RL LLM - Shinichi0713/Reinforce-Learning-Study GitHub Wiki

いいですね!✨ では 「RL と LLM を組み合わせたエージェント」 について解説します。


🔹 RL と LLM を組み合わせる動機

  • RL は 環境の試行錯誤による最適化 が得意だけど、自然言語や複雑な知識処理が苦手
  • LLM は 言語理解・知識活用 が得意だけど、長期的な報酬最大化や環境制御は苦手

👉 両者を組み合わせると、 「人と自然に対話しつつ、環境で試行錯誤して最適化できるエージェント」 が作れる。


🔹 組み合わせ方の例

1. LLM がポリシーを補助する RL

  • LLM を「行動候補生成器」として使い、その中から RL が試行錯誤で強化。

  • 例:

    • LLM に「迷路でどう進むか?」を聞いて行動候補を得る。
    • RL がその中から報酬が高い行動を選び学習。

2. LLM を「報酬モデル」として使う

  • 報酬関数を設計しづらいタスク(創造的文章、会話品質など)では、

    • LLM が生成物を評価してスコア化し、それを RL の報酬にする。
  • 実際、ChatGPT の RLHF (Reinforcement Learning with Human Feedback) では、 人間のフィードバックを LLM で学習し、報酬モデルとして利用。


3. LLM が環境理解をサポート

  • 環境から得られる状態(数値やログ)を LLM に説明させる。

  • 例:

    • ロボットのセンサー値を「人間がわかる文章」に変換し、LLM が次の戦略を提案。
    • その戦略を RL が強化して最適化。

4. LLM を「高レベル計画」、RL を「低レベル制御」に分担

  • LLM:大きな目標やタスク分解(「まずドアを開け、次に部屋に入る」)
  • RL:実際の制御(「手をどの角度で動かすか」)

例:

  • 家事ロボット → LLM が「掃除手順」を言語的に計画し、RL がモータ制御で実行。
  • ゲームAI → LLM が戦略を考え、RL が具体的な操作を学習。

🔹 応用事例

  • ロボティクス

    • LLM が自然言語で与えられた指示を解釈し、RL が物理制御を最適化。
  • ゲームAI

    • LLM が戦略を提案、RL が勝率を上げるよう調整。
  • 対話型エージェント

    • RL が「会話継続率」や「ユーザー満足度」を報酬に、LLM が文章生成を行う。

✅ まとめ

  • RL → 「環境から学ぶ」
  • LLM → 「知識や言語で推論する」
  • 組み合わせると → 人と対話しながら環境を操作できる賢いエージェント が実現できる。

👉 実際に有名な研究では 「Voyager (Minecraft AI)」「ChatGPT + RLHF」 などが RL+LLM の事例です。

LLM + RL

LLM+RLエージェントのハイブリッド構成を簡単な図解とともに説明します。


🔹 アーキテクチャ概要

 ┌──────────────┐
 │  人間の指示   │   (例:「部屋を掃除して」)
 └───────┬──────┘
         │
         ▼
 ┌──────────────┐
 │   LLM (計画担当) │
 │ - 自然言語を理解 │
 │ - タスクを分解   │
 │ - 行動候補を提案 │
 └───────┬──────┘
         │ 高レベル目標
         ▼
 ┌──────────────┐
 │   RLエージェント │
 │ - 環境と試行錯誤 │
 │ - 報酬を最大化   │
 │ - 低レベル制御   │
 └───────┬──────┘
         │ 具体的行動
         ▼
 ┌──────────────┐
 │   環境 (Environment) │
 │ 例: ロボット, ゲーム │
 └──────────────┘
         │ 観測・報酬
         ▼
 ┌──────────────┐
 │   フィードバック │
 └──────────────┘

🔹 流れを例で説明

例:「ロボットに部屋掃除をさせる」場合

  1. 人間が指示 → 「部屋を掃除して」

  2. LLM が高レベル計画を生成 → 「①ドアを開ける → ②部屋に入る → ③掃除機を動かす → ④床を拭く」

  3. RL エージェントが具体的制御を学習

    • ドアを開けるために腕をどう動かすか
    • 障害物を避けながら進む方法
    • 掃除機をどの速度で動かすか
  4. 環境から報酬が返る

    • ドアを正しく開けた → +1
    • ゴミを吸い取った → +5
    • 壁にぶつかった → -2
  5. RL が改善

    • より効率的な動きを学ぶ
  6. LLM と RL が協力してタスク完了


🔹 分担のイメージ

  • LLM → 「戦略家」 (Plan: 何をするか?)
  • RL → 「操縦士」 (Control: どうやってやるか?)

