Ethernet LAN Part2 - careerbeat/dit-ehime GitHub Wiki

6. CSMA/CDずは

CSMA/CDずは

CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)はEthernetが採甚しおいる通信方匏の1぀。初期むヌサネットLANで䜿甚されおいたアクセス制埡方匏。同軞ケヌブルを䜿甚したバス型のトポロゞヌや、半二重通信しかサポヌトしないハブを䜿甚したスタヌ型トポロゞヌでも、CSMA/CD方匏は䜿甚される。ただし、珟圚のむヌサネットLANでは、CSMA/CDはほが芋られなくなった(この仕組みを理解しおおくこずは重芁)。

CSMA/CDの動䜜

CSMA/CDは次のような動䜜を行う。

  1. むヌサネットフレヌムを䌝送したいPC端末はケヌブルの通信状況電気信号の状況を確認
  2. フレヌムが䌝送されおいなければ自身のフレヌムを送信
  3. 耇数の機噚が同時に送信しおデヌタが衝突した堎合(コリゞョン発生)、ある時間を埅っお再送信

このCSMA/CD方匏によっお、1本のケヌブル䞊(1぀のネットワヌクの媒䜓䞊)を耇数のノヌドがお互いにアクセス(Multiple Access)できるようになる。以䞋はフレヌムが衝突した堎合の詳现なフロヌ。バックオフは15回繰り返されお16回目にフレヌムを廃棄。

このようにあるノヌドが通信しおいるず他の端末は通信できないが、人の目からPCの通信状況を芋るず、耇数の端末が同時に通信できおいるように芋える。

CSMA/CDは半二重(half duplex)の通信においお䜿甚する通信方匏であり、党二重 (full duplex) の通信でCSMA/CDは䜿甚されない。スむッチングハブに接続されたノヌドはい぀でもデヌタの送受信が可胜です。

7. リピヌタ、ブリッゞ、スむッチ、ルヌタ

Ethernet LAN䞊でのネットワヌクデバむス

Ethernet LANでは倚くのネットワヌクデバむスが存圚する。今では䜿甚されおいないリピヌタ、リピヌタハブ、ブリッゞや、珟圚䞻流のL2スむッチ、L3スむッチ、ルヌタなどがある。

リピヌタ(Layer1のデバむス)

リピヌタはOSI参照モデルの物理局で動䜜する機噚。リピヌタはケヌブルで流れる電気信号を増幅し波圢を敎えおもう䞀方のむンタヌフェヌスから電気信号を流す。むヌサネットLANにおいお電気信号は䌝送距離が長ければ長いほど信号がだんだん匱くなり枛衰するため、ケヌブル延長時には必ず䜿甚されおいた。

リピヌタハブ(Layer1のデバむス)

リピヌタハブはOSI参照モデルの物理局で動䜜する機噚。リピヌタず同様に電気信号の波圢の増幅や敎圢を行う。リピヌタずは、耇数のポヌトを持っおる点ずリピヌタハブに接続する堎合は10Base-Tのケヌブルを䜿甚する点が異なる。リピヌタハブでは、端末がフレヌムを送信するこずで1぀のポヌトで電気信号を受信するず、電気信号の波圢の増幅ず敎圢埌に他の党おのポヌトに電気信号を送信する。他のハブず接続(カスケヌド接続)を行える。

ブリッゞ(Layer2のデバむス)

ブリッゞはOSI参照モデルのデヌタリンク局で動䜜する機噚。リピヌタ同様に電気信号の波圢の増幅、敎圢を行えるだけでなく、むヌサネットフレヌムのヘッダを理解できる。むヌサネットフレヌムヘッダの宛先MACアドレスを芋お、適切なポヌトにフレヌムを転送できる。

このブリッゞのメリットは以䞋のフィルタリングでわかる。

ブリッゞはホストのMACアドレスを孊習するずMACアドレステヌブルに埓いフレヌムを転送する。そのため、無駄なトラフィックの発生を防いだり、コリゞョンが起こりにくいので通信効率も䞊がる。ブリッゞはコリゞョンの発生範囲コリゞョンドメむン)**を分割できるデバむス。

スむッチ(Layer2のデバむス)

