Datadogについて - j-komatsu/myCheatSheet GitHub Wiki

Datadogについて

1. Datadogとは?

読み方:データドッグ

Datadogは、クラウド環境やオンプレミスのインフラ、アプリケーションの監視・分析・可視化を行うSaaS型の統合モニタリングツールです。

特徴 説明
リアルタイム監視 サーバー、コンテナ、ネットワーク、アプリのメトリクスをリアルタイムで収集・分析
ログ管理 ログを収集・解析し、問題の特定やトラブルシューティングを支援
分散トレーシング マイクロサービスのリクエストをエンドツーエンドで追跡
ダッシュボード カスタマイズ可能な視覚的なダッシュボードを提供
アラート機能 異常値検知し、Slackやメールで通知
統合性 AWS、GCP、Azureなどのクラウドと連携が可能

初学者向け説明

Datadogは、システムの健康状態を監視するための「体温計」のようなものです。 例えば、Webアプリを運営していて「遅くなった」「エラーが出る」などの問題が起きたとき、Datadogを使うとどこに原因があるかを素早く見つけられます。


2. Datadogの構成要素

Datadogは以下のコンポーネントで構成されます。

flowchart TD;
    A[Datadog] -->|メトリクス収集| B[エージェント]
    A -->|ログ管理| C[ログ解析]
    A -->|分散トレーシング| D[APM]
    A -->|ダッシュボード| E[可視化ツール]
    A -->|アラート| F[通知機能]

3. Datadogの導入

3.1 インストール(Linux環境)

DD_AGENT_MAJOR_VERSION=7 \
DD_API_KEY=<YOUR_API_KEY> \
DD_SITE="datadoghq.com" \
bash -c "$(curl -L https://s3.amazonaws.com/dd-agent/scripts/install_script.sh)"

3.2 Windows環境でのインストール

  1. 公式サイトからインストーラーをダウンロード
  2. APIキーを設定
  3. Datadogエージェントを起動

4. Datadogの基本的な利用方法

4.1 メトリクスの可視化

  1. Webダッシュボードで監視対象のメトリクスを選択
  2. フィルターを設定して特定のサーバーやサービスを監視
  3. グラフやアラートを追加

4.2 アラート設定

  1. Conditions(条件): CPU使用率が80%以上になったらアラート発動
  2. 通知方法: Slack、メール、PagerDuty など
  3. 設定例(CPU使用率が80%を超えた場合)
monitor:
  name: "High CPU Usage"
  type: "metric alert"
  query: "avg(last_5m):avg:system.cpu.user > 80"
  message: "@pagerduty CPU usage is too high!"
  tags:
    - "env:production"

5. Datadogの活用例

5.1 アプリのログ監視

import logging
from datadog import initialize, api

options = {
    'api_key': '<YOUR_API_KEY>',
    'app_key': '<YOUR_APP_KEY>'
}
initialize(**options)

logging.basicConfig(level=logging.INFO)
logger = logging.getLogger("my_application")
logger.info("This is a test log!")

5.2 Kubernetes 監視

helm repo add datadog https://helm.datadoghq.com
helm install my-datadog-agent datadog/datadog --set datadog.apiKey=<YOUR_API_KEY>

6. まとめ

Datadogは、システムの状態をリアルタイムで監視し、問題の早期発見を助けるツールです。

  • 初心者向けポイント

    • 「システムの健康診断」をするツール
    • ログ、メトリクス、エラーの可視化が簡単
  • 専門家向けポイント

    • KubernetesやAWSとの統合がスムーズ
    • カスタムメトリクス、分散トレーシングに対応

Datadogを活用して、運用の安定化を図りましょう!