写真展示 - dominickchen/cmrd GitHub Wiki
What
写真展示(スクエアプリント 84枚)
Caption
今回の展示のテーマは”Aging”。そう聞いて思い出すのは何だろうか。パッと思いつくのは、歳を取ること、物が経年劣化していくこと、などだろうか。ここにある写真たちは、どれもエイジングをテーマに撮られた。古くなった建物、シワなど、やはりポイントとなるのは、「時間の経過」だ。
しかしエイジングという言葉に込められた意味は、それだけではない。今回の展示では、学生たちがエイジングという言葉を分解し、再考し、新しい意味を付与した作品が展示される。ここにあるストレートなエイジングの写真と、会場内にある「新たなエイジング」を、ぜひ見比べてほしい。
作者コメント
「魅せる」、「隠喩」、「代弁」 に重点を置いてきた今までの写真表現。 今回はそれよりも「直感」や日常を非日常に切り取る「異化」を大切にした。 時間軸を感じるものを被写体に、レタッチも施さずただ「agingだ」と感じたありのままのテクスチャを スクエアサイズに切り取って無作為に並べてみる。 繊維のシミやコンクリートの亀裂、落書き。普段は目もくれないようなものも中にはあるかもしれないが、そこには不規則な模様が織りなす新しい世界が広がっていた。 経年劣化は果たしてマイナスなイメージなのか、再考することを問いかけたい。
Who
- 吉田櫻子 (ドミニクゼミB4)
- 設楽彩香 (橋田研B4)
How
全て一日で撮り貯めた写真。考えながら撮るのではなく、直感から撮るという行為に重点を置いた。 街を歩き、エイジングを感じたものを撮っていく。
Where 撮影場所
- 飯田橋
- 四谷
- 神保町
- 早稲田
- 上板橋 道端や自宅で撮影。
展示中にいただいたフィードバック
- それぞれの写真から異なるエイジングの動詞が思い浮かぶ
- 切り取ってみると実物とは別物に見える
- 良い意味でも悪い意味でもコンクリートと同化している
- カラフルでポップな色合いなのにもかかわらず、全く撮る対象になりやすいものを選んでいない。むしろ汚いものもあるから面白い。
- Instagramっぽい
- 普段は着目しないところに目をつけている。新しい発見がある。
- 小さな正方形のフォーマットとタイル状の展示が可愛らしくていい。経年劣化から僕らが嗅ぎ取る愛着や親しみのニュアンスが写真に豊かに収められている。
- 全体像を視覚で俯瞰し歳のかけ方の違い、豊富さの発見があった。
- 入場口にあったのが機能していた。
- 入るときには自分の中のエイジングを確認したり世界に入り込める。出るときには展示を体験したことで最初と変わった観点で見られる。それもエイジングか。
感想・反省・今後の展望
- 大詰めのスケジュールでかなりタイトだったので、本来はもう少し余裕を持ちたかった。
- スチレンボードを貼って切る作業、初めてだったので勉強になりました。
- 表現活動でもこのプロジェクトを続けていきたい(吉田)
- 初めは展示支援という形でライトな気持ちで取り組んだものであったが、作品を撮り、制作するうちにコンセプトや作品の持つ特性が見出せた。後付けとなってしまったが、写真に対する向き合い方や見せ方について考える良い機会になった。
- スクエアサイズそのままでフォトブックを作ってみるのも良いかもしれない。