スむッチはOSI参照モデルのデヌタリンク局で動䜜する機噚。スむッチングハブたたはL2スむッチずも呌ばれおいる。ブリッゞずの違いは、フレヌムを゜フトりェアにより凊理するのに察し、スむッチはハヌドりェアASIC)により凊理するずころ。

スむッチにはOSI参照モデルのネットワヌク局で動䜜するL3スむッチがある。L3スむッチはL2スむッチの機胜に加え、各ポヌトがルヌティングできる機胜を有しおいる。ルヌタよりもパケット凊理胜力が高く、䌁業内のLANネットワヌクのコア機噚ずしお䜍眮づけられる。ただし、ルヌタのようにWAN接続シリアルやISDN)などの機胜や暗号化凊理など高床な゜フトりェア凊理を行うこずはできない。

ルヌタ(Layer3のデバむス)

ルヌタはOSI参照モデルのネットワヌク局で動䜜する機噚。ネットワヌク局で動䜜する機噚ずはいえルヌタは物理局では電気信号の送受信を行い、デヌタリンク局では、フレヌムヘッダのタむプを芋るこずにより䞊䜍局のプロトコルを識別する。IPパケットの堎合、ネットワヌク局でパケットヘッダの「宛先アドレス」をみおルヌティングテヌブルに埓っおパケットを転送する。

ルヌタは、むヌサネットだけではなくトヌクンリング、FDDI、ISDN、ATMずいった色々なむンタヌフェヌスを持぀こずができるため、むヌサネットLANず様々な芏栌のデヌタリンク局ずの接続を実珟しおいる。

コリゞョンドメむンずブロヌドキャストドメむン

|デバむス|OSI参照モデル|デバむスの特城|コリゞョンドメむンの分割|ブロヌドキャストドメむンの分割| |:---:|:---:|:---:|:---:|:---:|:---:| |ルヌタ|ネットワヌク局|宛先IPを芋おパケット転送|〇|〇| |L3スむッチ|ネットワヌク局|宛先IPを芋おパケット転送|〇|〇| |L2スむッチ|デヌタリンク|宛先MACを芋おフレヌム転送|〇|×| |ブリッゞ|デヌタリンク|宛先MACを芋おフレヌム転送|〇|×| |リピヌタハブ|物理局|電気信号を増幅し信号転送|×|×| |リピヌタ|物理局|電気信号を増幅し信号転送|×|×|

8. L2スむッチングフィルタリング、フレヌム転送方匏

Layer2スむッチの機胜

Layer2スむッチはデヌタリンク局でMACアドレスを芋ながらフレヌムの宛先を刀断しお転送を行う機噚。Layer2スむッチにはフラッディング、フィルタリング、゚ヌゞング等の機胜がある。

スむッチに電源を入れた起動時では端末がデヌタの送受信をしおいない堎合、スむッチ䞊のMACアドレステヌブルにはどのホストのMACアドレスも孊習しおいない状態。

ホストAがCにフレヌムを送信するず、送信元MACアドレスが「0000.0000.0001」宛先MACアドレスが「0000.0000.0003」ずなる。スむッチは、そのフレヌムの送信元MACアドレス、受信したポヌト番号、そのポヌトが所属するVLAN番号の情報をキャッシュする。このMACアドレスの情報は、スむッチに手動Staticではなく自動DynamicでキャッシュなのでタむプはDYNAMICずなる。

宛先MACアドレス「0000.0000.0003」がキャッシュされおいないスむッチは、F0/1を陀く党ポヌト(受信ポヌトを陀く党おのポヌト)にフレヌムを転送する。この動䜜をフラッディングずいう。ホストCはこのフレヌムを受信し凊理し、ホストBは自分宛ではないのでフレヌムを砎棄する。

ホストCがAにフレヌムを送信するず、送信元MACアドレスが「0000.0000.0003」宛先MACアドレスが「0000.0000.0001」ずなる。スむッチは先ほど同様に各皮情報をキャッシュする。宛先MACアドレス「0000.0000.0001」がキャッシュされおいるスむッチは、宛先ずなるポヌト(F0/1にのみフレヌムを転送する。この動䜜をフィルタリングず蚀う。

MAC゚ントリの最適化のため、MACアドレステヌブルの情報は、䞀定時間Catalystの堎合には300秒通信が発生しなければ削陀される。この動䜜を゚ヌゞングず蚀う。

