ファシリテーションベーシックス - kshirotori/dokusyo GitHub Wiki
ファシリテーションが人、組織、社会を変える
- ファシリテーターは道筋(プロセス)をリードする支援型リーダーシップ
- ファシリテーターのタイプ
- 集団での教育や学習を支援する人間系(教育系)ファシリテーター
- 中立的なたちばから合意形成のプロセスを支援する社会系(まちづくり系)ファシリテーター
- 組織内の議論をスムーズに進行する組織系(ビジネス系)ファシリテーター
- 上記3つを織り交ぜて人、組織、社会の変革を目指す複合型
- ファシリテーターの基本スキル
- 場づくり、チーム作り
- 話し合いの手法(アクティビティやフレームワーク)
- 4つの基本動作(ファシリテーションベーシックス)
- 論点を定める
- 真意を掴む
- 考えを広げる
- 共通項を見つける
論点を定める
話し合いをデザインする
- 議論に必要な3つの要素を揃えてプロセスを明確にする (板書しとくといい)
- ゴールを決める
- 論点を明らかにする
- グランドルール(お約束事、マナーなど)を共有する
- テーマにあったアジェンダ
- できないことはやらない
- 資源(時間、情報、メンバー)などを考慮する
- アジェンダは問いで表現する
- 介入
- 脱線しっぱなしはまずいので戻す
- ガス抜き程度に脱線するのは良い
- パーキングロッド(駐車場)を活用する
議論の流れをデザインする
- 独立型のアジェンダ
- 目的や性質の違うアジェンダのゴールを確認する(決定、採決、検討、意見収集、連絡、報告など)
- アジェンダに優先順位をつける
- 直列型のアジェンダの6つのパターン(一つの論点の結論が次の論点を考える上での前提や材料になる)
- 損得を考える(同意形成)
- 起案、損得、代替案、決定
- 因果関係を考える(合意形成)
- 問題、原因、対策、決定
- 時間軸で考える
- 過去、現在、未来、行動
- フォアキャスティング(過去から未来へ考える)
- バックキャスティング(未来から今へ戻る)
- 合理的な選択を考える( 候補から一つ選ぶ )
- 目的、条件、選択肢、決定
- 対立を考える
- 主張、欲求、目的、代替案
- 目的を共有してこそ折り合いをつけようという気持ちになる
- 学習を考える
- 目的、事実、分析、行動
- 経験を学習にむける話あいにする
- 損得を考える(同意形成)
- 多面的に検討する並列型のアジェンダ
- 2つの視点
- 相反する2つに分ける(長所・短所など)
- 3つの視点
- 3C、3M、KPTとか
- 4つの視点
- 2つの視点を掛け算で組み合わせる
- 4象限
- 重要度(大小)x 緊急度(大小)、老若男女(年齢x性別)など
- 2つの視点
問題解決をデザインする
- 7つのアプローチ
- 原因を見つけ出す、ギャップアプローチ(問題は理想と現実のギャップ)
- アイディアを効率的にひねり出す、創造的アプローチ
- 最適な選択を選び取る、合理的決定アプローチ
- ポジティブアプローチ
- やりたい事、やれることを着実に進める方が良い。
- 人間の意欲や行動が問題になっているときに効果的
- 対立解消アプローチ
- 利害関係者の対立にwin、winの策を考える
- 問題の見方を変える、認知転換アプローチ
- ホールシステムアプローチ
- 納得のある解決策を全員参加で作る
- 7つのアプローチをどう使う
- 技術的な問題(技術を身につければ解決できる問題)
- ギャップ、創造、合理的決定、ホールシステム
- 適応的な問題(考え方の問題)
- ポジティブ、対立解消、認知転換、ホールシステム
- 技術的な問題(技術を身につければ解決できる問題)
- 論点を巡る戦いの舵取り
- 論点の種類を大きく分けると4つ
- 記述的な論点:真偽(事実・原理
