3.コマンド詳細 - Tamakichi/IchigoMsg GitHub Wiki
3. コマンド詳細
3.1. メッセージ登録 (@setmsg メッセージ番号, メッセージ文)
指定したメッセージ番号にメッセージ文を登録します.
書式
@setmsg メッセージ番号, メッセージ文
引数
- メッセージ番号
0~5 EEPROMに登録
6~7 SRAMに登録 - メッセージ文
埋め込みコマンドを含む日本語で最大127バイト迄
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
指定したメッセージ番号にメッセージ文を登録します.
メッセージ番号0~5はEEPROMに登録されるため、電源を切っても内容は保持されます.
メッセージ番号6~7はSRAMに登録されるため、電源を切ると内容は消失します.
頻繁に変更を行う場合はメッセージ番号6~7を利用して下さい.
メッセージ文にはUTF8コードを使用した日本語文字列またはIchigoJam ASCIIコード文字の利用できます.
2つのコードは一部競合するため、利用時にはどちらのコードを利用するか 明確に指定してください(@setcodeコマンドまたは{i}、{n}で指定).
メッセージ文は最大127バイトまで登録可能ですが、Arduinoの受信バッファ長(64バイト)の制約により、一度に登録できるメッセージ文の長さはコマンド名を含めて63バイトとなります.
63バイトよりも長いメッセージ文を登録する場合は、コマンド送信を分割するか、@getmsga コマンドを使って追記登録を行って下さい.
コマンド送信を分割する例(IchigoJam BASIC)
100 print "@setmsg 0,IchigoJam is a tiny computer which just costs 5.";
110 print "It has only 4KB RAM, 32KB Flash ROM and 48MHz CPU."
追記登録する例(IchigoJam BASIC)
100 print "@setmsg 0,IchigoJam is a tiny computer which just costs 5."
110 print "@setmsga 0,It has only 4KB RAM, 32KB Flash ROM and 48MHz CPU."
メッセージ文の先頭または、文末に空白文字を入れたい場合はダブルクォテーション(")で使用して下さい.
ダブルクォテーション(")はメッセージ文を囲む必要はありません。区切り文字として機能します.
下記のように片側のみの利用も可能です.
@setmsg 0, " こんにちは、世界! "
@setmsg 0, こんにちは、世界! "
@setmsg 0, " こんにちは、世界!
@setmsg 0, {}こんにちは、世界!{}
また、埋め込みコマンド{}は空白文字1文字として利用出来ます.
参照の例(2段階)
@setmsg 0, "{v0},IchigoJam!"
@setvalue 0,こんにちは
@print {m0}
{v0}は指定した変数番号の内容を参照してメッセージ文に挿入する埋め込みコマンドです.
{m0}は指定したメッセージ番号のメッセージ文を参照して表示する埋め込みコマンドです.
@print {m0} を実行すると、ドットマトリックスLEDには「 こんにちは,IchigoJam! 」と表示されます.
@print {m0} は{m0}=>{v0}と参照を2段階行っています.
参照の例(3段階)
@setmsg 0, "{v0},IchigoJam"
@setmsg 1, "{m0} world!"
@setvalue 0,こんにちは
@print {m1}
上記 @print {m0} では、{m1}=>{m0}=>{v0}の3段階の参照を行っています.
この場合、ドットマトリックスLEDには「 ,IchigoJam world! 」と表示されます.
3段階目の参照の{v0}の内容は表示されません.
3.2. メッセージ追記登録 (@setmsga メッセージ番号, メッセージ文)
指定したメッセージ番号にメッセージ文を追記登録します.
書式
@setmsga メッセージ番号, メッセージ文
引数
- メッセージ番号
0~5 EEPROMに登録
6~7 SRAMに登録 - メッセージ文
埋め込みコマンドを含む日本語で最大127バイト迄
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
指定したメッセージ文をメッセージ番号の既存メッセージ文の末尾に追記登録します.
追記したメッセージ文が127バイトを超える場合は異常終了 NG を返します.
追記以外は @setmsg と同じ機能となります。
その他の仕様の詳細につはては「3.1. メッセージ登録 (@setmsg メッセージ番号, メッセージ文)」を参照して下さい。
3.3. メッセージ確認 (@getmsg [メッセージ番号])
指定したメッセージ番号に登録されているメッセージ文を出力します.
