【プロジェクト管理】開発手法の比較(ウォーターフォール・アジャイル・他の開発手法) - j-komatsu/myCheatSheet GitHub Wiki

開発手法の比較(ウォーターフォール・アジャイル・他の開発手法)

📌 目次

  1. 開発手法の一覧
  2. ウォーターフォール開発
  3. アジャイル開発
  4. その他の開発手法
  5. 開発手法の比較
  6. まとめ

1. 開発手法の一覧

開発手法 特徴 適用範囲
ウォーターフォール 計画重視、段階的に進める 大規模プロジェクト
アジャイル 柔軟性が高く、短い開発サイクル 小・中規模プロジェクト
スパイラルモデル リスク管理を重視、反復的 大規模プロジェクト
V字モデル 各工程でテスト工程を組み込む 品質管理が厳しいプロジェクト
リーン開発 無駄を省いて効率的に開発 スタートアップ、小規模プロジェクト

2. ウォーターフォール開発(Waterfall Model)

読み方: ウォーターフォール(Waterfall)

2.1 初学者向け説明

ウォーターフォール開発は、開発の各工程を 順番 に進める手法です。 名前の通り、「滝(Waterfall)」のように 上から下へ流れる ように工程が進みます。

【開発の流れ】

  1. 要件定義(何を作るか決める)
  2. 設計(システムの設計を決める)
  3. 実装(プログラムを書く)
  4. テスト(バグがないか確認する)
  5. リリース(本番環境に公開する)
  6. 運用・保守(システムを管理・修正する)

以下の図のように 各工程が完了してから次に進む ことが特徴です。

flowchart TD
    A[要件定義] --> B[設計]
    B --> C[実装]
    C --> D[テスト]
    D --> E[リリース]
    E --> F[運用・保守]

3. アジャイル開発(Agile Development)

読み方: アジャイル(Agile)

3.1 初学者向け説明

アジャイル開発は、短いサイクル(イテレーション) で開発とテストを繰り返す手法です。

flowchart TD
    A[計画] --> B[開発]
    B --> C[テスト]
    C --> D[フィードバック]
    D --> E[改善]
    E --> B

4. その他の開発手法

4.1 スパイラルモデル(Spiral Model)

読み方: スパイラル(Spiral)

スパイラルモデルは、ウォーターフォールとアジャイルの中間的な開発手法で、リスク管理を重視 した開発プロセスです。

【開発の流れ】

  1. 計画(基本設計・要求定義)
  2. リスク分析(リスク特定・評価)
  3. 設計・実装(機能の開発・テスト)
  4. 評価・フィードバック(リリース前の調整)
  5. 次のスパイラルへ(改良・追加開発)

4.2 V字モデル(V-Model)

読み方: ブイモデル(V-Model)

V字モデルは、ウォーターフォールを拡張し、各開発工程に対応するテストフェーズを持つ開発手法です。

flowchart TD
    A[要件定義] --> B[設計]
    B --> C[実装]
    C --> D[単体テスト]
    D --> E[統合テスト]
    E --> F[システムテスト]
    F --> G[運用・保守]

4.3 リーン開発(Lean Development)

読み方: リーン(Lean)

リーン開発は、無駄を省きながら、顧客価値を最大化することを目的とした開発手法です。


5. 開発手法の比較

比較項目 ウォーターフォール アジャイル スパイラル V字モデル リーン開発
開発期間 長期間 短期間 中長期 長期間 短期間
柔軟性 低い 高い 高い 低い 高い
計画性 高い 変動 高い 高い 低い
適用範囲 大規模プロジェクト 小・中規模 大規模 大規模 スタートアップ

6. まとめ

各開発手法にはメリットとデメリットがあります。 プロジェクトの 規模、柔軟性、リスク管理 を考慮して適切な手法を選びましょう。