- 功利的な論点:損得(効果・利益
- 規範的な論点:善悪(価値・心情
- 感情的な論点:好き嫌い(知覚・感情
- 思考タイプの違い
- 抽象思考vs具体思考
- 原因論vs目的論(過去からvs未来から)
- 最適化原理vs満足化原理(理想論vs現実論)
- 公平、公正な論点になるように注意
- 自分に有利な論点で議論するのは議論の必勝法の一つ、都合の良い論点を持つ出す人には注意
- 論点には議論の前提が少なからず含まれるので注意
- なぜ新商品が売れなかったのか(過去形)ー>失敗への反省
- なぜ新商品の売り上げが低迷しているのか(現在)ー>まだ望みはあるが、期待とのギャップは認めたことになる
- なぜもっと新商品が売れないのか(今後)ー>現状に判断を加えず今後について議論できる。がしかし諦めが悪い
- 論点の種類を大きく分けると4つ
- パワー溢れるといを作る
- 問いかけ方で考える範囲や方向性が変わるのでコントロールするのは良い議論をする上で大切
- 問いの力を高める5つのポイント
- 主語をおいて自分ごとにする
- 語尾を変えることでニュアンスが変わる
- 視点を変えると考える範囲やレベルが変わる
- 前提を取り払うと発想が広がる
- キーワードを強調する
- 問いをポジティブにする
- 問題は困難なものが多く後ろ向きの論点になる、問いをポジティブなものに変えるだ毛で前向きで強いムードになる
- 例)誰のせいでこうなったのか -> 誰を巻き込めば解決に近くのか
真意を掴む
意見を引き出す
- 意図を明確にした質問で引き出す
- 英語をイメージ(からなず5w2hが必要)
- オープンクエッション、クローズクエッションを使い分ける
- 質問する内容の使い分け(上の方が答え易い)
- 一体お客様のところで何が起きたのですか?(事実・経験)
- それを聞いてあなたはどう感じましたか?(知覚・感情)
- 何が原因でそうなったと考えますか?(思考・考察)
- 今ここで何を一番大切にしないといけませんか?(価値・心情)
- 明日から何をすれば良いのでしょうか?(決定・行動)
- 質問を繰り出すタイミングが大切(観察力と傾聴力)
- 力強い応答で発言者を勇気づける
- 傾聴 -> 応答で聞いていることを示す
- オーバーリアクションok
- 傾聴しながらもその意見の周りの反応を確かめる
- メッセージの内容を確かめる
- 要約してスポットライトを当てることで承認効果
- まとめすぎると納得感がなく逆効果
- ナンバリングを使う
- なるべく発言者の言葉を使って要約する
- 時には発言者の真意を汲み取ってより適した言葉に変換する
- 対立が激化しているような時は言い換えて対立を緩和する
本心を引き出す
- 力を緩めて自発的な力を引き出す__プル__
- そそのかしの技
- オープンクエッション、待つ、委ねる、見守る
- 沈黙は怖いが待つのは大切「質問が出るまで待ちますので、ゆっくり考えてくださいね」
- 質問の意図の解釈に時間がかかる
- 待たないと自発的に動かなくなる
- グループダイナミクスの視点で
- 「行動はすぐ後の状況の変化によって決まる」行動分析学の考え方
- 発言した後の周りの反応によって発言したい欲求が芽生える(1分以内)
- 自己開示の相乗効果を生み、本音の対話に
- ファシリテーターの自己開示がすのモデルとなる__モデリング__
- 返報性の原理が働きしてもらったことへお返しをしようと思う
- 一貫性の原理、自己決定の原理が働き、自分でやったことは最後まで貫きとうそうと考える
- マイナス効果の抑制
- メンバーの絞り込み、メンバー同士の物理的な距離を縮めるなどで話しやすい環境づくり
- 付箋を活用するば、一人が長々と話すことや、フリーライダー(タダ乗り)を防げる
- 上下関係は厄介で解消できない
- 一旦席を外してもらうのが最良
