VTK 環境構築 - eiichiromomma/CVMLAB GitHub Wiki

(VTK) 環境構築

#Windows+ VisualC++ 2005 Express EditionでのVTKのプログラミング環境構築

VTKのソース、サンプルデータの展開

サイトからvtk-5.0.0.zip)とvtkdata-5.0.0.zipを持ってきて\tempにでも展開する。

ビルド用のフォルダも作成する。 ここではc:\temp\vtkbinとする。

CMAKEのインストール

素直にmakefileを用意してくれれば良いのだが、Unix版同様にCMAKEが必要なのでダウンロードしてインストールする。

プログラムメニューからCMAKEを起動し、

Where is the source code: C:\temp\vtk-5.0.0
Where to build the binaries: C:\temp\vtkbin

として"Configure"ボタンを押す。

暫く待つとCache Valuesに環境変数の一覧が出るので

BUILD_SHARED_LIBS ON
VTK_DATA_ROOT C:\temp\vtkdata-5.0.0

とする。他は弄らない。

Tcl/Tkへのラッピングは構築が面倒なのでWindowsBinaryPackageを参照。

"OK"を押すとVisual C++のバージョンを聞いてくるので、2005の場合はVisuaru C++ 8が選択されている筈なので、更に"OK"ボタンを押すとvtkbinフォルダにフォルダやらプロジェクトやらソリューションファイルが作られる。

VTKのビルド

VTK.slnをダブルクリックしてVisual C++を起動し、"ソリューションのビルド"を行なう。

あとはひたすら待つ。

Examplesのビルド

再びCMAKEを起動して

BUILD_EXAMPLES ON

にしてConfigure->OKで、VTK.slnを再度読み込みソリューションのビルド。

Examplesの確認

C++のサンプルは殆どないのだが、Medical3を試してみる。 コマンドプロンプトを開き、C:\temp\vtkbin\bin\debugに移動する。

cd C:\temp\vtkbin\bin\debug

データの位置を指定してMedical3を実行する。

Medical3.exe \temp\vtkdata-5.0.0\Data\headsq\quarter

#バイナリ配布版のVTKの使い方

入手

上記を参考に二つのzipファイルを展開しておく。 同じ配布サイトからvtk-5.0.0-win32.exeを持ってきてインストールする。

環境変数の設定

"コントロールパネル"->"システム"->"詳細設定"->"環境変数"を開く。 PATHの先頭にC:\Program Files\VTK 5.0\bin;を追加する。区切りのセミコロンを忘れずに。

"新規"でVTK_DATA_ROOTをC:\temp\vtkdata-5.0.0に設定する。

動作確認

コマンドプロンプトを開き、

vtk
%

となり、小さいウィンドウが開いたら成功。

%exit[Enter]

で終了。 Tclのインタプリンタ(一行ずつ評価される)なので、C++のコードを書かずにVTKのプログラミングができる。

バッチ処理も可能で、

cd \temp\vtk-5.0.0\Examples\VolumeRendering\Tcl
vtk volSimpleLOD.tcl

のように実行できるので、色々なソースを見つつ実行すると勉強になる。

#FreeBSD6.xでのbuild

手順

VTK.orgからソースとデータを持ってきて展開し、portsでcmakeを入れる。

ソースを展開しVTKに移動してから

ccmake ./

として、設定でCxxだけの場合はデータディレクトリの指定、Wrapperを入れる時はそれぞれをON。 シェアードライブラリのbuildもONにしておく。

Pythonを使う時は[t]でadvancedモードに入り、pthreadをPYTHON_EXTRA_LIBSに書いておく。

[c]を押すとconfigureが始まり問題が無ければ[g]を押すとMakefileが生成される。Wrapperについては/usr/local/includeの下にpython,tk,tclのディレクトリがあるのでそれを指定して再度[c]->[g]。

make -j 4 or 8(SMP)

として暫く待つ。 malloc.hのエラーが出たら該当ファイルのパーミッションを+wしてmalloc.h->stdlib.hとする。