WANの基本構成とデバイス - careerbeat/dit-ehime GitHub Wiki

WANの基本構成とデバイス

WANデバイス 説明
DTE
(Data Terminal Equipment)
DCEを介して WANと接続を行い通信する
WANがシリアル回線の場合、DCEから供給されるクロック信号を利用して通信する
DCE
(Data Circuit-Terminating Equipment)
DTEから送られる信号をDCEが接続している網に適した信号に変換して送信する
WANがシリアル回線の場合、クロック信号を送信する
CPE
(Customer Premises Equipment)
契約した加入者宅に設置される通信機器の総称
DSUなどのDCEだけでなくルータなどのDTEなども含まれる
分解点 キャリアと加入者の責任分解点
日本では、責任分解点はDCE以降はキャリア側、
DCEまでの配線部分までが加入者(企業)側となっている
ローカルループ 加入者の敷地にある責任分解点からキャリア網のWAN機器までの回線のこと
WANの種類によって下記のように呼び名が変わる
WANがPSTNやISDNの場合:ローカルループ
WANが上記以外:アクセス回線

DCEの代表例

DCE 説明
モデム PSTN (Public Switched Telephone Network) との接続時に使用される
アナログ接続となるので、モデムはアナログのローカルループを終端する
DSU ISDN (Integrated Service Digital Network) との接続か、デジタル専用線との接続時に使用される
デジタル接続となるので、DSUはデジタルのローカルループを終端する
ONU IP-VPNや広域イーサネットとの接続か、高速なデジタル専用線との接続時に使用される
訳は光回線終端装置(Optical Network Unit) なので、アクセス回線は光ファイバー

※PSTN:公衆電話網。ISDNとの違いは3節で説明

DTEとDCEのケーブル接続

現在の主流

現在企業ネットワークで使用されている主なWANサービス
** [インターネットVPN] ⇒ [IP-VPN] ⇒ [広域イーサネット] ⇒ [専用線]**
の順位で使用されている

IPVPN、広域イーサネットを使用しているので、DCEが「 ONU 」になることが多い

DTEとDCEとの接続ケーブルは、RJ45のLANケーブル(UTPケーブル)を使用するのが極めて一般的

Ciscoルータでの検証接続

以下に記すコマンドはCiscoルータを起動後に使えるコマンドである。
Ciscoについて知りたくばこちらで勉強してください。
(今回の学習には特に関係ありません)

Ciscoルータとは

平たく言うと、業務用のルーターとして世界シェアが最も高いルーター
検証目的で2台のルータ間をDCEなしで、シリアルケーブルにより接続する事ができる

バックツーバックケーブル

2台のCiscoルータを直結できるシリアルケーブル

clock rate bps

ルータでDCEとしてクロック信号を供給する コマンド
バックツーバックケーブルを使用する場合、1台のルータがDTE、もう1台のルータがDCEとして動作させるので、本来のDCEの役割同様にクロック信号をDTEに対し供給する必要がある

引数にクロック単位(bps)を指定する

show controllers

上記コマンド実行後、正しくDCEとして動作をして、クロック供給しているか確認する コマンド

show interfaces

Ciscoルータのインターフェースのステータスを確認できるコマンド
他にもインターフェースで送受信したパケットの統計情報や5分間平均のスループット情報も確認できる

bandwidth kbps

ルーティングを行う上で必要なメトリック値を正確に算出するために、
上記コマンドで確認できる帯域幅の BWという部分を変更するコマンド

EIGRPやOSPFなどのルーティングプロトコルではこのBWという値を見てメトリック値を算出している

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