- 話しやすくするルールを作り、上役がルールを守るかチェックする人を設ける
- 上役に事前にお願いをしてえ弱みや本音を語ってもらう
- 「行動はすぐ後の状況の変化によって決まる」行動分析学の考え方
- 相手にプレッシャーをかけて発言や本心を引き出す__プッシュ__
- 追い込みの技
- クローズクエッション、介入、命令、煽る
考えを広げる
意見を広げる
- コンテンツはプロセスを凌駕する。いいアイディアが一つあれば全て片付く。
- アイディアを広げる
- すでに出ている意見から広げる
- 視点を広げ、制約を取り払う
思考を取り払う
別の視点で考えられるようにしてやることで、思考の壁を突破する
- ロジカルに思考の壁を取り払う
- テーマを要素分解
- フレームワークを使う
- ECRS Eliminate(排除)、Combine(統合)、Rearrange(交換)、Simpliry(簡素)
- SCAMPER 代用、統合、応用、拡大、修正、転用、削除/削減、逆転/再編集
- クリエイティブに発想を広げる
- 異なる要素を組み合わせる
- 全く関係ないものから考える(類推力を使う)
- ありえないと思える組み合わせからも何か生まれるかも(旅行とディナーとか)
- 類似のものから原理を借用(アナロジー発想)
- しゃぶしゃぶは中居さんが汚れた付近をお湯につけて洗う様からヒントを得たと言われている
- イメージを使って
- 絵を書いたり、絵葉書から近いものを選んだり
- 五感の力で
- 会議室から現場にでる
- プロトタイプを作って試してみる
- 大胆に考え方の枠組みを転換する(ネガティブな感情で思考停止が起こるのをファシリテーターは防ぐ!)
- リフレーミング
- 考えるフレームを反転させる
- 短所を長所に捉える
- 短所の中に長所を見つける
- リフレーミング
- どうにかなるものにフォーカスする
- 自分でコントロールできるもの
- 自分、未来、選択、反応、認知
- 自分でコントロールできないもの
- 他人、過去、運、運命、環境、事実
- 自分でコントロールできるもの
メンタルモデルを広げる
- 個人や集団の持つ固定観念や思い込みはアイディアを広げる際の障害。とりはらおう。
- 硬直化した思考の筋道を点検する
- 論理療法の考えかた
- ねばならない、べきであるは__非合理な信念__この世に絶対に正しいことなんてありはしない
- 論理療法の考えかた
- 推論のプロセスを検証する
- メンタルモデル from 「学習する組織 by P.センゲ」
- 推論のはしご
- 人間は一度固定観念ができると、一足飛びに信じてしまうので、事実から1ステップずづ考え直すやり方
- 氷山モデル
- 固定観念の反証や例外を探し出す
- 免疫マップ
- 固定観念を少しだけ緩めてみて支障がないことを試す
- スマートテスト
- 安全で、ささやかな、実行可能な、リサーチ、テストを行うのが良いとされている
- ナラティブアプローチ
- 外在化
- 例外的にうまくいった事例を見つける
- 免疫マップ
- 思考に働くバイアスを取り除く
- 確証バイアス:自分の仮説にあった、都合の良い情報ばかりが目についてしまうもの
- 自己奉仕バイアス:代表的な事例を元にして一般化して、ステレオタイプ的に判断してしまう。
- 利用可能性バイアス:思いだしやすいことや印象に残ったことを過大評価してします。
- 後知恵バイアス:物事の理屈を知ってから、後付けで理屈をつけて正当化してします。
- 多数派同調バイアス:多数派の意見が正しいと思う
- 偶然性バイアス:偶然に起こったことに法則性を見出す
- 一貫性バイアス:一見辻褄のあっている一貫性のあるストーリーを聞くと信じてしまう。
所感
ブレストで「否定しない」の必要性がわかった。 広げて収束というプロセスを意識しようと思う
共通項を見つける