メッセージ番号の指定を省略した場合は全てのメッセージ文を出力します.
書式
@getmsg [メッセージ番号]
引数
- メッセージ番号(省略可能)
0~5 EEPROMに登録されているメッセージ
6~7 SRAMに登録されているメッセージ
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
指定したメッセージ番号に登録されているメッセージ文をシリアル通信経由で出力します.
メッセージ番号の指定を省略した場合は、メッセージ番号0~7の全てのメッセージ文を出力します.
メッセージ番号指定時の実行例
@getmsg 0
'{s5}{v1}年{d300}{s5}{v2}月{d300}{s7}{v3}{S3}日{d300}{}
'OK
メッセージ番号省略時の実行例
@getmsg
'0:{s5}{v1}年{d300}{s5}{v2}月{d300}{s7}{v3}{S3}日{d300}{}
'1:時刻は{v4}時{v5}分です.
'2:
'3:
'4:
'5:
'6:
'7:
'OK
出力形式は出力設定(@setoutコマンド)に依存します.
出力設定は「0:通常出力」、「1:IchigoJam用に先頭に'を付加(デフォルト)」、 「2:出力なし」があります.
上記の出力結果は出力設定が「1:IchigoJam用に先頭に'を付加(デフォルト)」の状態時のものです.
「1:IchigoJam用に先頭に'を付加(デフォルト)」では各行の先頭に(')が付加されます。更にIchigoJam対応のためのウェイトが行われます。
「0:通常出力」では各行の先頭の(')は付加されることなく出力します.
「2:出力なし」の場合はコマンドを実行しても出力されません.
出力形式を変更したい場合は出力設定(@setoutコマンド)にて設定変更を行って下さい.
3.4. メッセージ削除 (@delmsg メッセージ番号)
指定したメッセージ番号のメッセージ文を削除(初期化)します.
書式
@delmsg メッセージ番号
引数
- メッセージ番号
0~5 EEPROMに登録
6~7 SRAMに登録
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
指定したメッセージ番号のメッセージ文を削除(初期化)します.
メッセージ文の先頭に0をセットし、メッセージ長が0バイトとなります.
3.5. メッセージ表示(@print メッセージ文|@? メッセージ文)
指定したメッセージ文をドットマトリックスLEDに表示します.
書式
@print メッセージ文
@? メッセージ文
引数
- メッセージ文
埋め込みコマンドを含む日本語で最大127バイト迄
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
指定したメッセージ文をドットマトリックスLEDに表示します.
@print と省略形のコマンド @? は同機能です.
メッセージ文の全てが表示完了後、戻り値が返されます.
連続してコマンドを実行する場合は、十分に時間待ちを行うか、戻り値の受信待ちを行って下さい。
メッセージ文にはUTF8コードを使用した日本語文字列またはIchigoJam ASCIIコード文字の利用できます.
2つのコードは一部競合するため、利用時にはどちらのコードを利用するか 明確に指定してください(@setcodeコマンドまたは{i}、{n}で指定).
メッセージ文の先頭または、文末に空白文字を入れたい場合はダブルクォテーション(")で使用して下さい.
ダブルクォテーション(")はメッセージ文を囲む必要はありません。区切り文字として機能します.
下記のように片側のみの利用も可能です.
@print, " こんにちは、世界! "
@print, こんにちは、世界! "
@print, " こんにちは、世界!
@print, {}こんにちは、世界!{}
また、埋め込みコマンド{}は空白文字1文字として利用出来ます.
メッセージ文は最大127バイトまで登録可能ですが、Arduinoの受信バッファ長(64バイト)の制約により、一度に登録できるメッセージ文の長さはコマンド名を含めて63バイトとなります.
63バイトよりも長いメッセージ文を登録する場合は、コマンド送信を分割するかコマンドを2回に分けて実行して下さい.
コマンド送信を分割する例(IchigoJam BASIC)
100 print "@print IchigoJam is a tiny computer which just costs 5.";
110 print "It has only 4KB RAM, 32KB Flash ROM and 48MHz CPU."
コマンド送信を2回に分けて実行する例(IchigoJam BASIC)
100 print "@print IchigoJam is a tiny computer which just costs 5."
