使えま銭 - dominickchen/cmrd GitHub Wiki

使えま銭

起点

財布として使い勝手が良ければ、使われるお金にも比例してしまうのではないだろうか。お金を使いにくくするためには、取り出しにくくすれば障害が生まれお金を使うこと=面倒なことという認識になり慎重な使い方をするのではないかと考えた。

How

中身を取り出しにくい財布の設計においてこのようなアプローチで製作を行った。紙幣を使うことが浪費につながる、という仮定のもと財布に残っている小銭を確認しながらそちらを優先して使い、無くなってから紙幣に移るという動作の流れの形成を目指した。全体的な形は一般的な長財布をモデルとし、取り出し口1のチャックを開けると小銭入れ、その底部分に取り出し口2のチャックを取り付け開けると紙幣入れという構造にした。小銭がある場合に紙幣を取り出そうと取り出し口2を開けると紙幣入れに小銭が落ちてしまう。製作は裁縫にて行った。

振り返り

反省点としては、展開図の時点でもっと洗練された形にして使いにくい中にも使い心地の良さを出せたらよかった。実際に製作発表にて触ってもらっている姿を見たとき、従来の財布の形を重視しすぎてしまったあまりに、その範囲内で変化を加えたのが反対にぎこちない使い方を誘発させてしまったような印象を受けた。新しい財布の形に挑戦してもよかったかもしれない、例えば手のひらに添い、持ち心地が良いなど。丈夫さの追求や1プロダクトとしての精度ももちろんあげる必要があると感じた。