【プログラミング】【java】Javaのバージョン一覧と概要 - j-komatsu/myCheatSheet GitHub Wiki

Javaのバージョン一覧と概要

目的

Javaの各バージョンの歴史、特徴、およびそれぞれのバージョンで導入された重要なアップデートを理解し、適切な選択を行うための情報を提供します。


バージョンの概要

バージョン リリース年 主な特徴・アップデート
JDK 1.0 1996 初版リリース。基本的なJava APIを提供。
JDK 1.1 1997 イベントモデルの改善、JDBC導入。
JDK 1.2 1998 "Java 2"としてリブランド。Swing、コレクションフレームワークの導入。
JDK 1.3 2000 Java Sound API、RMIリモートオブジェクトの改良。
JDK 1.4 2002 assert文の導入、Java Web Start、正規表現API、NIO(非同期I/O)。
JDK 5 2004 ジェネリクス、アノテーション、列挙型、可変引数、for-eachループの導入。
JDK 6 2006 パフォーマンス向上、スクリプトエンジンAPI、デスクトップアプリ改善。
JDK 7 2011 try-with-resources文、スイッチ文での文字列対応、NIO.2(ファイルシステムAPI)。
JDK 8 2014 ラムダ式、ストリームAPI、Date and Time API、デフォルトメソッドの導入。
JDK 9 2017 モジュールシステム(JPMS)、JShell(REPL)の追加。
JDK 10 2018 varキーワード(ローカル変数型推論)。
JDK 11 2018 長期サポート(LTS)バージョン。HTTP Client API、ランタイムでの動的クラスファイル。
JDK 12 2019 Switch式のプレビュー機能。
JDK 13 2019 テキストブロックのプレビュー機能。
JDK 14 2020 レコード、NullPointerExceptionsの詳細メッセージ。
JDK 15 2020 Sealedクラスのプレビュー機能。
JDK 16 2021 パターンマッチングfor instanceof。
JDK 17 2021 長期サポート(LTS)バージョン。Sealedクラスの正式導入、コンテキスト固有のクラス。

よく利用されているバージョン

  • JDK 8

    • 理由: 安定性、互換性が高く、ラムダ式やストリームAPIによりコードの簡潔化が可能。
  • JDK 11

    • 理由: 長期サポート(LTS)バージョンであり、最新の機能と安定性を兼ね備えている。
  • JDK 17

    • 理由: 最新のLTSバージョンであり、セキュリティや性能の改善が充実。

バージョン別の画期的なアップデート

バージョン 画期的なアップデート
JDK 1.2 SwingによるリッチなGUIの提供、コレクションフレームワークの導入。
JDK 5 ジェネリクスとアノテーションによりコードの安全性と柔軟性が向上。
JDK 8 ラムダ式とストリームAPIにより、関数型プログラミングが可能に。
JDK 9 モジュールシステムにより、大規模アプリケーションの構造化が容易に。
JDK 11 HTTP Client APIにより、非同期通信が簡素化。
JDK 17 最新の言語機能(Sealedクラスなど)とセキュリティ強化。