合に自動的にリブートします。

  • ハードウェア乱数生成器の使用
    SoC のハードウェア乱数生成機能を使用しています。
    rngd によりエントロピーを供給します。
    /dev/random および /dev/urandom の各キャラクターデバイスから利用できます。

2. パッケージ

3GPi の debian パッケージ一覧です。

  • 3gpi-utils
    3GPi を動作させるためのツール群を提供します。
    詳細はリンク先をご覧ください。
    3gpi-utils

  • 3gpi-network-manager
    3GPi でネットワーク接続を行うための設定ファイルを提供します。
    詳細はリンク先をご覧ください。
    3gpi-network-manager

3. インターフェース

OS から利用可能な 3GPi のデバイスインターフェースは以下の通りです。

  • /dev/modem
    ダイアルアップで使用するモデムデバイスです。
    NetworkManager が使用します。

  • /dev/tty3GPI
    AT コマンドの実行に使用するシリアルポートデバイスです。
    3gpi-utils に含まれる 3gpictl が使用します。

  • /dev/gps
    GPS の情報が出力されるシリアルポートデバイスです。