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Azureの課金

概要

従量課金のものと月額(日割り)のものがある。

詳細

  • VM など、従量課金のリソースが多いので、使用しなければ課金されない。
  • ただし、静的 IP アドレスの予約や、ディスク、ゲートウェイなどは、
    割り当て解除していない VM 同様に、保持しているだけで課金されるものがある。

補足(課金の型は 3 つに分けて覚える): 本文の
「使わなければ課金されないもの」と「保持しているだけで課金されるもの」の
区別が、Azure のコスト管理で最も重要な観点である。

課金の条件
① 実行時間 起動している間だけ VM のコンピューティング、AKS ノード
② 確保している間 存在するだけで(止めても止まらない) マネージド ディスク、静的パブリック IP、VPN Gateway、Azure Firewall、Bastion、Load Balancer(Standard)
③ 使用量 実際に使った分 ストレージ容量、下り(送信)データ転送、トランザクション数

「VM を止めたのに請求が減らない」という相談の大半は、
② が残っていることに起因する。
後掲の「VM を使ってない割に高額になる」がまさにその話である。

なお、③ の下り転送(egress)も見落としやすい。
Azure への上り(受信)は無料
だが、
Azure から外へ出るデータには課金される。
大量のデータをダウンロードする検証では効いてくる。

使ってないVMはシャットダウン

  • 一か月は 30 日だが、使ってない VM はシャットダウンすると、
    • 5 営業日で 20/30 = 2/3
    • 営業時間で 8/24 = 1/3
    • 2/3 * 1/3 = 2/9 にまで、VM・OS 費用を軽減できる。
    • 評価作業などで使用日が限られる場合、更に、費用を軽減できる。
  • 自動シャットダウンを構成すると良い
    Azure Subscriptionの管理手順@エンプラ)。

補足(「シャットダウン」では止まらない): 最重要の注意点として、
OS 内から shutdown しただけでは課金は止まらない

状態 ポータルの表示 コンピューティング課金
実行中 Running 課金される
停止(OS からシャットダウン) Stopped 課金され続ける
停止(割り当て解除) Stopped (deallocated) 止まる

「Stopped」はホストを予約したまま OS だけ落ちている状態であり、
Azure から見ればリソースは確保されたままである。

課金を止めるには、

  • ポータルの**[停止]ボタン**(これは割り当て解除を行う)、
  • az vm deallocate
  • Stop-AzVM-StayProvisioned を付けない)

のいずれかを使う。
自動シャットダウン機能は割り当て解除を行うため、
本文の推奨どおり構成しておけば問題ない。

なお、割り当て解除してもディスクの課金は続く(前掲の型 ②)。
本文の「2/9 に軽減」はコンピューティング分の話であり、
ディスク分はそのまま残る点に注意する。

また、割り当て解除すると動的パブリック IP は解放される
(再起動時に別の IP になる)。
IP を固定したい場合は静的にする必要があるが、
今度は静的 IP の保持に課金される、というトレードオフになる。

VMを使ってない割に高額になる。

  • 以下が高く出ることがある。
  • 請求書を確認し、高額になっていたら、都度対策を検討する。

Gateway系

その他

  • Reserved IP
    外部 IP アドレスの予約

補足(この 3 分類は的確である): 挙げられている項目は、
いずれも前掲の型 ②(確保しているだけで課金)に属する。
特に Gateway 系は単価が高い
うえ、
検証で作ったまま忘れられやすい。

概算の感覚(東日本リージョン、変動あり)を挙げておく。

リソース 課金の性質
Azure Firewall 時間課金+処理データ量。月額で数万円規模になる。検証後は必ず削除
VPN Gateway SKU 次第だが時間課金。Basic でも常時課金
Azure Bastion 時間課金。使っていなくても課金される
Premium SSD プロビジョニングした容量で課金(使用量ではない)
静的パブリック IP 単価は小さいが、放置すると積み上がる

実務上の対策は次のとおり。

  1. リソース グループを用途ごとに分け、検証が終わったら丸ごと削除する
    AzureのPoC環境を契約するの RG 分割方針)。
  2. タグ(用途・所有者・期限)を全リソースに付け、
    コスト分析でタグ別に集計できるようにする。
  3. 予算アラートを設定する。ただし通知するだけで止まらない
    AzureのPoC環境を契約する)。
  4. Azure Advisor のコスト推奨事項を定期的に確認する
    (未使用のパブリック IP、アイドル状態のディスク等を検出してくれる)。
  5. 「Premium SSD」は容量課金なので、
    使っていなくてもプロビジョニング分だけ請求される。
    開発用途では Standard SSD で十分
    Azureの評価環境を入手する)。

補足(コストを「見る」手段): 請求書を待たずに確認する手段がある。

手段 内容
コスト分析(Cost Management) リソース別・タグ別・日別に内訳を見られる。まずここを見る
予算 閾値でアラート
Azure Advisor 未使用リソース・過剰サイズの検出と推奨
料金計算ツール 事前見積り(後掲の参考)

「どのリソースが高いのか」はコスト分析で
「サービス名」ではなく「リソース」でグループ化すると
一目で分かる。

参考

microsoft.com

OSSコンソーシアム

補足(長期利用ならさらに割引の手段がある): 本ページは
「使わない時に止める」という観点だが、
止められない本番環境では別の手段がある。

手段 割引 条件
予約インスタンス(RI) 最大 72% 1 年/3 年の前払い。サイズは固定
Savings Plan 最大 65% 1 年/3 年。サービス間で融通が利く
Azure Hybrid Benefit 最大 40%+ 保有する Windows Server / SQL Server ライセンスを持ち込む
スポット VM 最大 90% 中断されるAzureの評価環境を入手する

特に Azure Hybrid Benefit は、
既にライセンスを持っている組織なら追加費用ゼロで適用できるため、
見落とすと純粋な損になる。
Azureの評価環境を入手するの構成例にある
「Windows ライセンスを既にお持ちの場合」がこの設定である。


Tags: 移行, インフラストラクチャ, クラウド, Azure

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