110 GOSUB @WT
120 print "@print It has only 4KB RAM, 32KB Flash ROM and 48MHz CPU."
130 GOSUB @WT
140 END
500 @WT:IF !INKEY() GOTO @WT ELSE CLK:RETURN
コマンドを連続して実行する場合、十分なウェイトを行うか、実行完了待ちを行う必要があります.
上記の例では110行、130行にて500行を呼び出してシリアル通信からの応答待ちを行っています.
メッセージ表示の設定で@cwait、@mwait、@scrlの設定のウェイト関連の設定を行っている場合、全てのメッセージ文の表示が終わるまでに時間がかかる場合があります。@print文によるメッセージ表示を行う場合は、実行完了待ちを行うことを推奨します。
メッセージ文には埋め込みコマンドを利用することが出来ます.
利用する埋め込みコマンドにより、参照が多発発生する場合があります.場合によっては、参照が再帰的になる場合があります.
IchigoMsgではスタック用メモリの制約から、この参照を2段階(参照から更に参照)までに制限しています.
参照の例(2段階)
@setmsg 0, "{v0},IchigoJam!"
@setvalue 0,こんにちは
@print {m0}
{v0}は指定した変数番号の内容を参照してメッセージ文に挿入する埋め込みコマンドです.
{m0}は指定したメッセージ番号のメッセージ文を参照して表示する埋め込みコマンドです.
@print {m0} を実行すると、ドットマトリックスLEDには「 こんにちは,IchigoJam! 」と表示されます.
@print {m0} は{m0}=>{v0}と参照を2段階行っています.
参照の例(3段階)
@setmsg 0, "{v0},IchigoJam"
@setmsg 1, "{m0} world!"
@setvalue 0,こんにちは
@print {m1}
上記 @print {m0} では、{m1}=>{m0}=>{v0}の3段階の参照を行っています.
この場合、ドットマトリックスLEDには「 ,IchigoJam world! 」と表示されます.
3段階目の参照の{v0}の内容は表示されません.
3.6. 表示の消去( @cls)
ドットマトリックスLEDに表示内容を消去します.
書式
@cls
引数
なし
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
ドットマトリックスLEDに表示内容を消去します.
同様の機能の埋め込みコマンド {} を使って @?{} でも表示内容の消去が可能です.
3.7. 再生メッセージリスト設定(@setlist メッセージ番号[メッセージ番号][メッセージ番号]...)
ドットマトリックスLEDに表示内容を消去します.
書式
@setlist メッセージ番号[メッセージ番号][メッセージ番号]...
引数
メッセージ番号[メッセージ番号][メッセージ番号]... : @setmsgコマンドで登録したメッセージ番号を指定します.
例
@setlist 0312
メッセージ番号0、メッセージ番号3、メッセージ番号1、メッセージ番号2を指定しています.
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
バックグラウンドで再生するメッセージ番号を設定します.
設定したメッセージ番号は@playコマンドにより、バックグラウンドにてシーケンシャル再生(1回のみ)、シーケンシャル再生(繰り返し)、ランダム再生(繰り返し)再生することが出来ます.メッセージ番号は重複して指定することが出来ます.
メッセージ間にウェイトを入れる場合、メッセージ文の文末に埋め込みコマンド {dメッセージ間隔} を利用するか、@mwait コマンドにてメッセージ間のウェイトを指定することが出来ます.
3.8. 再生 (@play プレイモード)
バックグラウンド再生の制御を行います.
書式
@play プレイモード
引数
プレイモード 0:停止、 1:順次再生(1回のみ)、 2:順次再生(繰り返し)、 3:ランダム再生(繰り返し)
例
@play 2
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
@setlistコマンドで登録した再生メッセージリストをバックグラウンドで再生表示します.
バックグラウンドで再生中は、コマンドの実行を別途行うことが出来ます.
バックグラウンドで再生中に@printコマンドでメッセージ表示を行った場合、@printで指定したメッセージ文は割り込んで表示されます.
バックグラウンドで再生のメッセージ文に埋め込みコマンド{v変数番号}、{fフォント番号}を使用している場合、@setvalue、@setfontコマンドにてメッセージ内容の変更を行うことが出来ます.また@setmsgコマンドにより、メッセージ内容の変更も可能です.
メッセージ再生の設定@scrl、@cwait、@mwaitによる設定変更もバックグラウンドの再生に反映されます.