Layer2スむッチのフレヌム転送方匏

スむッチにおけるフレヌムの転送方匏はストアアンドフォワヌド、カットスルヌ、フラグメントフリヌの3぀がある。スむッチが高性胜化しおいる珟圚、どのメヌカヌのスむッチも転送方匏にストアアンドフォワヌドを採甚しおいる。

ストアアンドフォワヌド

1぀のフレヌム党䜓を受信した埌、メモリに蓄積ストアしおから、FCSによる゚ラヌチェックを行う。問題なければ転送フォワヌドする。他の方匏に比べ転送速床が遅くなりやや高䟡な機噚が必芁ずなるが、通信品質の良いフレヌムの転送方匏。

カットスルヌ

フレヌムの先頭6byteだけ(宛先MACアドレスだけを読み蟌み、転送する。転送速床が高速になるが、゚ラヌチェックができないこずから通信品質は䜎䞋する.。

フラグメントフリヌ

フレヌムの先頭64byteだけを読み蟌み、フレヌムが正垞か確認しお、問題がある堎合砎棄しお、正垞であれば転送する。カットスルヌよりも信頌性が高く、ストアアンドフォワヌドに比べるず転送速床が高速ずなる。

Layer2スむッチの管理蚭定

Layer2スむッチにIPアドレスやデフォルトゲヌトりェむを蚭定しおいなくおも、スむッチに 接続するホストやルヌタは問題なく通信できる。しかし、スむッチのステヌタス確認や蚭定倉曎を行いたい堎合 に、スむッチにアクセスするためには、IPアドレスやデフォルトゲヌトりェむを蚭定する必芁がある。

Catalystスむッチの管理蚭定の基本であるホスト名、IPアドレス、デフォルトゲヌトりェむのを玹介する。

9. 半二重通信/党二重通信

党二重通信 / 半二重通信

  • 党二重通信 ( full duplex ) ずは、デヌタの送信ず受信を双方から同時に行える通信方匏。
  • 半二重通信 ( half duplex ) ずは、デヌタの送信ず受信を同時に行えず、時間を区切っお片方向からの送信しかできない通信方匏。

党二重通信は、半二重の2倍の垯域幅を利甚するこずが可胜。

オヌトネゎシ゚ヌション機胜

むヌサネットLANでは機噚同士で通信速床や通信モヌドを合わせおいなければ通信が䞍安定になる。IEEE802.3uにより暙準化されたオヌトネゎシ゚ヌション機胜では通信速床ず通信モヌドを自動的に最適化する。機噚間でFLPバヌストずいう信号を亀換するこずで盞手の通信速床ず通信モヌドを怜出し、以䞋の優先順䜍に埓い決定する。

① 100BaseTXの党二重 ⇒ ② 100BaseTXの半二重 ⇒ ③ 10BaseTの党二重 ⇒ ④ 10BaseTの半二重

オヌトネゎシ゚ヌション機胜のトラブル

䞡方の機噚がオヌトネゎシ゚ヌション機胜をサポヌトしおいる堎合は、䟿利だが、察向機噚がサポヌトしおいない堎合や無効にしおいる堎合ではオヌトネゎシ゚ヌションが倱敗する。以䞋のずおり通信モヌドの䞍䞀臎が発生する。

通信モヌドの䞍䞀臎が発生するずデヌタトラフィックの送受信なら半二重通信でも遅いだけだが、ボむストラフィックの送受信の堎合には、半二重通信では「音声品質がボロボロ」ずなるため、絶察に行っおはならない。

10. ルヌタの動䜜の仕組み

ルヌタ の動䜜の仕組み

通信盞手のホストが異なるネットワヌクセグメントにいる堎合、ルヌタやL3スむッチを経由しお通信を行う必芁がある。今回はルヌタを経由したホストAずBの通信がどのようになるか説明する。

  1. ホストAは自身のIPアドレスずサブネットマスクの情報から、通信盞手のホストBは異なるセグメントにいるず認識しおデフォルトゲヌトりェむにデヌタを送信しようずしおいる。
  2. Ethernet LANで通信するためにはMACアドレスの情報が必芁なのでARPリク゚ストをブロヌドキャスト。
  3. ルヌタFa0/1で受信するず、芁求されるIPが自分のIPず䞀臎したのでARPリプラむでMACアドレスを通知。

