WAN 回線の種類 ( IP VPN、広域イーサネット ) - careerbeat/dit-ehime GitHub Wiki
- 現在企業で 最も利用されているWANサービス
- キャリア網のIPネットワークを企業(利用者)で共有して、企業ごとのネットワークを仮想的に分離する
- 利用者で共有の網を使用する考え方はフレームリレーやATMと同じ
しかし、キャリア網内のバックボーンが圧倒的な帯域であるため網での輻輳が発生しない - ネットワーク層で使用できるプロトコルは IP 固定
(今日の企業ネットワークではIP以外をまず使用しないため問題ない) - MPLS-VPNという高度な技術を利用されているが、利用者としてMPLSを意識する必要はない
下記のようにすればいい- キャリア側のルータへデフォルトルートを設定する
- BGPでダイナミックルーティングプロトコルを起動させる
- IP-VPNでは、キャリア側のルータを PE (Provider Edge) といい、
企業側のルータを CE (Customer Edge)という
まず、MPLSに関する用語
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LERと呼ばれるキャリアのルータ企業からのパケットを受信すると、
L2ヘッダとIPヘッダの間にラベルを付与して、ラベル情報に基づきIPパケットを転送する
※この操作をラベルスイッチングと呼ぶ
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LSRがラベルテーブルに従ってラベル情報を付け替えて転送する
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LERがラベルを外して企業ネットワークへ転送
- 広域イーサネットは、IP-VPN同様に企業で多く利用されているWANサービス
- 広域なLAN間接続を実現
- キャリア網でもイーサネットスイッチでWANが構築されている
- Layer2はEthernet LANである必要がある
- IP-VPNがネットワーク層で使用するプロトコルがIP固定だったのに対し、
広域イーサネットではネットワーク層で使用するプロトコルに制限はない
下図のように、
L2/L3スイッチをONUに直接接続することでキャリア網をまさに1つのLANとして使用できる
キャリア網にVLANタグを付加する。
上図の通り、キャリア網でA社用に VLAN2000 タグを割り振ることで、
A社のトラフィックはキャリア網のVLAN2000のタグ付けとタグ解除をできるポートでしか通信できなくなるため、識別して通信することができる。
広域イーサネットで使用している技術は Q-in-Q という。