【AI】Gemini API を無料枠で使うための設定手順(VS Code CLI Cline拡張) - j-komatsu/myCheatSheet GitHub Wiki
Gemini API を無料枠で使うための設定手順(VS Code + CLI + Cline拡張)
✅ この手順の目的
Google Gemini の無料枠(月60リクエスト)を使って、課金されないように安心して試すための環境構築ガイドです。
✅ 利用パターン早見表
利用方法 | 構成内容 | 特徴 |
---|---|---|
CLIのみ | @google/gemini-cli |
軽量でシンプル、認証も簡単 |
Cline拡張のみ | VSCode + API Key | GUI操作しやすく、コード補助も可 |
CLI + Cline拡張 | CLIの実行経路を Cline で利用 | 両方のいいとこ取り |
1. Google Cloud API の準備
🔹 プロジェクト作成
- https://console.cloud.google.com/
- 「新しいプロジェクトを作成」
🔹 API有効化
- 「APIとサービス」→「ライブラリ」
Generative Language API
→ 有効にする
🔹 APIキー作成
- 「APIとサービス」→「認証情報」
- 「+認証情報を作成」→「APIキー」
- 課金が 紐づいていないプロジェクト であることを確認
(課金がない場合「請求先アカウントがありません」と表示されます)
2. npm CLIでの利用
🔹 インストール
npm install -g @google/[email protected]
※最新版(0.1.9)は chat
コマンドが使えないため 0.1.8
指定を推奨。
🔹 実行例 ※CLIだけでいい場合はこれでOK
gemini --model=gemini-1.5-flash-002
初回はブラウザが開いて Google アカウント認証を求められます。
3. VSCode拡張「Cline」の設定
🔹 インストール
- 拡張機能から
Cline
を検索・インストール
🔹 設定画面で API Provider を指定
Google Gemini
を選択(CLI併用は不可)- API Key を貼り付け
- モデル:
gemini-1.5-flash-002
を選択
4. VSCode + CLI連携(明示設定)
settings.json
設定(※自分で追記)
🔹 コマンドパレットから開く(最も確実) Ctrl + Shift + P を押す(または F1)
「Preferences: Open Settings (JSON)」と入力・選択 → settings.json が直接開きます
{
"cline.provider": "cli",
"cline.cli.path": "C:\\Users\\{あなたのフォルダ}\\AppData\\Roaming\\npm\\gemini.cmd",
"cline.cli.model": "gemini-1.5-flash-002",
"cline.cli.shell": "powershell"
}
cline.provider
:cli
にすることで CLI 呼び出しモードにcline.cli.path
:where gemini
またはls
で探した実パスcline.cli.shell
: Windowsならpowershell
5. 無料枠の確認
🔹 モデルの無料可否
モデル名 | 無料枠 | 備考 |
---|---|---|
gemini-1.5-flash-002 | ✅ | 月60リクエストまで無料 |
gemini-2.5-pro | ❌ | 有料・課金アカウント必須 |
🔹 使用状況の確認方法
- 「APIとサービス」→「使用状況」
Generative Language API
を選択- 月間リクエスト数など確認可能
✅ トラブルシューティング一覧
症状 | 原因・対処 |
---|---|
chat コマンドが使えない |
→ [email protected] にダウングレードする必要あり(npm install -g @google/[email protected] ) |
モデルが選択できない(Cline) | → gemini-1.5-flash-002 を手入力すればOK(無料枠に含まれる) |
Cline で ⚙ が反応しない | → VSCode を一度完全終了し、再起動する |
CLI 認証が始まらない | → gemini 実行時にブラウザが開かない場合は gemini auth login 試行(旧版では不要) |
where gemini でパスが出ない |
→ npm install -g が通っていない可能性(AppData\\Roaming\\npm\\ にあるか確認) |
APIキーを使ったのに $マークが表示 | → 請求先がない場合でも UIに表記されるだけ。実際は課金されない |
無料枠なのに使えない(403) | → 月60回の上限超過。月初まで待つしかない |
🔐 課金対策(予算とアラート設定)
手順:
- Google Cloud Console →「課金」→「予算とアラート」
- 「予算を作成」→ 名前(例:
Gemini 安全枠
) - 上限金額:¥0 や ¥500 に設定
- 通知:メールやSlack通知など設定可能