バックグラウンドで再生するメッセージ文および設定に文字間隔、メッセージ間隔のウェイト時間大きく設定した場合、コマンドの実行時のレスポンスが遅くなります.コマンド実行の際は必ずコマンド実行の戻り値の受信待ちを行って下さい.
3.9. 再生停止 (@stop)
バックグラウンド再生の制御を行います.
書式
@stop
引数
なし
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
バックグラウンド再生を停止します.
機能は**@play 0**を同じです.
3.10. フォントの登録(@setfont フォント番号, フォント定義)
フォントの登録を行います.
書式
@setfont フォント番号, フォント定義
引数
-
フォント番号 0~23
-
フォント定義 6桁16進数 8バイト分
例@setfont 0,245A81A58181423C
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
フォントの登録を行います.
フォントはフォント番号0~23までの24個の登録が可能です.
フォントデータはEEPROM上に保存されるため、電源を切っても内容は保持されます.
登録したフォントは埋め込みコマンド{fフォント番号}を用いて、メッセージ文の中に挿入して表示することが出来ます.
フォント定義は8x8ドットの8バイト分を16進数16桁で指定します.
フォントのレイアウトは次のようになります.
横1行8ドットは左がMSB、右がLSBとなります. 点灯する点を1、点灯しない点が0として定義します.
フォント定義は8行分を連結した形式となります.
3.11. フォントの確認(@getfont [フォント番号])
登録しているフォントの内容を確認します.
書式
@getfont [フォント番号]
引数
- フォント番号(省略可能)
0~23
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
登録しているフォントの内容を確認します.
フォント番号を指定した場合はそのフォント定義をシリアル通信で出力します.
フォント番号を省略した場合は、フォント番号0~23の全てのフォント定義をシリアル通信で出力します.
実行例(フォント番号指定時)
@getfont 0
'245A81A58181423C
'OK
実行例(フォント番号省略時)
@getfont
'0:245A81A58181423C
'1:10FE107C007C7C00
'2:0000000000000000
'3:0000000000000000
'4:0000000000000000
'5:0000000000000000
'6:0000000000000000
'7:0000000000000000
'8:0000000000000000
'9:0000000000000000
'10:0000000000000000
'11:0000000000000000
'12:0000000000000000
'13:0000000000000000
'14:0000000000000000
'15:0000000000000000
'16:0000000000000000
'17:0000000000000000
'18:0000000000000000
'19:0000000000000000
'20:0000000000000000
'21:0000000000000000
'22:0000000000000000
'23:0000000000000000
'OK
出力形式は出力設定(@setoutコマンド)に依存します.
出力設定は「0:通常出力」、「1:IchigoJam用に先頭に'を付加(デフォルト)」、 「2:出力なし」があります.
上記の出力結果は出力設定が「1:IchigoJam用に先頭に'を付加(デフォルト)」の状態時のものです.
「1:IchigoJam用に先頭に'を付加(デフォルト)」では各行の先頭に(')が付加されます。更にIchigoJam対応のためのウェイトが行われます。
「0:通常出力」では各行の先頭の(')は付加されることなく出力します.
「2:出力なし」の場合はコマンドを実行しても出力されません.
出力形式を変更したい場合は出力設定(@setoutコマンド)にて設定変更を行って下さい.
3.12. フォントデータ直接表示( @out フォント定義)
指定したフォント定義データをドットマトリックスLEDに表示します.
書式
@out フォント定義
引数
-
フォント定義 6桁16進数 8バイト分
例@out,245A81A58181423C
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
指定したフォント定義を直ちにドットマトリックスLEDに表示します.
バックグラウンドで再生中は割り込んで表示します.
フォントデータの表示は、設定しているスクロール設定、文字間隔に従います.
同様の機能として埋め込みコマンドの{oフォント定義}があります.
3.13. 変数値設定(@setvalue 変数番号, 設定値)
指定した変数番号に値を設定します.
書式
@setvalue 変数番号, 設定値
引数
- 変数番号 0~9
- 設定値 1バイトから15バイトの文字列
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
指定した変数番号に値を設定します.
変数は変数番号0~9までの10個が利用出来ます.
設定した変数はSRAM上に保存されます.電源を切ると初期化されます.
