clbuildを使う - lisp-cookbook-ja/common-lisp GitHub Wiki
CLiki:clbuildはオープンソースで公開されているCommon Lispパッケージのソースの最新版を取得してasdfから利用可能な形にセットアップしてくれるUNIXのコマンドラインツールです。bashのスクリプトとして書かれています。
一度インストールしたCommon Lispパッケージをとても簡単に最新版に更新できるので、常に開発中のコードの最前線を追いかけるような利用スタイルに向いています。
ソースコードの最新版の取得のためにclbuildの他にバージョン管理ツールのインストールが必要です。 パッケージの作者やチームによって使われているバージョン管理ツールは様々ですので今のところ以下のツールをインストールしなければなりません。
- darcs
- Subversion
- Mercurial
- git
- cvs
例えばUbuntuをお使いでしたら次のコマンドでインストールできます。
sudo aptitude install darcs subversion mercurial git-core cvs
これらのバージョン管理ツールをインストールできたら、コマンドラインから次のように入力してclbuild自体を取得します。 darcs get http://common-lisp.net/project/clbuild/clbuild カレントディレクトリにclbuildというディレクトリができるので、中に移動してclbuildコマンドを実行可能にします。 cd clbuild chmod +x clbuild 次にclbuildが動作可能かclbuild自身にチェックさせます。 ./clbuild check
./clbuild help ./clbuild install cl-ppcre ./clbuild update --installed ./clbuild lisp
Common Lispパッケージの追加が簡単、という特長もあります。
試しにjpパッケージを追加してみます。
clbuild/my-projects というファイルをエディタなどで開き(なければ作成し)次の行を追加します。(1行です) jp get_tarball http://lispuser.net/files/jp.tar.gz #Basic utility for Japanese
これだけでパッケージがclbuildに認識されます。 インストールしてみましょう。
./clbuild install jp
clbuildから起動したLisp処理系内で利用可能になっています。
./clbuild lisp
# (asdf:oos 'asdf:load-op 'jp)
自作するasdf対応のLispパッケージの開発にも便利に使えます。
./clbuild make-project my-great-project
clbuildのインストールディレクトリのsource/my-great-projectディレクトリにasdfからロード可能な雛型が作成されます。
./clbuild lisp
# (asdf:operate 'asdf:load-op :my-great-project)
# (my-great-project:test)
-> Hello World from new project my-great-project
=> NIL