意見を分かち合う
- 意見を整理してわかりやすくする
- 構造化する
- 階層化など
- 分け方の考え方
- グルーピングのような__帰納的__な方法
- MECEなどで切り口を作ってから分ける__演繹的__な方法
- 優先順位をつける(いらないものを片付ける)
- 見える化する
- 構造化する
- 相互に重なり合う部分を見つけ出す
- 包含して上記の概念で合意
- 一致点を見つけて合意
- 両方の意見を内包する上位概念を見つけて合意
- 結論をまとめて議論に留めを打つ
- コンテンツを確認:ラップアップ(クロージング)
- 議題と結論をセットにして確認
- アクションプランも決める
- プロセスを確認
- 次回の予定などを決める
- 今回の話し合いのプロセスを振り返る
- チェックアウト
- 議事録は24時間以内
- コンテンツを確認:ラップアップ(クロージング)
合意を分かち合う
- 合意パターン六種類
- 原案で合意
- どちらかで合意。負けた方の納得感は低いが、両方が混ざった中途半端なものより良い
- 部分的に合意
- なにかしら進めることができる
- 条件付きで合意
- 交換条件をつけて片方の主張を通す。負ける方も妥協がしやすい
- 修正案や新案で合意
- 両者痛みわけの合意。代替案や第3の案を幅広く考えることで合意できる余地が広がる。
- 上位レベルで合意
- どうしても決まらなければ、目的や問題意識について合意。今後につなげる系
- プロセスを合意する
- 合意形成のプロセスについて合意する。今後につなげる系
- どうしても合意できないなら
- 劣勢派が誇りを持って自らの主張を譲る状況を作る
- 原案で合意
- 二つの意思決定原理を組み合わせる
- 最適化原理と満足化原理
- コンセンサス = ずべての人の意見をそれなりに満足させらる案。満足度によって違いはあれど誰も否定しない
- 対立の構図にあった収め方を用いる
- 6種類の構図
- 理想vs現実(楽観vs悲観、原則vs例外、目的vs原因...)
- 二つの良さを重ねわせるといい
- 変化vs安定(成長vs成熟、挑戦vs秩序、確信vs保守...)
- いつまでも変わらない本質的なものの中に、新しいものを取り入れ、常に変化を重ねていくことが、変わらないことにつながる
- 目的vs手段
- どちらも大事、調和させる
- 絶対vs相対
- 相対的な価値を考えつつ、上位の絶対的な価値を探す
- 自立vs平等
- 両方必要。好循環を目指す
- 論理vs感情
- 論理に溺れず、直感に逃げず、双方を突き合わせて妥当性の高い結論を目指す。
- 合理性だけでは人は動かない
- 情緒に流されては筋が通らない
- 6種類の構図
- 一段レベルを上げて一つに統合する
- 両立させる
- 新しい軸を立てる
- 止揚する(メタフレーミング):一段上位で統合
- メタファ(比喩)を使う
未来を分かちあう
- 心から理解と共感できる関係を作る
- 合意形成は互いの考えや気持ちが変化する過程であり、関係性が変化するプロセスでもある。
- 熟練のファシリテーターは合意形成と同時に関係性の再構築(チームビルディング)を目指す
- 議論の3つの前提
- 一人一人が意見を持っている
- 互いの意見が違っている
- 意見が変わる可能性がある
- 信念が変わるわけではない
- やりたいのは互いの信念を尊重した上で折り合いをつけること
- 信頼関係は合意形成に欠かせない。安心して手放せる土壌があるからこそ安心して緩められる
- 今ここにいる本当の意味を分かち合う
- 信頼が土だとしたら、目的が柱
- 目的とは
- なんのためにやるのか(why:ミッション)
- なにを目指すのか(what:ビジョン)
- なにを大切にするのか(how:バリュー) など
- 互いの領分を超えた知恵を引き出す
- 互いに貢献し合う関係を目指す