設定した変数の値は埋め込みコマンド{v変数番号}にて参照することが出来ます.
利用例
@setvalue 1,こんにちは
@print {v1},さいたま県!
@setmsg 0, "{v0},IchigoJam!"
@setvalue 0,こんにちは
@print {m0}
設定値には埋め込みコマンドを利用することも出来ます.
ただし、利用する埋め込みコマンドにより、参照が多発発生する場合があります.場合によっては、参照が再帰的になる場合があります.
IchigoMsgではスタック用メモリの制約から、この参照を2段階(参照から更に参照)までに制限しています.
参照に関する制約の詳細については、「3.1. メッセージ登録 (@setmsg メッセージ番号, メッセージ文)」の項を参照して下さい.
3.14. 変数の値確認( @getvalue [変数番号])
設定した変数の値を確認します.
書式
@getvalue [変数番号]
引数
- 変数番号(省略可能)
0~9
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
設定した変数の値を確認します.
変数番号を指定した場合はその変数の内容をシリアル通信で出力します.
変数番号を省略した場合は、変数番号0~9の全ての変数の内容をシリアル通信で出力します.
実行例(変数番号指定時)
@getvalue 0
'こんにちは
'OK
実行例(変数番号省略時)
@getvalue
'0:こんにちは
'1:こんばんは
'2:月
'3:12月
'4:はれ
'5:
'6:
'7:
'8:
'9:
'OK
出力形式は出力設定(@setoutコマンド)に依存します.
出力設定は「0:通常出力」、「1:IchigoJam用に先頭に'を付加(デフォルト)」、 「2:出力なし」があります.
上記の出力結果は出力設定が「1:IchigoJam用に先頭に'を付加(デフォルト)」の状態時のものです.
「1:IchigoJam用に先頭に'を付加(デフォルト)」では各行の先頭に(')が付加されます。更にIchigoJam対応のためのウェイトが行われます。
「0:通常出力」では各行の先頭の(')は付加されることなく出力します.
「2:出力なし」の場合はコマンドを実行しても出力されません.
出力形式を変更したい場合は出力設定(@setoutコマンド)にて設定変更を行って下さい.
3.15. スクロール動作の設定(@scrl 動作, 速度)
ドットマトリックスLEDにメッセージを表示する際のスクロール動作を設定します.
書式
@scrl 動作, 速度
引数
- 動作:相対45度づつ増減:+-、or 動作コード(0~15 デフォルト5)
- 速度:0~32767 1ドット移動当たりのウェイト(msec)(デフォルト60)
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
ドットマトリックスLEDにメッセージを表示する際のスクロール動作を設定します.
スクロール方向はドットマトリックスLEDの型番印刷面を基準となります.
動作には動作コードど相対増減+-の指定が可能です.
動作コードによる動作は次の表となります.
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
スクロール無し | ↑上 | ↗斜め右上 | →右 | ↘斜め右下 | ↓下 | ↙斜め左下 | ←左 | ↖斜め左上 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
---|---|---|---|---|---|---|
→右↑上 | →右↓下 | ↓下←左 | ↓下→右 | ↘斜め右下(上書き) | →右(上書き) | ↓下(上書き) |
動作コード0は、スクロールせずに表示内容が順次次の文字に切り替わります.
動作コード1~8は1増える毎に45度づつ時計回りに向が変わります.
相対増減+-の指定時は動作コード1~8の範囲で向きを変更します.
動作コード9~12は弧を描くような動作をします.
動作コード13~14は既存の表示文字をスクロールせずに上書きして文字を表示します.
第2引数の速度は、スクロール動作の1ドット当たりのウエイト時間(msec)です.
実用的なウェイト時間としては20~80です.
バックグラウンドで再生で極端に大きい値を設定した場合、コマンド実行のレスポンスに影響を及ぼします.
本コマンドの類似機能の埋め込みコマンドに {s動作コード} があります.
この埋め込みコマンドはメッセージ文再生の途中でスクロール動作の変更を行うことが出来ます.
また、第2引数のみの設定を行う埋め込みコマンドとして {tウェイト} があります.
文字単位でスクロール動作を変更する場合は埋め込みコマンドに {s動作コード} を利用して下さい.
3.16. メッセージ間ウエイト設定(@mwait 間隔)
メッセージ文表示完了時のウェイト時間を設定します.
