その砂は余程深く - asamesi/mae GitHub Wiki
その砂は余程深く足が入ってどうも抜くに困難を感じて居りますと、ギャルポという人は見兼ねてお気の毒だけれどもあの裸馬にお乗りになったらどうか、鞍があれば誠に都合が好いけれども鞍がないからあなたに乗ることが出来るかどうかといいますから、それは結構だといって裸馬に乗って沙漠を進む その裸馬に乗りました。で暫く乗って行くと馬の背骨で尻骨を痛めた。その痛さ加減は何ともいえない。ですから西洋の女が馬に乗るような具合に足を馬の背骨の上に掛けたけれどもそれでも物の十町も行くと足が痛み出して来る。仕方がないからまたその馬から下りてその困難な道を歩いて行きました。困難といったところが荷物は背負って居らず誠に楽なもので、その砂原を二里ばかり行くと今度は突兀と突っ立った巌壁と巌壁との間を流れて居るブラマプトラ川に着いた。川幅は狭まって居るが非常な急流です。私どもは凄い水の落ちる横合の岩の間を通り抜けて向うに出ますと拳を伏せたような具合の山が三つあってその間々に三条の溪があってブラマプトラ川は東南の山の間の溪へ流れ込んで居る。 情報商材 レビュー