先人の知見を参考にする - Zuntan03/EasySdxlWebUi GitHub Wiki

画像生成の環境をインストールしても、すぐに思い通りの画像を生成できるようにはなりません。
まずは先人の知見を参考にして、少しずつの変更で慣れ、感触を掴んでからプロンプトや設定を自作するようにしましょう。

いきなり自由にプロンプトや設定を編集すると、思うような結果を得られずに残念な結果になってしまう場合があります。ご注意ください。

Civitai の知見を参考にする

Civitaiは画像生成のモデルや LoRA の配布サイトでありつつも、コミュニケーションサイトでもあります。
特にCivitaiで配布されているモデルについては、モデル制作者からの情報が得られます。
公開されて間もないモデルの情報は、モデル制作者の情報が一番信頼できますので、参考にしましょう。

まずは Animagine XL 3.0 の Civitai ページ を参考にします。

Civitai のコンテンツフィルタを設定する

Civitai にはコンテンツフィルタリングがあり、ログインしてコンテンツフィルタリングの設定をしないと、他の人と見えるものが異なる場合があります。
Civitai にログイン して、右上のアカウントアイコンから Account Settings を選び、Content Moderation をお好みに設定します。


すべてのコンテンツを表示したい場合は、右上にある目のアイコンの Browsing ModeEverything になっていることも確認しておきましょう。

Civitai のギャラリーから画像を選ぶ

Animagine XL 3.0 のページ を下にスクロールすると、Animagine を利用して生成された画像が並ぶ Gallery があります。

左側に画像の並び順を指定するドロップダウンがあります。
人気の高い画像を見たいなら MOST REACTIONS、最新の画像を見たいなら NEWEST などを設定しましょう。

右側には画像の投稿時期を指定するドロップダウンとクロスポストの画像を表示するかどうかのボタンがあります。

クロスポストを有効にすると、Animagine に LoRA を組み合わせた画像が並び、画像を参考にするために LoRA を探してダウンロードする必要があります。
慣れないうちはクロスポストを無効(赤いアイコン状態)の中から選ぶのが無難です。

クロスポストを無効して 画像の右下に丸 i マークのある生成情報付きの画像から好みの画像を選びます。

Civitai の画像から生成情報をコピーする

画像を選択すると画面の左側に画像、右側に画像の関連情報が表示されます。
画像の関連情報は上から基本情報、DiscussionResources UsedGeneration Data と並びます。

今回は Animagine XL のページ のギャラリーですので、 Resources Used に Animagine が載っています。
Animagine の他に LoRA などのリソースを必要とする画像では、追加のリンクがある場合があります。

下にある Generation Data が画像の生成に必要なデータです。
一番下にある Copy Generation Data ボタンをクリックして、生成情報をクリップボードにコピーします。

Civitai の生成情報から画像を生成する

画像の生成情報ですべての設定が上書きされるわけではないので、SdxlWebUi を初期状態に戻します。
SdxlWebUi のページをF5でリロードするか、Web ブラウザのタブを複製してください。

モデルが animagine-xl-3.0 になっていることを確認して、プロンプト欄に生成情報を貼り付け (Ctrl + V) ます。
今回選んだ Animagine の公式画像では、最初のプロンプト、Negative prompt: 以降のネガティブプロンプト、最後に サンプリングステップ数28サンプリング方法Euler aCFGスケール7 が指定されています。
絵の結果が大きく変わる シード などが設定されていませんので、方向性は一緒でも異なる画像が生成されます。

生成ボタンの左下の矢印ボタンでプロンプト欄のパラメータが実際に適用されます。

プロンプト欄のパラメータを適用した際に 設定を上書きEmphasis: Original が表示された場合は、ノイズ画像が生成されるのを防ぐために で削除してください。

プロンプトで指定されていた設定内容が、それぞれ適用されていることを確認して 生成 します。

どうでしょうか?ちょっとイマイチな絵が生成されたかと思います。
画像生成では画像のサイズが絵の内容に大きく影響しますが、サイズの情報が生成情報に含まれていないためです。 試しに 896高さ1152 にして生成してみましょう。

シードが異なるために絵の内容は毎回異なりますが、たまにイイカンジの絵が生成されるかと思います。

Civitai のプロンプトと LCM 高速生成を組み合わせる

次は Civitai の画像から取得したプロンプトと、LCM による高速生成設定とを組み合わせてみます。
ブラウザの F5 リロードかブラウザタブの複製で、SdxlWebUi を初期状態に戻します。

Animagine で最初の画像生成 と同じように、生成 ボタン下の タグを選択 から Animagine XL 3.0 を選び、LCM forge 設定 を矢印ボタンで適用します。

Civitai 画像ページの Generation DataPrompt 右側にあるコピーボタンでプロンプトをコピーして、SdxlWebUi のプロンプト欄に貼り付けます。

896高さ1152 にして生成すると、より短い時間で画像を生成できます。
手を差し伸べているためにぐちゃぐちゃになりがちなのはガチャです。
手元では 1/10 ぐらいの確率でまともな手を引けているようでした。

生成情報付きの画像を参考にする

生成した画像のメタ情報には生成情報が残されており、メタ情報を削除しない画像共有サービスから得た画像を参考にできます。

試しに Majinai作例 を再現してみましょう。
ブラウザの F5 リロードかブラウザタブの複製で、SdxlWebUi を初期状態に戻します。

作例 のページでは Model name[hash]undefined [1449e5b0b9] となっていますが、これが animagine-xl-3.0 を表しています。

Majinai ではこのモデルハッシュから、モデルを利用した画像を検索できます。

画像からパラメータを読み込みたいので、png 横の矢印ボタンで画像を別ウィンドウに開きます。

SdxlWebUi で PNG内の情報を表示 タブを選択し、別ウィンドウのブラウザに表示されている画像を直接 入力 にドラッグ&ドロップします。
これは他の画像共有サービスでも同様で、ブラウザで画像を表示できれば一々保存する必要はありません。

右側の parameters に何も表示されない場合は、画像共有サービスがアップロード時にメタ情報を削除している可能性があります。

txt2imgに転送 で生成情報を txt2img タブに送ります。

今回は多くの生成情報が画像に含まれていますので、そのまま 生成 すれば似たような絵が生成されます。

また、LCM での高速生成に切り替えることもできます。
ネガティブプロンプトをすべて選択 (Ctrl + A) してコピー (Ctrl + C)してクリップボードに退避しておき、LCM forge 設定 を矢印ボタンで適用してから、ネガティブプロンプトをすべて選択して貼り付けで戻します。

まとめ

画像生成の設定は仕上げも含めて多様化しており、まったく同じ絵を生成するのは難しくなってきています。
ですが、近しい画像は生成できますし、そこからプロンプトや設定を自分の好みに寄せるのが目的ですので問題にはなりません。

先人の画像からもっとこうしたい・ああしたいと楽しんでみてください。