HDLC と PPP - careerbeat/dit-ehime GitHub Wiki

WANカプセル化プロトコル

明記されていないが、内容を読む限り、 PPPの方がWANカプセル化のプロトコルとして適していると思います。

HDLC

  • シリアルインターフェースで専用線などのポイントツーポイント接続で使用する データリンク層プロトコル
  • ISOで標準化されているが、ネットワーク層を識別するフィールドがない
    • メーカーの多くが独自方式をHDLCに実装して、 ネットワーク層で複数のプロトコルを使用できるようにしている
  • Ciscoルータでは、ISOのHDLCはサポートしておらず、Cisco独自方式のHDLCのみをサポートしている
    • Ciscoルータと他メーカーのルータとで接続する際、 WANプロトコルにHDLCは使用できない
    • PPPをWANプロトコルとして使用する必要がある

PPP

  • ポイントツーポイント接続で最もよく使用されるデータリンク層のプロトコル
  • HDLCをベースに開発されているが、IP、IPXなど複数のプロトコルを使用した環境をサポート
  • オプションとして 認証圧縮マルチリンクエラー制御 をサポート

PPPの構成 - LCP (Link Control Protocol)

LCP(リンク制御プロトコル)は下記のオプションを持つ

  • リンク確立
  • リンク維持
  • リンク切断
  • 認証
  • 圧縮
  • マルチリンク
  • エラー制御

PPPの構成 - NCP(Network Control Protocol)

ネットワーク層プロトコルを識別するためのタイプフィールドをもつ。(HDLCにはない) ネットワーク層がIPならIPCP、IPXならIPXCPをNCPとして使用し通信の開始、終了をする

PPPの接続手順

  1. LCPにおけるリンクの確立
  2. 認証(認証がある場合)
  3. NCPにおける接続の確立

PPPの認証プロトコル - PAP

認証手順を下記に記す。 また、このような手順を2ウェイハンドシェイク方式という

  1. クライアントからユーザ名とパスワードを、認証する側のアクセスサーバに送る
  2. アクセスサーバ側に登録されたデータベースと照合
  3. (照合に成功したら)認証する

PPPの認証プロトコル - CHAP

  • チャレンジ(乱数文字列)とパスワードとでハッシュ値を求めて送信する
    • PAPはクリアテキストのままパスワードを送信しているが、CHAPはそうではない
    • このような手順を3ウェイハンドシェイク方式という