KZ80 CPUB REV3 - kuninet/Z80_CPUB GitHub Wiki

Z80 CPUボード (KZ80-CPUB) REV3

概要

  • SBC8080 SUBルーズキットなどとセットで動作するZ80 CPUボードです。SBC8080バスに接続して動作します。

  • ☆CPUボード単体ではRAM/ROM/シリアル等のチップがないため、必ずSBC8080 SUBルーズキット、KZ80-IOB/1MSRAM等と合わせて動作確認ください。

REV2からの改良点

  • Intel 8259割り込みコントローラー用のINTA(割り込みアクノリッジ)信号の出力対応を実施しました。
  • Z80制御信号(\M1、\RD、\WR、\IORQ、\MEMRQ...)用の専用バスを装備しました。KZ80-ZilogIOで使用します。

基板製造データ等

回路について

回路図

  • Z80 CPUのアドレスバス、データバス
    • Z80 CPUのアドレスバス、データバスはSBC8080バスへ直結しています。
    • データバスについては10kΩでプルアップしています。これはZ80 CPUの割込みモード0(ゼロ)での動作の際 FFhをデータバスへINPUTする(RST 38hを認識させる)ことを意図しています。
  • メモリー読み・書き、I/O読み書き制御信号
    • メモリー読み・書き/I/O読み書き制御信号はZ80 CPUの#MEMREQ/#IOREQと#RD/#WRをORゲート(74HC32)へ入れて生成しています。
  • 水晶振動子発振回路
    • 水晶振動子はインバータ(74HC04 or 74HCU04)で発振させています。
  • リセット回路
    • リセット回路は抵抗器+電解コンデンサで構成した回路からシュミットトリガインバータ(74HC14)を通してZ80 CPUへ接続しています。
    • また、SBC8080バスへi8080系チップ用の正論理のリセット信号も出力しています。
    • REV2から外部からのリセット入力に対応しています。
  • 割込み入力/出力
    • SBC8080バスの割込み入力は正論理のため、Z80 CPUの負論理リセット端子にインバータを通して接続しています。
    • 割り込みアクノリッジ信号(#INTA)は、Intel 8259割り込みコントローラーには対応する回路となっています。
  • DMA関係
    • SBC8080バスのHOLD/HLDAとZ80 CPUをインバータ経由で接続しています。
    • またDMA対応としてHLDA信号がHレベルとなった際に#MEMR/W、#IOR/W信号をハイインピーダンスとするためSBC8080バスとの間に74HC125を配置しています。

組み付けする部品等について

部品番号 仕様 数量 備考
U1 Z84C0020PEC 1 Z80 CMOSタイプ
U2 74HC14 1 74LS14
U3 74HC04 1 74HCT04 (CMOS必須)
U4、U5 74HC32 2 74LS32
U6 74HC125 1 74LS125
U7 74HC74 1 74LS74
U8 74HC08 1 74LS08
C1、C3、C4、C5、C9、C10、C11、C12 0.1μF 8 積層セラミックコンデンサ
C2 47μF 1 電解コンデンサ
C6、C7 22p 2 積層セラミックコンデンサ
C8 100μF 1 電解コンデンサ
D1 1N4148 1 小電力ダイオード
D2 OSRRH23133A 1 LED
J1 HIF3FC-40PA-2.54DS 1 40 ピン L 型ボックスヘッダ
J2 MJ-179PH 1 2.1mm φ 平脚DCジャック
R1、R2、R6 4.7kΩ 3 カーボン抵抗
R3 1kΩ 1 カーボン抵抗
R4 1MΩ 1 カーボン抵抗
R5 470Ω〜1kΩ 1 カーボン抵抗(LED用)
RN1 L091S103LF 1 10kΩ 8素子 9pin 集合抵抗
RN2 1 4.7kΩ 8素子 9pin 集合抵抗
S1 SS-12D00-G5 1 スライドスイッチ
SW1 DTS-6-V 1 小型タクトスイッチ
Y1 HC49/US 1 水晶振動子 7.3728MHz
ICソケット40pin 1
ICソケット14pin 7
  • 本ボードで使用するZ80 CPUは Z84C0020PEC(CMOSタイプ)の稼働を確認しています。
  • クロックに使用する水晶振動子は回路図上 7.3728MHzとしていますが、10MHz程度までは動作しました。(18MHzだとダメでした...)
  • ロジックICは水晶振動子の発振に使用するインバータは必ずCMOSタイプを使用してください。数MHzなので74HC04で発振します。アンバッファードタイプのインバータ(74HCU04)の方が良いかもしれません。
    • 水晶発振用インバータ以外は74LSタイプでも動作すると思います。
  • 電解コンデンサは極性がありますので注意してください。
    • タンタルコンデンサの使用も可能だと思いますが、その場合逆接続は大変危険(爆発の危険アリ)ですので十分確認してください。

ソフトウェアについて

ライセンスについて

  • README.mdにも書きましたが、この基板に関連するデータ等について MIT License のもとで公開します。LICENSE.txtを参照してください。

謝辞

  • 本基板を作成するにあたり、いろいろな助言、アイデアをいただきました。ありがとうございます。
    • @vintagechips さま (SBCシリーズ原作)
    • @tendai22plus さま
    • @tomi9tw さま
    • @DAI_2040 さま
    • @mobi1255 さま
    • Twitterで助言頂いた皆々様