書式
@mwait 間隔
引数
- 間隔:0~32767 ウェイト時間(msec)(デフォルト0)
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
メッセージ文表示完了時のウェイト時間を設定します.
バックグラウンド再生でメッセージ文を繰り返し再生する場合は、次のメッセージ文を表示するまでの待ち時間となります.
メッセージ文表示完了時のウェイトはその間は、バックグラウンドで再生であってもコマンドの受信を行うことが出来ません.
極端に長いウェイトを行うと、コマンド実行においてレスポンスが低下します.
また、埋め込みコマンドのドット表示機能を利用して高速描画を行う場合は、本ウェイト時間は0を設定して下さい.
本コマンドの同機能として埋め込みコマンドのメッセージ間ウエイト設定 {w間隔} があります.
また、代替機能として埋め込みコマンドの即時ウェイト {dウエイト時間} があります.
メッセージ間ウエイト設定コマンドまたはメッセージ間ウエイト設定 {w間隔} による設定は、以降のメッセージ文表示にも引き継がれますが、埋め込みコマンドの即時ウェイト {dウエイト時間} は単純なウェイトのため引き継ぎません.用途に応じて使い分けて下さい.
3.17. 文字間ウェイト設定(@cwait 間隔)
メッセージ文表示の文字表示間隔(ウェイト時間)を設定します.
書式
@cwait 間隔
引数
- 間隔:0~32767 ウェイト時間(msec)(デフォルト0)
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
メッセージ文表示の文字表示間隔(ウェイト時間)を設定します.
本設定は、1文字表示後の次の文字を表示するまでのウェイト時間を意味します.
この値を調節することで、コマ送りのようなスクロール表示を行うことが出来ます.
本コマンドの同機能として埋め込みコマンドの文字間ウェイト設定 {c間隔} があります.
埋め込みコマンドの場合はメッセージ文内の文字単位で設定が可能です.
また、代替機能として埋め込みコマンドの即時ウェイト {dウエイト時間} があります.
極端に長いウェイトを行うと、コマンド実行においてレスポンスが低下します.
3.18. 文字の回転補正(@rotate 向き)
ドットマトリックスLEDに表示する文字の向きの補正を行います.
書式
@@rotate 向き
引数
- 向き
相対90度づつ増減:+-
向きコード(0~3 デフォルト3)
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
ドットマトリックスLEDに表示する文字の向きの補正を行います.
本コマンドにより、ドットマトリックスLEDモジュールを配置する向きに応じて文字の向きを補正することが出来ます.
また、絵文字等の文字を回転して表示する際にも利用出来ます.
向きコードと向きの対応
0 | 1 | 2 | 3 |
---|---|---|---|
文字の向きはドットマトリックスLEDの型番印刷面を基準となります.
相対90度増減+-を用いる場合、現在の設定に対して+が時計回りに90度回転、-が反時計周りに90度回転となります.
本コマンドによる設定は以降、全ての文字の表示に対して継続されます.
本コマンドの同等の機能として埋め込みコマンド 文字の回転補正 {r+|-|向き} があります.
この埋め込みコマンドを用いると1文字毎に回転補正を行うことが出来ます.
この埋め込みコマンドも以降、全ての文字の表示に対して継続されます.
3.19. 文字コード系設定(@setcode コード系)
メッセージ文に用いる文字コード系を設定します.
書式
@setcode コード系
引数
- コード系
0:UTF-8(デフォルト)
1:IchigoJam ASCIIコード
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
メッセージ文に用いる文字コード系を設定します.
日本語文等の全角文字をメッセージ文に用いる場合は本コマンドでコード系を0:UTF-8に設定して下さい.
IchigoJamに接続してメッセージ文にIchigoJamのフォントを使った文字を利用する場合は1:IchigoJam ASCIIコードに設定して下さい.
コード系を正しく設定しないと、ドットマトリックスLEDは文字が正常に表示されない場合があります.
本コマンドと同等の機能をもつ埋め込みコマンドとして
IchigoJamコード系利用{i} 、utf-8コード系利用{n} があります.
また、フォントコードを指定してフォントを表示する埋め込みコマンドとして
utf16コード指定フォント挿入{u4文字コード} 、IchigoJamフォント挿入{a文字コード} があります.
