【開発ナレッジ】Ubuntuについて - j-komatsu/myCheatSheet GitHub Wiki

Ubuntuについて

1. Ubuntuとは?

初学者向け

Ubuntu(ウブントゥ)は、Linuxのディストリビューション(OSの一種)です。
無料で使えるオープンソースのOSで、デスクトップやサーバー用途で広く利用されています。

特徴 説明
無料で使える 追加費用なしでダウンロード・インストール可能
使いやすい GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)で簡単に操作できる
セキュア 最新のアップデートが提供され、ウイルス対策も不要に近い
軽量 低スペックのPCでも動作可能
ソフトウェアが豊富 多くのアプリケーションが利用可能(例:LibreOffice、Firefoxなど)

専門者向け

Ubuntuは、Debian系のディストリビューションであり、APTパッケージ管理システムを採用しています。
以下のエディションが提供されています。

  • Desktop:GUIを備えた一般向け環境
  • Server:CLIベースで運用されるサーバー環境
  • Core:IoT向けの軽量なバージョン
graph LR;
    A[Ubuntu] --> B[Desktop];
    A --> C[Server];
    A --> D[Core];
Loading

2. Ubuntuのインストール

初学者向け

  1. 公式サイトからISOファイルをダウンロード
  2. USBメモリに書き込み(Rufusなどのツールを使用)
  3. USBからPCを起動し、インストール手順に従う

専門者向け(CLIベースの手順)

# ISOのダウンロード
wget https://releases.ubuntu.com/22.04/ubuntu-22.04-desktop-amd64.iso

# USBに書き込む
sudo dd if=ubuntu-22.04-desktop-amd64.iso of=/dev/sdX bs=4M status=progress

3. WindowsにUbuntuをインストールする方法

Windows上でUbuntuを開発環境として利用する方法はいくつかあります。

方法1: WSL(Windows Subsystem for Linux)を使用する

  1. WSLを有効化
    wsl --install
  2. Ubuntuをインストール(Microsoft StoreからUbuntuを検索してインストール)
  3. WSL起動
    wsl

WSLを使うことで、Windows上でLinux環境をシームレスに利用できます。

方法2: 仮想マシン(VM)を利用する

  1. VirtualBoxやVMwareをインストール
  2. UbuntuのISOをダウンロード
  3. 仮想マシンにUbuntuをインストールし、環境を設定

方法3: デュアルブートでUbuntuをインストールする

  1. Windowsのパーティションを分割
  2. UbuntuのISOをUSBメモリに書き込み
  3. USBから起動し、Ubuntuをインストール(Windowsとの共存可能)

4. 基本的な使い方

初学者向け

  • ソフトウェアのインストール

    sudo apt install <パッケージ名>

    例: sudo apt install vim

  • ファイル操作

    ls   # ファイル一覧
    cd   # ディレクトリ移動
    cp   # ファイルコピー
    mv   # ファイル移動
    rm   # ファイル削除

専門者向け

  • ネットワーク設定
    sudo nano /etc/netplan/00-installer-config.yaml
    sudo netplan apply
  • サービス管理
    systemctl start nginx
    systemctl enable nginx

5. UbuntuとCentOSの違い

項目 Ubuntu CentOS
ベース Debian RHEL(Red Hat Enterprise Linux)
パッケージ管理 APT(dpkg) YUM(dnf)
ソフトウェアインストール sudo apt install <パッケージ名> sudo yum install <パッケージ名>
用途 デスクトップ、開発、サーバー エンタープライズ向けサーバー
サポート Canonicalが提供(LTSあり) 2021年にCentOS 8のサポートが終了し、AlmaLinuxやRocky Linuxが後継として利用される
graph TD;
    A[Linux系OS] -->|Debian系| B[Ubuntu]
    A -->|RHEL系| C[CentOS]
    C -->|後継| D[AlmaLinux]
    C -->|後継| E[Rocky Linux]
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CentOSはかつてRHEL(Red Hat Enterprise Linux)のクローンとして人気でしたが、現在はAlmaLinuxやRocky Linuxが代替として使われています。


6. Ubuntuを活用する上での例

例1: Webサーバーのセットアップ

sudo apt update
sudo apt install nginx -y
sudo systemctl start nginx
sudo systemctl enable nginx

ブラウザで http://localhost にアクセスすると、Nginxのデフォルトページが表示される。

例2: Python開発環境のセットアップ

sudo apt update
sudo apt install python3 python3-pip -y
pip install virtualenv
mkdir my_project && cd my_project
virtualenv venv
source venv/bin/activate

7. まとめ

  • Ubuntuは無料かつ強力なOS で、初心者から専門者まで利用可能。
  • Windows上でもWSLや仮想マシンを使えば利用可能。
  • デスクトップ版・サーバー版など用途に応じたエディションが提供されている。
  • APTパッケージ管理、ネットワーク設定、システム管理など、幅広い用途で利用可能。
  • Webサーバーや開発環境の構築も簡単に行える。
  • CentOS(RHEL系)との違いを理解し、適切な環境を選択することが重要。
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