UnityとAR Foundationのバージョンについて(2020年3月号) - ktaka/ARKitten2019 GitHub Wiki
UnityとAR Foundationのバージョンについて
2020年の1月号では、本連載で推奨するUnityのバージョンは2019.1系、AR Foundationのバージョンは2.1.4としていましたが、2020年3月号からはUnityは2019.2.19f1以降、AR Foundationはpreview表記がないもので最新の3.0.1とします。最新正式リリースとして出てくるバージョンが2019.2系になって久しいところを2019.1系で留めていたのは、macOS Catalina(10.15.1)の環境で2019.2系を使用するとiOS用のビルド時にシェーダーコンパイルの問題が出るためでした。今号執筆時点で最新正式リリースとして出てくる2019.2.19f1では問題なくビルドできることが確認できたため、これを動作確認済みの推奨バージョンとしたいと思います(2020年1月28日に2019.3系が正式バージョンとなりましたが、またあらためて検証してお知らせします)。
AR Foundationのバージョン更新方法
- UnityのWindowメニューからPackage Managerを選択する
- Packagesダイアログの一覧でAR Foundationを選択する
- 右下の[Update to 3.0.1]を押す
同様にして関連するパッケージも以下のバージョンに更新します。
- AR Subsystemsを3.0.0に(AR Foundationの更新時に自動で更新されるはずです)
- ARCore XR Pluginを3.0.1に
- ARKit XR Pluginを3.0.1に
プロジェクトの修正
AR Foundationの更新に合わせて、本連載で開発中のプロジェクトの一部を修正する必要があります。更新後にヒエラルキーウィンドウでAR Session Originの下の階層にあるAR Cameraを選択してインスペクターウィンドウを見るとMissing (Mono Script)となっているコンポーネントがひとつあるはずです。これは元はTracked Pose Driverというスクリプトに関連づいていたもので、更新によってそのスクリプトがなくなったために起きている現象ですので、代わりとなるAR Pose Driverを使用するように次の手順で修正します。
- Missing (Mono Script)となっているコンポーネントの右側にある歯車型のアイコンを押して、Remove Componentを選択する
- インスペクターウィンドウの下の方にあるAdd Componentを押して、[Scripts]→ [Unity.Engine.XR.ARFoundation]→[AR Pose Driver]の順に選択する
iOS用ビルド設定の修正
iOS用にビルドをする場合はビルド設定のiOSのバージョンを修正する必要があります。
- UnityのFileメニューから[Build Settings]を選択する
- Build SettingsダイアログでiOSを選択して[Player Settings]を押す
- Other Settingsの中にある[Target minimum iOS Version]に13.0と入力する
ここでiOS、Androidのどちらの場合でもこれまでのものが正しく動作するか確認しておきましょう。