Terraformとは

読み方

Terraform（テラフォーム）

概要

Terraformは、HashiCorp社が開発したインフラをコードとして管理するためのツールです。
クラウドやオンプレミス環境のインフラを宣言的に定義し、自動で適用できます。

初学者向けの説明

Terraformは「インフラの設計書」をコード化するツールです。

• 手作業が不要：一度コードを書けば、何度でも同じ環境を作れる
• 変更が簡単：コードを修正すれば、すぐに設定を変更できる
• どこでも使える：AWS、Azure、Google Cloudなど、多くのクラウドに対応

専門家向けの説明

TerraformはHCL（HashiCorp Configuration Language）を用いた宣言型のインフラ構成管理ツールです。

• Immutable Infrastructure の考え方を採用し、変更管理を安全に行える
• ステート管理（State）を用いて現在のインフラ状態を記録・比較
• **idempotent（冪等性）**を維持し、一貫した環境構築が可能
• マルチクラウド対応：AWS / GCP / Azure / OCI など多くのプロバイダをサポート

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Terraformの特徴

特徴	説明
宣言的アプローチ	「どうしたいか」 を記述し、Terraformが最適な手順を実行
ステート管理	既存のインフラ状態を管理し、差分を適用
プロバイダ対応	AWS / GCP / Azure / Kubernetes など、多様な環境で利用可能
モジュール化	再利用可能なコードとして、モジュール化が可能
冪等性	何度適用しても同じ結果になる

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Terraformの構成要素

構成図（テキスト表現）

Terraform CLI → プロバイダ（AWS/GCP/Azure）→ クラウド環境
Terraform CLI → ステートファイル（現在のインフラ状態を管理）
Terraform CLI → HCLファイル（Terraformコード）

• Terraform CLI：Terraformの実行コマンド
• プロバイダ（Provider）：AWS、Azure、GCPなどのインフラリソースを管理するためのプラグイン
• ステートファイル（State）：Terraformが管理する環境の現状を保存
• HCLファイル（Terraformコード）：インフラを定義するコード

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基本的なTerraformの使い方

1. Terraformのインストール

# macOS (Homebrew)
brew install terraform

# Linux (Ubuntu)
sudo apt-get update && sudo apt-get install -y terraform

2. Terraformプロジェクトの作成

mkdir terraform_project && cd terraform_project

3. Terraform設定ファイルの作成（例：AWS EC2）

main.tf:

provider "aws" {
  region = "us-east-1"
}

resource "aws_instance" "example" {
  ami           = "ami-12345678"
  instance_type = "t2.micro"
}

4. Terraformの初期化

terraform init

5. 設定の確認

terraform plan

6. インフラの適用

terraform apply

7. インフラの削除

terraform destroy

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例: AWS VPCの作成

provider "aws" {
  region = "us-east-1"
}

resource "aws_vpc" "main" {
  cidr_block = "10.0.0.0/16"
}

resource "aws_subnet" "subnet" {
  vpc_id     = aws_vpc.main.id
  cidr_block = "10.0.1.0/24"
}

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まとめ

機能	説明
宣言的管理	インフラをコードで管理し、再現性を担保
ステート管理	インフラの現状を把握し、変更を適用
モジュール化	使い回せるコード構造で管理可能
マルチクラウド	AWS/GCP/Azureなど、複数の環境に対応

Terraformを活用すると、手動での作業を減らし、インフラ管理を効率化できます。