検定 - izudon/izudon.github.io GitHub Wiki
1. 帰無仮説 $H_0$ と対立仮説 $H_1$
- 基本的にはいずれも 母集団パラメタに関する命題 。
- 自分の 支持したい仮説 を 対立仮説 $H_1$ 、
それと 矛盾する仮説 を 帰無仮説 $H_0$ に持ってくる。
- 例: 母平均 $\mu \neq$ ある値 $\mu_0$ を言いたいとき:
- 対立仮説 $H_1$ は $\mu \neq \mu_0$
- 帰無仮説 $H_0$ は $\mu = \mu_0$ $\leftarrow$ うまくすればこいつを否定できる
2. 両側検定と片側検定
- 対立仮説 $H_1$ が $\mu \neq \mu_0$ のようなとき 両側検定 となる。
- 対立仮説 $H_1$ が $\mu > \mu_0$ のようなとき 片側検定 となる。
3. 第1種の過誤 と 第2種の過誤
- 帰無仮説 を 棄却すべきでないのに棄却してしまう イコール
対立仮説 を 採択すべきでないのに採択してしまう 第1種の過誤
- 自分の支持したい内容を「誤って」支持してしまう。
- ゴーエラー。
- 帰無仮説 を 棄却すべきなのに棄却しない イコール
対立仮説 を 採択すべきなのに採択しない 第2種の過誤
- 自分の支持したい内容を「誤って」支持しない。
- ドロップエラー。
- 検定の枠組みは 第2種の過誤 よりも 第1種の過誤 をより甚大視。
- なので、誤って採択した場合により大変なことになりそうな方 を、
対立仮説 $H_1$ に持ってくるべき。
例:毒リンゴ
- 「毒がある」を支持したく: 【比較的安全なケース】
- 対立仮説 $H_1$ 「毒がある」。
- 帰無仮説 $H_0$ 「毒がない」。
- 「毒がない」を否定し「毒がある」。
実際には毒はなかった・・・第1種の過誤
- 「毒がない」を否定しきれず「毒がないとまでは言い切れない」。
実際には毒はなかった・・・第2種の過誤
- 「毒がある」場合に「毒がない」はさすがに否定される。
- 「毒がない」を支持したく: 【逆だったらどうなるか】
- 対立仮説 $H_1$ 「毒がない」。
- 帰無仮説 $H_0$ 「毒がある」。
- 「毒がある」を否定し「毒がない」。
実際には毒はあった・・・第1種の過誤
- 「毒がある」を否定しきれず「毒があるとまでは言い切れない」。
実際には毒はあった・・・第2種の過誤
- 「毒がある」場合に「毒がある」を否定しきれない恐れ。
4. 検出力
- 内容次第では第2種の過誤もばかにできない。
- 第2種の過誤が起こる確率を $\beta$ としたとき、
第2種の過誤が起こらない確率 $1 - \beta$ のこと。
- 例:対立仮説(支持したい仮説)を $\mu \neq \mu_0$ とする。
$\mu$ の $\mu_0$ からのズレが「小さい」ようなとき、
それでも 帰無仮説 をちゃんと棄却できる確率が 検出力 。
5. 一様最強力検定
参考