眞鍋 Key Result(3/21~3/24) - careerbeat/dit-ehime GitHub Wiki

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ルーティングの概要

ルーティングとは

  • 宛先ホストまでパケットを届けるために経路選択・経路制御を行い、その経路にパケットを中継する機能
  • ルータやレイヤ3スイッチがこの機能を持つ

ルーティングテーブル

  • ネットワークへの経路(ルート)情報の一覧である
  • 受信パケットの最適な転送先を決定するためにルーティングテーブルを参照する
  • ルーティングテーブルのルート情報の詳細
    • 宛先ネットワーク・サブネットマスク:宛先ネットワークを表すアドレス情報
    • ネクストホップ:受信パケットを宛先ネットワークに届けるために使用する次の中継先となるルータのIPアドレス
    • インタフェース:受信パケットをどのインタフェースから送信するか
    • ルートの情報源となる情報:該当ルートがどのようにルーティングテーブルに追加されたか
    • メトリック:最適なルートを判断するための基準となる値

ルーティングの特徴

  1. ルーティングテーブルに存在しない宛先ネットワーク宛てのパケットは破棄する
  2. ルーティングテーブルには、複数のルートを集約したルートを保持させることができる
  3. 受信パケットの宛先ネットワークを表すルートが複数ある場合は、ロンゲストマッチの法則に従って最適なルートを選択する ロンゲストマッチの法則:宛先ネットワークアドレスのビットが最も長く一致するルートを最適ルートとする
  4. ロンゲストマッチの法則に従って決定されたルートが複数あった場合、その複数のルートにトラフィックを分散して中継する

ルートの追加方法

  1. スタティックルーティング 管理者がリモートネットワークへの最適なルートを決定し、手動で設定する方法
  2. ダイナミックルーティング ルーティングプロトコルを使用してリモートネットワークへのルート情報を自動的にルーティングテーブルに追加する方法

ルーティングプロトコル

利用する範囲による分類

  • IGP:内部ゲートウェイプロトコル
  • RIP、IGRP、OSPF、EIGRPなど
  • EGP:外部ゲートウェイプロトコル
  • BGPなど

ルーティングテーブルの作成方法による分類

  • ディスタンスベクタールーティング:距離と方向で最適なルートを決定
    • RIP、IGRPなど
  • リンクステートルーティング:ネットワーク全体の構成図を再現して最適なルートを決定
    • OSPF、IS-ISなど
  • ハイブリッドルーティング:上記2つの組み合わせ
    • EIGRPなど

ルート情報のアドバタイズ(通知)の仕方による分類

  • クラスフルルーティングプロトコル:アドバタイズするルート情報にサブネットマスクを含まない
    • RIPバージョン1、IGRPなど
  • クラスレスルーティングプロトコル:アドバタイズするルート情報にサブネットマスクを含む
    • RIPバージョン2、EIGRP、OSPF、IS-ISなど

RIPの概要

RIPv1とRIPv2に共通する特徴

項目 特徴
ルーティングプロトコルのタイプ ディスタンスベクタ型距離と方向を基準に最適ルートを決定
メトリック ホップ数(経由するルータの数)最大ホップ数は1516ホップの経路は到達不能なルート
ルーティングプロトコルのタイマー Update(30秒),Invalid(180秒),Hold down(180秒),Flush(240秒)
ルーティングのアップデート方法 定期的(30秒)にテーブル全体を隣接ルータに通知障害発生時はトリガードアップデート
ロードバランシング 同じメトリック値の最適経路が複数ある場合、最大16までの経路を保持するこができる
クラスフル or クラスレス RIPv1はクラスフルルーティング、RIPv2はクラスレスルーティングを行う

RIPv1とRIPv2の違い

項目 RIPv1 RIPv2
アップデートの通知方法 ブロードキャスト(255.255.255.255) マルチキャスト(224.0.0.9)
クラスフル or クラスレス クラスフル クラスレス
経路集約 自動経路集約のみ 自動経路集約、手動経路集約のとちらでも可能
VLSMのサポート サポートなし サポートあり
認証 サポートなし サポートあり

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ブリッジング

  • ブリッジは、OSI参照モデルの第2層(データリンク層)で動作するネットワーク機器
  • ポートごとにコリジョンドメインを分割する(ネットワークのパフォーマンスを向上させるため) ※コリジョンドメイン:CSMA/CDにおいてコリジョンが発生した場合に影響を受ける範囲 ※CSMA/CD:一つの通信回線を複数の機器が共用する際に、中央で監視・制御する機器がなくても回線の使用権を調整できる通信方式
  • MACアドレステーブルでポートに接続されているコンピュータを管理している

スイッチング

  • スイッチは、ブリッジと同じくOSI参照モデルの第2層(データリンク層)で動作するネットワーク機器
  • 高機能なものになると「レイヤ3スイッチ」「レイヤ4スイッチ」「アプリケーションスイッチ」などがある
  • ブリッジより処理速度が速く、ポート密度が高い

L2スイッチとL3スイッチの違い

  • L2スイッチ:通信したい相手がどのポートにつながっているかを記憶(MACアドレス学習)してパケットを転送
  • L3スイッチ:L2スイッチの機能に加えてIPアドレスを用いたルーティングが可能、第3層で動作する