目的の応じて使い分けて下さい.
3.20. 実行結果出力設定(@setout モード)
コマンド実行結果の出力形式の設定を行います.
書式
@setout モード
引数
- モード
0:通常出力
1:IchigoJam用に先頭に'を付加・行単位でウェイトを行う(デフォルト)
2:出力なし
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
コマンド実行結果の出力形式の設定を行います.
各コマンドの戻り値および@getmsg、@getfont、@getvalueコマンドの出力形式が対象となります.
「0:通常出力」は出力において加工を行ません.
「1:IchigoJam用に先頭に'を付加・行単位でウェイトを行う」はIchigoJamに接続して利用するための設定です.
「2:出力なし」は出力を一切行わない設定です.
3.21. 起動時ロゴ表示設定(@logo [モード])
起動時のロゴ表示の有無を設定します.
書式
@logo [モード]
引数
- モード
0:表示なし
1:表示あり(デフォルト)
省略時は起動時ロゴ表示
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
起動時のロゴ表示の有無を設定します.
また、モードを指定を省略した場合は、ロゴの表示を行います.
※設定後は、設定値保存(@save)を実行して設定値をEEPROMに保存して下さい.
3.22. 設定値保存(@save)
現在の設定値をEEPROMに保存します.
書式
@save
引数
なし
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
現在の設定値をEEPROMに保存します.
下記のコマンド及び埋め込みコマンドによる設定変更をEEPROMに保存します.
- 再生メッセージリスト設定 (@setlist.)
- 再生(プレイモード)(@play)
- スクロール動作の設定(@scrl )
- メッセージ間ウエイト設定(@mwait)
- 文字間ウェイト設定(@cwait)
- 文字の回転補正(@rotate)
- 文字コード系設定(@setcode)
- 実行結果出力設定(@setout)
- 起動時ロゴ表示設定(@logo)
- スクロール動作設定{s+|-|動作コード}
- スクロール速度設定{tウェイト}
- 即時ウェイト{dウエイト時間}
- メッセージ間ウエイト設定{w間隔}
- 文字間ウェイト設定{c間隔}
- 文字の回転補正{r+|-|向き}
- IchigoJamコード系利用{i}
- utf8コード系利用{n}
保存した設定値は、起動時にEEPROMから読んで各設定の初期値として設定します.
また、設定値読込(@load)コマンド、埋め込みコマンド設定値読込{!}を使うことで設定値の再設定を行うことが出来ます.
3.23. 設定値読込(@load)
EEPROMから設定値を読み込みます.
書式
@load
引数
なし
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
EEPROMから設定値を読み込みます.
埋め込みコマンド設定値読込{!}も同等の動作をします.
EEPROMから読み込んだ設置値は下記のコマンド及び埋め込みコマンドにて設定し、設定値保存(@save)コマンドで保存した値です.
- 再生メッセージリスト設定 (@setlist.)
- 再生(プレイモード)(@play)
- スクロール動作の設定(@scrl )
- メッセージ間ウエイト設定(@mwait)
- 文字間ウェイト設定(@cwait)
- 文字の回転補正(@rotate)
- 文字コード系設定(@setcode)
- 実行結果出力設定(@setout)
- 起動時ロゴ表示設定(@logo)
- スクロール動作設定{s+|-|動作コード}
- スクロール速度設定{tウェイト}
- 即時ウェイト{dウエイト時間}
- メッセージ間ウエイト設定{w間隔}
- 文字間ウェイト設定{c間隔}
- 文字の回転補正{r+|-|向き}
- IchigoJamコード系利用{i}
- utf8コード系利用{n}
3.24. デフォルト値読込(@default)
設定値をデフォルト値で初期化します.
書式
@default
引数
なし
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
設定値をデフォルト値で初期化します.
EEPROM上に保存されている設定値もデフォルト値で初期化したい場合は、@defaultコマンド実行後に@saveコマンドを実行して下さい.
3.25. EEPROM初期化(@clsrom)
EEPROMの全領域を初期化します.
書式
@clsrom
引数
なし
戻り値
- 正常終了 OK
- 異常終了 NG
説明
EEPROMの全領域を初期化します.
EEPROMの全領域に0を書きこみます.
保存した設定値、登録したメッセージ文、メッセージリスト、フォントは全て消去されます.