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競プロのデバッグに使えるツールを紹介する．
ICPCで使える
-fsanitize=address
GCC>=4.8でのみ使える．Ubuntuなら14.04以降．
GDB
ICPCで使えない
Valgrind
アクセス違反・メモリリークの検知，キャッシュプロファイラ，ヒーププロファイラ，コールグラフなどの機能が含まれたフレームワーク．
デフォルトで実行されるのは--tool=memcheckである．--leak-checkはメモリリークの情報の表示方法に関するオプションで，--leak-check=fullに設定しているサイトが多いが，競プロではメモリリークにはあまり関心が無いので設定しなくて良いと思う (デフォルトは--leak-check=summaryで，個別のメモリリークの詳細を表示しない)
競プロで一番便利なのはアクセス違反の検知だが，valgrindよりも-fsanitizer=addressのほうが厳密にチェックしてくれている気がする．
callgrind
標準ではcallgrind.out.$pidというファイルに出力されるが，最新の$pidを探すのが面倒なので--callgrind-out-fileで指定している。
$ g++ -O2 -g hello.cpp # -fno-omit-frame-pointerを付けたほうが良い場合もあるのかもしれない
$ valgrind --tool=callgrind --callgrind-out-file=callgrind.out ./a.out
$ kcachegrind callgrind.out # GUIを入れるのが環境によってはめんどい
$ callgrind_annotate --auto=yes callgrind.out # CUIでも見られるが，kcachegrindほどは見やすくない
massif
$ g++ -O2 -g hello.cpp # -fno-omit-frame-pointerを付けたほうが良い場合もあるのかもしれない
$ valgrind --tool=massif ./a.out
$ ms_print massif.out.$pid
Clang
便利なsanitizerがたくさんある．
http://clang.llvm.org/docs/UsersManual.html
google-perftools
ヒーププロファイルとCPUプロファイルが行える。
sudo apt-get install libgoogle-perftools-dev
ヒーププロファイル
競プロではValgrindのほうが適しているかもしれない。"No nodes to print"と言われることがある。
MacではHomebrewを使ってbrew install gperftoolsでインストール可能。LD_PRELOADの代わりにDYLD_INSERT_LIBRARIESでdylibを指定する。Macではアドレスから関数名が引けない。
libtcmalloc_minimalはヒーププロファイラの機能を取り除いたもの。libtcmalloc_and_profilerはtcmallocとprofilerを両方使いたい時に使う
http://googlejapan.blogspot.jp/2009/05/google-4-performance-tools.html
http://stackoverflow.com/questions/8514783/what-is-the-exact-equivalent-to-ld-preload-on-osx
CPUプロファイル
http://iwiwi.hatenadiary.jp/entry/2015/05/13/155600
ヒーププロファイルと同様に，OSXだとアドレスから関数名が引けない。