EasySdxlWebUi のカスタマイズ - Zuntan03/EasySdxlWebUi GitHub Wiki

EasySdxlWebUi は様々な設定を、forge と a1111 の両方に設定できます。
設定を Web UI の外側に保存しますので、Web UI 環境を気軽に再構築できます。

Web UI のコマンドラインオプションを指定する

Web UI のコマンドラインオプション を指定するには、SdxlWebUi-forge-AlwaysGpu.bat をコピーして、ファイル内の --always-gpu を書き換えます。

元)SdxlWebUi-forge-AlwaysGpu.bat

@echo off
call %~dp0SdxlWebUi-forge.bat --always-gpu

書き換え例)SdxlWebUi-forge-Listen7859.bat

@echo off
call %~dp0SdxlWebUi-forge.bat  --listen --port 7859

Web UI 起動時の生成パラメータを変更する

EasySdxlWebUi の起動時の設定は、ロースペック PC 向けに Animagine XL 3.0 で LCM を使用する設定になっています。
SdxlWebUi/ui-config.json 設定を変更することで、Web UI 起動時の生成パラメータをお好みに変更できます。

SdxlWebUi/ui-config.json の内容は以下のようになっていますので、your_ui_configend_of_ui_config の間の行に、お好みの設定を挿入して下さい。

{
    "your_ui_config": "your_ui_config_value",
    "end_of_ui_config": 0
}

最後の項目 (end_of_ui_config) の行末に , があるとエラーになりますのでご注意ください。

主な生成パラメータの変更

txt2img タブの サンプリング方法サンプリングステップ数高さCFGスケール を変更するには、次の行を SdxlWebUi/ui-config.json に挿入します。
txt2img/img2img/ に変更して追加すると、img2img タブの設定も変更できます。

    "txt2img/Sampling method/value": "Euler a",
    "txt2img/Sampling steps/value": 16,
    "txt2img/Width/value": 896,
    "txt2img/Height/value": 1152,
    "txt2img/CFG Scale/value": 7.0,

高解像度補助 の有効無効(true, false)、アップスケーラー高解像度でのステップ数ノイズ除去強度アップスケール倍率 の設定を変更するには、次の行を挿入します。

    "txt2img/Hires. fix/value": false,
    "txt2img/Upscaler/value": "4x-AnimeSharp",
    "txt2img/Hires steps/value": 10,
    "txt2img/Denoising strength/value": 0.4,
    "txt2img/Upscale by/value": 2.0,

ADetailer を無効にするには、次の行を挿入します。

    "customscript/!adetailer.py/txt2img/Enable ADetailer/value": false,

他にも SdxlWebUi/stable-diffusion-webui(-forge)/ui-config.json の項目を SdxlWebUi/ui-config.json に挿入することで、Web UI 起動時の初期状態をお好みに変更できます。

設定 タブの変更を残す

設定 タブの一部の設定項目は、SdxlWebUi の更新時にリセットされます。
リセットされる項目は SdxlWebUi/setup/res/config-(forge|a1111).json で確認できます。

SdxlWebUi/config.json に設定を書き加えると、リセット項目をさらに上書きしたり、forge と a1111 で共通の設定を使用したり、環境のリセット時に設定を残せたりします。

日本語化を止めるには、SdxlWebUi/config.json に次の行を挿入します。

    "localization": "None",

画像の保存場所を変更するには、以下のパスを書き換えて挿入します。

    "outdir_txt2img_samples": "../../output",
    "outdir_img2img_samples": "../../output",
    "outdir_extras_samples": "../../output",
    "outdir_txt2img_grids": "../../output-grid",
    "outdir_img2img_grids": "../../output-grid",
    "outdir_save": "../../output",
    "outdir_init_images": "../../output",

Refiner などで 2つのモデルを使用する場合は、次の設定で動作が快適になる可能性があります。
メインメモリが 16GB以下の環境だと動作が逆に重くなるかもしれません。

    "sd_checkpoints_limit": 2,

同様に LoRA をメインメモリにキャッシュしたい場合は、キャッシュしたい数を指定します。

    "lora_in_memory_limit": 2,

a1111 版で fp8 を有効にします。
a1111 で fp8 を有効にすると複数 LoRA 使用時に最後の LoRA 以外が効かない説があります(2024/05/21)。

    "fp8_storage": "Enable for SDXL",

高解像度補助 でモデルやサンプラーを指定したり、異なるプロンプトを指定する UI を非表示にします。

    "hires_fix_show_sampler": false,
    "hires_fix_show_prompts": false,

Pony 系モデルの利用時に、タグの入力補完を Danbooru タグでなく e621 タグにします。

    "tac_tagFile": "e621.csv",

元の Danbooru タグに戻したい場合は danbooru.csv を指定します。

    "tac_tagFile": "danbooru.csv",

config.json の変更差分で項目と設定値を調べる

次の手順で config.json の変更差分から、SdxlWebUi/config.json に挿入する項目と設定値を簡単に調べられます。

  1. 設定 タブの 設定を適用 で、SdxlWebUi/stable-diffusion-webui(-forge)/config.json を保存する。
  2. 保存した SdxlWebUi/stable-diffusion-webui(-forge)/config.json をエクスプローラでコピー(Ctrl + C, Ctrl + V) する。
  3. 設定 タブで変更したい設定を変更して、設定を適用 で保存する。
  4. コピーした config - コピー.json を、隣りにある config Diff.bat にドラッグ&ドロップする。
  5. 差分の行を SdxlWebUi/config.json に挿入する。

日本語化を止める例では次のように差分が確認できますので、差分のある localization の行を SdxlWebUi/config.json に挿入します。

***** ...\config.json
    "lora_show_all": true,
    "localization": "None",
    "quicksettings_list": [
***** ...\CONFIG - コピー.JSON
    "lora_show_all": true,
    "localization": "ja_JP",
    "quicksettings_list": [
*****

Easy Prompt Selector でお好みのボタン設定を追加する

ボタンでプロンプトを簡単に入力できる Easy Prompt Selector 拡張では、SdxlWebUi/EasyPromptSelector/ にボタン設定ファイル (.yml) を置くことで、自分用のボタン設定を追加できます。

.yml ファイルを置くフォルダ (SdxlWebUi/EasyPromptSelector/) 以外は、公式のボタン設定の追加方法 と同じです。

.yml ファイルは表記が厳密で、書き間違えるとエラーになります。
.yml ファイルをこまめに保存しては、タグを選択 ボタン右側の 🔄 ボタンで再読み込みをして、動作を確認しながら更新します。
.yml ファイルのエラー箇所がわからない場合は、YAML Checker などでエラー箇所を特定します。

その他

  • スタイル の Web UI での設定は SdxlWebUi/styles.csv に保存され、自動的に forge と a1111 で共有されます。
    • スタイル をテキストエディタで編集したい場合も、SdxlWebUi/styles.csv を編集してください。