3. IPO株が上場するまでの流れ - Villim19/git-tutorial GitHub Wiki

IPO株が上場するまでの流れについて、昨年12月に上場したFast Fitness Japanを例として以下に示す。 IPO株の値段は、仮条件→公募価格の流れで決定する(公募価格はほとんどの場合、仮条件の上限で決定する)。Fast Fitness JapanのIPO株を購入したい場合、仮条件が提示された日から公募価格が決定する日までの間で、証券会社を通じて購入の応募をする。当選すれば公募価格で購入することが出来、購入したIPO株は上場日まで売買することが出来ない。上場日を迎え、自由に株の売買ができるようになり、初めて付いた株価のことを初値という。

Fast Fitness JapanのIPO株を公募価格2250円で100株(株は原則、100株単位で買うことになる)購入し、上場日当日にすぐ売却した場合、初値が3000円なので、(3000-2250)×100=75000 で7万5000円の利益となる。IPO株はほとんどの場合、予想される初値よりも安くなるように公開価格が設定されているで、利益を上げやすい。このような投資のことを「IPO投資」と呼び、リスクが少なく簡単に数万円単位・数十万円単位の利益を上げられるので非常に人気が高く、IPO投資は年々人気が過熱する一方である。

以上の話から、IPO投資は簡単に利益を上げられる「夢のような投資」と考えられるかも知れないが、実際にはそんなに簡単なことではない。その理由として、IPO株の当選倍率は非常に高く、特に十万単位の利益を上げられるIPO株は滅多に当たらないからである。さらに、当選しても100株がほとんどであるので、IPO投資による利益は限られている