conclusion - ab25cq/clover2 GitHub Wiki

あとがき

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やっと着いたぜ、銀河系(by 「月下の棋士」という漫画) とりあえず、完成しました。ようやくあとがきが書けます。Clover2を作った主な動機はとにかくCloverは便利だけれども処理速度がでないというところから、です。そのため、Clover2で速度的に問題になりそうなところは徹底的に簡素化しました。言語仕様はシンプルで自慢の仕様です。method callもコンパイル時にメソッドがほとんどの場合特定できるためmethod callはこれ以上速くできないくらいです。インターフェースのmethod callは動的に行われますがハッシュテーブルをO(1)で辿るだけで速度面では問題ないと思います。あとはCloverと違いlambdaやclosureが第一級のオブジェクトです。そのあたりは自画自賛ですが、よくできたと思います。最初はLLVMを意識して作っていましたが、作っているうちにLLVM化は頓挫してしまいました。その代りインタプリタを作りました。Clover2はopen classのため思った通りのメソッドをシェルに簡単に追加することができます。そのあたりは大変便利です。 しかし、まだまだやり残しはあります。LLVM化もですが、正規表現で大きなファイルを処理する場合速度がでません。Clover2のソースのカレントディレクトリでp"src/".glob("*.c").grep(/main/)などとすると処理が固まります。そのあたりを課題にversion 1.5を目指して改良を続けたいと思います。僕にとってはこれが最後のプロジェクトになります。もう新規プロジェクトは行いません。UNIXのプロジェクトはmfiler,mfiler2,mfiler3,mfiler4,xyzsh,cloverと15年ほどしていますが、これからは、ちょっとずつClover2を改良して余生を過ごしたいと思います。PythonやRaspberry Pi辺りにも興味があるので、Pythonの勉強をしたり、Raspberry Piで電子工作したり、これからもClover2をお供に自由にコーディングを行っていきたいと思います。 最後に趣味としてのコーディングを容認してくれて優しく見守ってくれた妻や(たまにやりすぎで怒られたりしますが)FedoraのVPSサーバーを貸してくれたyashの作者であるまじかんとさん(大部分はこのサーバーでClover2の開発を行っていました)、コーディングばかりしていた青春時代、金銭面で世話をしてくれた両親に感謝します。あとは仕事面で助けてくれたり、私事の相談事に乗ってくれたりしてくれている職場の同僚にも感謝したいと思います。 それではenjoy programing!

作者の情報

湊 大典 京都府亀岡市在住 会津大学出身 介護福祉士 昭和53年2月21日生まれ 既婚。

開発日誌

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