シーケンス用インスペクタ詳細解説 - SpriteStudio/SS6PlayerForUnity GitHub Wiki
「SpriteStudio6 Player」モードでの、シーケンス用のインスペクタの詳細を解説します。
- 対象コンポーネント(クラス): Script_SpriteStudio6_Sequence
シーケンスは、「同じSpriteStudioプロジェクト中のアニメーションを連続して再生する」という特殊なアニメーションオブジェクトのため、(シーンなどに設置したりする場合に)通常のアニメーションなどと手順が異なっています。
シーケンスをシーン上に設置する場合の手順の詳細はこちらを参照してください(「アニメーションの再生」内「シーケンスのシーンへの設置方法」)。
シーケンス用インスペクタには、大きく分けて3種類の区分があります。
Static Datas
このグループは、シーケンスが持っている静的データ(シーン上に同じアニメーションが登場している場合に共有されるデータ)群です。
通常、この項目は操作したりすることはないはずです(むしろ、みだりに変更しないでください)。
Data:Project
再生するシーケンスパック(ssqeに相当)が格納されているプロジェクトデータです。
この項目をクリックすると、Projectウィンドウで使用しているプロジェクトデータのマスタデータが格納されているアセットフォルダとデータがわかります。
Initial/Preview Play Setting
このグループは、シーケンスの初期状態の再生状態を設定するための項目群です。
シーケンスは、実際にアニメーションを再生している実体が(シーケンスの状態にあわせて)再生成されたりして変化しますが、本オプション群の設定は再生の実体が変更されても引き継がれます。
Order In Layer
同一描画レイヤー内でのシーケンスが再生しているアニメーションの描画順序を強制的に指定します(デフォルトは0)。
この項目は、アニメエーションの同名の項目と同じ役割です。
Hide Force
チェックすると、シーケンスが再生しているアニメーションそのものを非表示にします。
※非表示であっても、最低限の処理は行われます。
この項目は、アニメエーションの同名の項目と同じ役割です。
Collider Interlock Hide
チェックすると、シーケンスが再生しているアニメーションのパーツに設置されているコライダかコリジョン(当たり判定)の効果を「そのパーツの非表示状態」と同期させます。
この項目は、アニメエーションの同名の項目と同じ役割です。
Planarization
チェックすると、そのシーケンスが再生しているアニメーションオブジェクトを表示する際のZ軸の厚みをなくします(あたかも1枚の平面のように描画されます)。
この項目は、アニメエーションの同名の項目と同じ役割です。
Sequence-Pack Name
シーケンスで再生したいシーケンスパック(SpriteStudio6のssqeに相当)を選択します。
このリストは、「Static Datas」の「Data:Project」で設定したプロジェクトデータの中に含まれている全シーケンスパックが並んでいます。
Sequence-Data Name
「Sequence-Pack Name」で選択されているシーケンスパック内に格納されているシーケンスがリストになっていますので、実際に再生したシーケンスを選択します。
Start Step
「Sequence-Data Name」で選択されているシーケンスの何ステップ目(シーケンス内に定義されている再生コマンドの先頭からの番号)から再生開始するかを設定します。
0がシーケンスの先頭を意味し、マイナスの値を設定した場合は「0」に・最終ステップを越えた値を設定した場合は「最終ステップの番号」にクリップされます。
Initial Stop
チェックすると、実行開始した時にアニメーションを停止(最初のフレームで停止している)状態にします。
この項目は、アニメエーションの同名の項目と同じ役割です。
Reset(Reinitialize)
このボタンを押すと現在設定されている値をデフォルト値に戻します。
プレビュー(Ver.2.1以降)
シーケンスのインスペクタには、プレビューの機能がついています。
このプレビューは、Hierarchyウィンドウ上で、シーン上のScript_SpriteStudio6_Sequenceコンポーネントが付与されているGameObjectを選択していると表示されます。
また、下記の設定項目でプレビュー設定を変更してもHierarchyウィンドウ上で設定しているシーケンス再生オブジェクトの設定は書き換わりません(プレビューの再生設定とインスペクタ側での再生設定は切り離されています)。
この1~7の各設定項目は以下の役割があります。
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プレビュー設定の折り畳み
このボタンが「>」の時にクリックすると、プレビュー設定のアイコン群が全て右端に格納され「<」のアイコンのみが表示された状態になります。
「<」の状態をクリックすると、全てのプレビュー設定のアイコンが表示され、「>」のアイコンに戻ります。 -
再生ボタン
プレビュー内のアニメーションを(5の)フレーム位置から再生します。
再生中は三角が青く点灯します。
再生中に再度このアイコンをクリックすると、現在の再生フレーム位置で停止します。
再生がアニメーションの末尾に到達すると、先頭に戻って再度再生されます。 -
シーケンスパックの選択
クリックすると、シーケンスパックがプルダウンで表示されますので、プレビューしたいシーケンスが含まれているシーケンスパックを選択してください。 -
シーケンスの選択
クリックすると、シーケンスパック内のシーケンスがプルダウンで表示されますので、プレビューするシーケンスを選択してください。 -
フレームの設定
再生しているフレームを数値で入力します(フレームを確定させるには、フレームを入力後にENTERキーを押す必要があります)。
ただし、2の再生ボタンが「再生中(青い点灯)」の場合には入力できません(現在のフレームを表示しているだけになります)。
フレームを変更するとプレビューに表示されている画像のフレーム位置も追従します。
0よりも低い値を指定すると、強制的に0フレームにクリップされます。
最大フレームよりも大きい値を指定すると、強制的に最終フレームにクリップされます。FPS(1秒間のフレーム数)は、6の項目で設定したものになります(Unityの描画設定や再生する各アニメーションに設定されているFPS値ではありません)。
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プレビューのFPSの設定
現在のシーケンスの再生位置をフレームで表現するための基準となるFPSを選択します。
現在選択できるのは、「30」「45」「60」「90」「120」となります(45・90・120は、主にVRなどを想定したFPSです)。※シーケンスの場合、厳密にはフレームという概念で管理されているわけではないのと・シーケンスのステップで再生しているアニメーション毎にFPSが異なっている場合があり得るために、統一したフレームで扱えるように「時間をフレーム数に変換」するための基準FPSを(プレビューでは)設定できるようにしています。
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プレビューのスケールの設定
「x 0.25」「x 0.33」「x 0.5」「x 0.66」「x 1.0」「x 1.5」「x 2.0」「x 3.0」「x 4.0」のいずれかからプレビューに表示する倍率を選択します。
主にプレビュー画面に対して大きすぎたり・小さすぎたりするアニメーションを好みに近いサイズで見るために使用してください。
ただし、アニメーションの原点をプレビュー画像の任意の位置にずらすことは、現在行えません(プレビュー画像の中心が原点に固定されています)。