  1. ホストAはデフォルトゲヌトりェむルヌタのFa0/1のMACアドレスを知られたため、ルヌタにパケットを転送する。
  2. パケットを受信したルヌタは、宛先MACアドレスが自身のFa0/1のアドレスであるず分かるが、宛先IPアドレスは自身むンタヌフェヌスのIPアドレスではないず分かる。
  3. ルヌタはルヌティングテヌブルに埓いパケットをFa0/0に転送する。
  4. ネクストホップがconnectedであるこずから、ルヌタ自身のむンタヌフェヌスFa0/0のセグメントであるず分かる。

  1. 宛先IPアドレスが自身のむンタヌフェヌスのセグメントなので、ルヌタは 192.168.2.1 のMACアドレスをARPキャッシュしおいないか確認しおARPテヌブルに 192.168.2.1 ずMACアドレス情報がない堎合、ARPリク゚ストを送信。
  2. ホストBは自身のIPアドレスず合臎したので、ARPリプラむで自身のMACを通知。

  1. ホストBからのARPリプラむにより、ホストBのMACアドレスが分かったルヌタはホストBにパケットを転送。先ほどのパケットフォヌマットずの倉曎点は、送信元MACアドレスず宛先MACアドレスである。
  2. 今床は逆にホストBからAぞの通信は同様の流れで、ホストBが192.168.2.254のMACアドレスを知るこずから開始。

ネットワヌクデバむスずOSI参照モデル

スむッチはデヌタリンク局の機噚だが第二局たで芋お、ルヌタはネットワヌク局の機噚だが第䞉局たでみお動䜜を行っおいる。

ホストの堎合、物理局で受信したむヌサネットフレヌムをデヌタリンク局から順番にアプリケヌション局たで非カプセル化を行っおいき、最終的に人間の目で芋おわかるデヌタをパ゜コン䞊の画面に出力する。

11. PLC電力線通信ずは

PLCPower Line Communicationずは

PLCずは電力線を通信回線ずしお䜿甚する技術のこず。電力線通信、高速電力線通信ず呌ばれおいる。

䜎速PLC

  • 呚波数10kHz  450kHz
  • 特城 9600bpsの䜎速であり、この呚波数での補品は珟圚ほがない

高速PLC

  • 呚波数2MHz  50MHz
  • 特城 2006幎10月に省什改正しお䜿甚できるようになった呚波数であり珟圚の䞻流

UTPケヌブルが敷蚭できない環境や、無線LANの電波が届かない特殊な環境小芏暡ネットワヌクで、このPLCを䜿甚するこずが皀にある。ただし、PLCによる挏掩電波が無線通信や医療機噚に圱響を䞎える可胜性があるず指摘されおいるこずもあり、基本的に普及しおいない。

PLCの構成

PLCを利甚するためには最䜎でも2台のPLCモデムが必芁ずなる。1぀をマスタヌアダプタヌずしお䜿甚しおもう1぀をタヌミナルアダプタヌずしお䜿甚する。PLCが電力線を䜿甚するずはいえPLCモデムぞはUTPのLANケヌブルで接続する。

PLC - 通信芏栌

日本囜内で利甚可胜なPLCの通信芏栌には以䞋の3぀がある。

  • HD-PLCCEPCA(CE-Powerline Communication Alliance)で䜜られた芏栌で、同団䜓のパナ゜ニックの登録商暙。珟圚、囜内で䞻流な芏栌。
  • HomePlug AVHomePlug Powerline AllianceHomePlugで䜜られた芏栌。この団䜓はアメリカ合衆囜の業界団䜓。
  • UPAUPA (Universal Powerline Association) ずいう団䜓で䜜られた芏栌。この団䜓はスペむンの業界団䜓。
倉調方匏 メディアアクセス制埡方匏 暗号技術 䜿甚呚波数垯 最倧物理速床
Wavelet OFDM/PAM TDMA・CSMA/CA AES 128bit 4 - 28MHz 210Mbps

HD-PLCに準拠した䞖界初の第3䞖代PLCアダプタヌ

I-O DATAのPLC-HP240EA-S はHD-PLCに準拠した第3䞖代PLCアダプタヌ。最倧240Mbps芏栌倀の高速通信を実珟。