✅ まとめ

  • LLM は 知識・言語処理・高レベル計画を担当
  • RL は 環境との試行錯誤・低レベル制御を担当
  • 両者を組み合わせると、 👉 自然言語で指示を理解し、試行錯誤で最適行動を学ぶエージェント が作れる

pythonでの実装例

では 「LLMがタスクを分解 → RLが行動を学習して実行」 の簡単な疑似Pythonコード例を示します。 (実際のRL環境は OpenAI Gym、LLMはGPT APIなどを想定しています)


🔹 疑似コード例

import openai
import gym
import random

# ========== 1. LLMにタスクを分解させる ==========
def plan_with_llm(task_description):
    prompt = f"""
    あなたはロボットの計画係です。
    タスク: {task_description}
    高レベルな手順を番号付きリストで出力してください。
    """
    response = openai.ChatCompletion.create(
        model="gpt-4",
        messages=[{"role":"user","content":prompt}]
    )
    plan = response["choices"][0]["message"]["content"]
    return plan.split("\n")

# ========== 2. RLで環境を操作する ==========
class RLAgent:
    def __init__(self, action_space):
        self.q_table = {}  # 状態-行動の価値を保存(Q学習を想定)
        self.action_space = action_space

    def select_action(self, state):
        # 探索 vs 活用 (ε-greedy)
        if random.random() < 0.1:
            return self.action_space.sample()
        return max(self.q_table.get(state, {}), 
                   key=self.q_table.get(state, {}).get,
                   default=self.action_space.sample())

    def update(self, state, action, reward, next_state, alpha=0.1, gamma=0.9):
        self.q_table.setdefault(state, {})
        self.q_table[state].setdefault(action, 0.0)

        max_next_q = max(self.q_table.get(next_state, {}).values(), default=0.0)
        self.q_table[state][action] += alpha * (reward + gamma * max_next_q - self.q_table[state][action])

# ========== 3. LLMとRLを連携するフロー ==========
def hybrid_agent(task):
    # Step 1: LLMでタスク分解
    plan = plan_with_llm(task)
    print("LLMの計画:")
    for step in plan:
        print(" -", step)

    # Step 2: 環境セットアップ (例: OpenAI GymのCartPole)
    env = gym.make("CartPole-v1")
    agent = RLAgent(env.action_space)

    # Step 3: 高レベル計画に従って順に実行
    for high_level_step in plan:
        print(f"\n実行フェーズ: {high_level_step}")
        state = env.reset()[0]
        done = False

        while not done:
            action = agent.select_action(str(state))
            next_state, reward, done, _, _ = env.step(action)
            agent.update(str(state), action, reward, str(next_state))
            state = next_state
            env.render()

    env.close()

# ========== 実行例 ==========
hybrid_agent("部屋を掃除する")

🔹 この例の流れ

  1. LLMがタスクを分解 例: 「部屋を掃除する」 →

    • ① ドアを開ける
    • ② 部屋に入る
    • ③ 床を掃除する
  2. RLエージェントが環境で試行錯誤

    • 各ステップで CartPole(例環境)を操作しながら学習。
    • 実際にはロボットシミュレータ(PyBullet, MuJoCo など)を利用可能。
  3. LLMの高レベル戦略 + RLの低レベル制御 → ハイブリッドエージェントが成立。


✅ この形なら「LLMは計画係」「RLは行動学習係」として分担できます。 実際の研究例(Voyager: Minecraft AI)は、このような構成に近いです。